■ラ・カルナバル(第49話) 発表1971年10月
評価 ★★★★
依頼人 KGBシャハリン部長、CIAフーバー局長、MI6ヒューム部長、フランス情報部オマイリー部長、内閣秘密調査室 イシワタリ
ターゲット ワルター・フォン・オーベルト
報酬 $500,000
今回弾丸発射数 24/ 通算弾丸発射数 273
今回殺害人数 17/ 通算殺害人数 244
今回まぐわい回数 0/ 通算まぐわい回数 31
<ストーリー>
リオのカーニバルに潜り込んだナチス残党「ワルター・フォン・オーベルト」に迫るゴルゴ。華やかなカーニバルの終焉とともに、男たちの闘いに終止符が打たれる
<この一言>
カルロス!!カルロス!!
<もう一言>
YESかNOかだけを答えてくれ
<解説>
『アラスカ工作員』 から連なる、『鎮魂歌に牙を』、『リオの葬送』、前作『ナチス鉤十字章は錆びず』、本作『ラ・カルナバル』は、全5話で完結する壮大なスケールの叙事詩となっている。ストーリー展開、登場人物のキャラ立ち、ゴルゴの行動・戦闘のいずれもが高いクオリティを維持しており、ゴルゴ史上でも屈指の名作といえるだろう。
リオのカーニバルに逃げ込んだ「オーベルト」を追うゴルゴ。前々作『リオの葬送』で武器の調達を頼んだ元マフィアのボス「カルロス・ジモノーサ」に今度は「オーベルト」の捜索を依頼する。ゴルゴとカルロスは強い絆で結ばれているのだろう。二人の会話には信頼と友情が感じられる。定期連絡が途切れたため、確認の為にカルロス邸に向かったゴルゴ。そこにはナチス秘密組織から拷問を受けたカルロスの姿が。「と、東郷・・・おれは・・・く、くちを割らなかったぜ・・・」と最後のセリフを残し、カルロスは息絶える。カルロスの乱れた衣服を整え、胸のうえに手を組ませた状態でカルロスの亡骸をベット上に安置するゴルゴ。ゴルゴの情が垣間見える珍しいシーンに涙。『アラスカ工作員』から『ラ・カルナバル』に続く一連の作品において、KGB女性工作員マイヤに対しては「愛情」を、カルロスに対しては「友情」を顕しており、ゴルゴの知られざる一面を確認できる。
カーニバルの終焉とともに「オーベルト」との決着をつけるゴルゴ。オーベルトの「たとえわたしが倒されても、わたしの夢は必ず、いずれだれかがひきついでくれるだろう」というセリフが示すとおり、ゴルゴとナチスは本作以降も闘い続けることになる。ラストシーンでオーベルト側近がナチス式敬礼をしているのが暗示的だ
ズキューン
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