golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

バルトーク「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」ジェルトレル

2008-11-30 21:47:11 | Weblog
出身校はどちらですか?

○○音大ムニュムニュなんですよ。(ムニュムニュは小声)

へえっ?!音大なんですか!その割には音痴ですね?

ゴホゴホ、いわゆる音楽理論と言いますか…。

音楽の研究の方なんですね!

  ……………………

私、実は…○○音大付属幼稚園(笑)の出身です。たまたま、家から近かったからと言うだけの理由で。

せっかく音大付属なんだからと、母親がヴァイオリンを習わせようとしたのですね。ピアノは高いけどヴァイオリンなら安そうだからと言うことで(笑)。

ところが、おバカな私は猛烈に反発して結局習わなかったのですね。楽器とかって女の子のやる物だと何故か思い込んでいて。

決して、男らしい男の子という訳では無くて、むしろ女々しい方だったのですがねえ。

「人生のイフ(if)」、あの時ああしていたら今どうしているだろう?と思うことがいくつかありますが、この「ヴァイオリン事件」は最大の後悔の一つかもしれません。

あの時、ヴァイオリン習っていれば、音楽の道は無理としても大好きなバッハの無伴奏曲を弾き愉しめたかもしれないし、アマオケとかに参加していたかもしれません。気の置けない仲間とベートーヴェンやバルトークのカルテット等やるのも良いし…夢は広がっていたかも。

まあ、もっともあの時習いに行っていたら上達しないばかりでは無く、却って音楽も大嫌いになって、こうやってクラシックを愉しんだりしていなかったかもしれませんね。

人生なんて案外そんなものでしょ。

結果オーライということにして置きましょう。

アンドレ・ジェルトレル(ヴァイオリン)(SUPRAPHON盤)

ベートーヴェンの偉大な弦楽四重奏曲の継承者はバルトークだし、バッハの偉大な無伴奏ヴァイオリン曲の継承者もバルトークである!と若い頃信じておりました。

歳とともにそんなに肩肘張って音楽と対峙しなくなりました(楽しく聴ければ何でもイイじゃない)が、久々この曲を聴き、改めてバッハの無伴奏曲との共通性を感じました。

第1楽章 シャコンヌのテンポで

第2楽章 フーガ、リゾルート・ノン・トロッポ・ヴィヴォ

第3楽章 メロディア

第4楽章 プレスト

これだけご覧になっただけでも、いかにもって感じでしょ。

寧ろバッハの無伴奏曲よりもずっとストイックですね。

バルトークがアメリカに渡った晩年、メニューインからの依頼て書かれた作品。1944年の作曲で完成された作としては最後の曲だそうです。

貧困と白血病の苦しみの中で生み出された作品で、バルトークと親交のあったハンガリー出身のヴァイオリスト、ジェルトレルの演奏で、孤独と寂寥感に満ちた崇高な音楽を聴くことが出来ます。

残念ながらCDこれしか持っておらず、最近の演奏家の物も聴いてみたいと思っております。この曲のまた違った一面が知りたいので。

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シューベルト「ピアノ・ソナタ第1 3番」アンダ

2008-11-29 21:50:19 | Weblog
今日もミチョランマの消化です。

ちなみに写真は昼に食べた蒙古タンメン中本のカップ麺(こちらは、とっくのとうに消化しています)

当ブログで取り上げて来ている、数ヶ月前に買った「GREAT PIANISTS」という10人のピアニストのライブ盤10枚入、1,980円の激安でしたが、往年のピアニストの名演奏が多彩なプログラムで楽しめ、本当にお買得でした。録音だって決して悪く無く、十分音楽と演奏を楽しめます。

今日は、未聴の2枚の内の1枚。ハンガリー出身の名ピアニスト、ゲザ・アンダ(1921~1976)の1965年9月16日の演奏です。

ゲザ・アンダ(ピアノ)(DOCUMENTS盤)

モーツァルト協奏曲の弾き振りを2、3枚とバルトークの協奏曲のLPを持っているだけで、CDも無いしずっと聴いていなかったピアニストです。

LPで聴いていた当時の記憶では、清潔な演奏だがテクニック的に秀でているという印象では無かったですね。

このCDでは、ショパンの作品25の練習曲、シューマンのダヴィッド同盟舞曲集と続き、最後にこのシューベルトのソナタが演奏されています。

ショパンの練習曲はもっとテクニシャンの演奏で聴きたい様に思いますが、シューマンやシューベルトは良いですね。

清潔で美しい音色と繊細な表現が、シューベルトのこの曲の哀しみを秘めた微笑みのような情感にとてもマッチしているように感じます。

第3楽章の清水がほとばしり出るような感じも素敵ですね。「岩ばしる垂水の上のさわらびの萌出ずる春になりにけるかも(志貴皇子)」という高校時代に習った万葉集の1首もふと浮かびました。

これでこのピアノBOX盤、未聴はシフラの1枚のみとなりました。

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速報!カップラーメン「蒙古タンメン中本」試食

2008-11-29 14:25:11 | Weblog
まだ地域限定ですが、セブンイレブンで「蒙古タンメン中本」のカップラーメンが発売になりました。

早速、購入。(178円)

最高!!!

カップ麺はもとより、インスタント麺もあまり食べない私ではありますが、過去食べたカップ麺、いやインスタント麺の中で最も感動いたしました。

辛味油も付いており、蒙古タンメン中本の味がかなり忠実に再現されています。(もっとも、食べた事があるのは、一番激辛の「北極」と「冷やし味噌ラーメン」のみで、スタンダードの辛さの「蒙古タンメン」は正確に言うと食べたこと無いのですが…(笑))

麺は普通のカップ麺と変わらない感じですが、スープがイケています。具も結構入っていて、小さなニンニクもありました。

辛い物がお好きの方に超オススメです。

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モーツァルト「交響曲第34 番」レヴァイン

2008-11-28 22:24:36 | Weblog
世の中広いから、激辛ラーメン店で出会って、甘い、甘~い恋に落ちてしまったというカップルも必ずいるはずですよね。

ジェームズ・レヴァイン指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

10年以上前になるでしょうか、ラジオでレヴァインのモーツァルト交響曲の演奏を聴き、とても素晴らしい印象を持ちました。変な話ですが、曲は何番だったか覚えておりませんが、39番辺りだったのでしょうか?

CD欲しいなと思いつつも、移り気な私のこと、他に欲しいCDが次から次に目に付いたり、また財政事情から廉価盤優先という骨太の方針もあり、後廻しとなっておりました。

そのうち、やっぱモーツァルトもピリオド楽器なりピリオド奏法でしょ!ということになり、レヴァインのモーツァルトはいつしか忘却の彼方へ。

ところが、先日「蒙古タンメン中本 吉祥寺店」に激辛ラーメンを摂取しに行った帰り、ブックオフでこのCD(第29番とのカップリング)を発見し、即購入。なんせ、250円!でっせ。

昔ラジオで聴いた印象と寸分違わず素晴らしい!

明るく柔らかい響きでふくよかな音楽なのだが爽やか、ウィーン・フィルの美質を自然に引き出している。

29番も素晴らしい演奏ですが、今日は34番を繰り返し聴いております。

オペラの序曲を彷彿させる期待に満ちた第1楽章。

緩やかな息の長い歌に満ちた第2楽章。

第3楽章の躍動、輝き。生きているって何て素晴らしいこと!

34番ってこんなに魅力溢れる曲だったのですね!この演奏でこの曲の真価を知った気がします。

オペラ指揮者レヴァインの面目躍如といったところでしょうか、「フィガロの結婚」のような素敵なオペラを聴いているような錯覚に陥ってしまいます。

レヴァインのモーツァルト、色々聴きたくなっちゃいますね。

激辛ラーメンが切っ掛けの、素敵なCDとの素晴らしい出会いでした。

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ヴァイス「リュートソナタ第36 、42、49 番」バート

2008-11-27 23:18:04 | Weblog
昨晩は飲み会の帰り、電車を乗り越してだいぶ先の駅まで行っちまったわ。

戻る電車は終わっちゃってるし、タクシーじゃ高いってことで、どうしようかと駅前を歩いていたら、24時間営業のファミレスがあったんで、そこで夜を明かして会社に行ったさ。

それで風邪をひいたのか、熱があるらしく寒気がする。

昼休みに市販薬を買って飲んだが、そんな小手先の対処療法じゃダメだね。

もっと抜本的な治療しなきゃな。

っうことで、会社帰りに寄りました。またもや、「蒙古タンメン中本」(池袋本店)。

冷し味噌ラーメンを麺大盛で食しました。

やっぱ、風邪の時はスタミナ付けなきゃね。

お陰でだいぶ具合良くなりました。

寝る前に一応薬も飲んで、今日は早めに寝るか。

明日は風邪で会社休めるかな♪という一縷の期待もあったが、この調子だと朝には完治していることでしょう。(ちょっとガッカリ)

ロバート・バート(リュート)(NAXOS盤)

体調の悪い日は、私の「ホームグラウンド」バロックを聴くに限ります。

ここはやはりバッハ、とも思いましたが、久しぶりにシルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(1687~1750)。

生没年をご覧頂きたい。J.S.バッハ(1685~1750)より2年遅く生まれ、亡くなったのは同年のドイツのリュート奏者で作曲家。
(1686年生まれの説もあり、今日までずっとそう思っておりましたが、Wikipediaに拠ると、1687年生まれの様なのでそれに従いました)

バッハとも親交があったらしい。

バッハが鍵盤楽器の為に素晴らしい楽曲を多数残したのと同様に、ヴァイスは自分の楽器リュートの為に多数の優れた作品を書いた。その数、約600曲!

深く静かな美しさを湛えた滋味豊かな楽曲で、バッハと比べても決して劣らない素晴らしい作品群です。

NAXOSのリュートソナタ集、現在7、8集まで行ったのでしょうか?

これはその第1集。

第36番ニ短調(ファンタジア、アルマンド、クーラント、ブーレ、サラバンド、メヌエット、ジーグ)

第42番イ短調(アルマンド、アレグロ、ブーレ、サラバンド、メヌエット、ジーグ)

第49番変ロ長調(アルマンド、クーラント、ブーレ、サラバンド、メヌエット、プレスト)

地味ながら評判の良いこのシリーズ、現在この1集しか持っておりませんが、少しずつ集めて行きたいと改めて思いました。

バート、確かな技巧と美しい音色でヴァイスの音楽の素晴らしさを十全に伝えてくれています。

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べルリオーズ「序曲《ローマの謝肉祭》」マゼール

2008-11-26 14:04:58 | Weblog
謝肉祭、英語でカーニバル。Wikipediaによれば、カーニバルの語源は、「肉よ、さらば」だと云われているそうである。

四旬節の断食前のお祭りなんだそうである。

「断食前にいっぱい食って飲んじゃおうぜ!」と言うことなんでしょう。

私は今日、「断食後の謝肉祭」?

午前中人間ドックで朝食抜き、夜は飲み会である。

人間ドックは午前中で終わったのですが、午後、予定通り!?メタボのご指摘。

「(贅)肉よ、さらば」を指導されちゃいました…トホホ。

マゼール指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(GRAMMOPHON盤)

初期に購入したCD、久々取り出してみたら3,500円の価格表示がありました。

この頃はCDもメタボ?今はBOX盤等価格的に随分スリムになりました。もっとも、枚数入っている分、厚み的にはかなりメタボな訳ですが。

さて、ローマの謝肉祭。
昔から大好きな曲です。

明るく華やかなで元気漲る曲。しかし、ただ勢いがあるだけでなく、幻想交響曲などにも共通することなのですが、微笑みの様な優美さを感じるところも好きな点ですね。

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ショパン「ワルツOp.70-1 」他、マルクジンスキ

2008-11-25 23:27:12 | Weblog
以前、どなたかのサイトでも拝見したのですが、クラシック音楽サイト(クラシック音楽鑑賞サイト?)でショパンが採り上げられる事って少ないのではないでしょうか?

私も、ピアノ協奏曲第1番を1回採り上げた事があるだけと記憶しております。

たまたま私が良く拝見するサイトに限っての傾向なのかもしれませんが、マーラー、ワーグナー、R.シュトラウス等の後期ロマン派、或いは、ベートーヴェンやシューベルト等に比べると登場回数が圧倒的に少ない気がしてなりません。

何故なのでしょうか?

コンサートにしても、CD等にしても、鑑賞中心の方は、交響曲や協奏曲或いはオペラ等の規模の大きい曲を聴くのがメインなのかな?

室内楽にしても弦楽四重奏曲、ピアノにしてもソナタ等の骨格のハッキリした曲を聴かれる事が多い?

例えると、交響曲や弦楽四重奏曲、ピアノソナタ等のソナタ形式を原点とする曲は「小説」。交響曲を長編小説とすれば、ピアノソナタは短編小説でしょうか。

これに対して、ショパンのノクターン等は「詩」。

(「俳句」まで行くとウェーベルンになっちゃうんでしょうかね)

小説は読む人が多いけど、詩となると読者がとたんに少なくなっちゃう。ショパンが採り上げられることが少ないのもそれと似たようなことかな…なあんて暴論を考えながらこのCDを聴いておりました。

ヴィトルド・マルクジンスキ(ピアノ)(DOCUMENTS盤)

2ヶ月位前だったでしょうか、購入した激安10枚組のピアノのライブ盤からです。

ミチョランマ(未聴盤の山、本当に巧い言葉ですね!)ウチは他の方に比べれば相当標高低いですが、それでも減らそうと意識しないと高くなってしまうので…ということで、まだ全部聴けていないこのBOXから。

ノクターンOp.48-1
バラードOp.47
マズルカOp.24-2
マズルカOp.24-4
スケルツォOp.39
マズルカOp.67-4
ワルツOp.70-1
エチュードOp.10-12「革命」

CDには、ブラームス、ベートーヴェンも収録されていますが、ショパン弾きとして名を馳せた人だそうなので、ショパンを繰り返し聴いております。

ポーランドの往年のピアニスト、ヴィトルド・マルクジンスキ(1914~1977)については、名前だけは知っていたが未聴でした。

それも名前は何故か良く憶えているが(たぶん、CDのカタログとかで活字を目にしていたのでしょう)、さてどんな演奏家?ということに関しては知識もイメージも皆無でした。

この激安BOX盤が無ければ、もしかしたら一生聴くことの無かったピアニストかもしれません。

それだけに、このBOX盤には、感謝!感謝!です。

世代的にはロマン派の流れを汲むピアニストかと思うのですが、詩的だが、情に流されたり、ベタ着いたり恣意な感じがしない、とても自然で清潔なピアノで、もっと聴いてみたいです、この人のショパン!CDショップで探してみよう!

ダメ、ミチョランマを低くしてから!(もう一人の私が叫んでおります(笑))

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シベリウス「交響曲第1 番」K.ザンデルリング

2008-11-24 21:10:21 | Weblog
この季節になんですが、冷房は室内に冷たい空気を送る反面、屋外には暖かい空気を排出しているのですよね…。

私は異常なほど暑がりで、1年365日で、たぶん「暑い」という言葉を少なくとも3,000回は発しているはずです。「あぢい、あぢい、あぢい…」と繰り返しで言うことも多いので、5,000回か、ひょっとしたら1万回近く言っているかもしれません。

真冬でも暑い!!

暖房の効き過ぎた部屋や満員電車などは暑くて苦痛であります。

通っているゴルフスクールでも、皆けっこう厚着しているのに汗をかかないのが不思議。薄着の私一人がしょっちゅう汗を拭っております。

「暑い」という言葉を多発する反面、「寒い」は1年間にせいぜい300回位しか発しないと思います。多く見積もっても500回位でしょうか。「暑い」とは1桁違いますね。

こんな「暑い」を連発するワタシですが、他の人からは「寒い」とか「さぶぅ~」って言われることが多くあります。大変面白いことを言った時にそう言われるのですが、何故なんでしょうかねぇ~。

冷房装置と同じで、外部に冷気を送っている反面、本人は暑くなっているんですかねえ?

(写真はこの季節に健気に咲いていた向日葵)

クルト・ザンデルリング指揮ベルリン交響楽団(BRILLIANT CLASSICS盤)

こんな暑がりの私ですが、季節としては何と言っても夏が一番好きです。ビールも美味いし(オイオイ)。

「寒い」とか「さぶぅ~」って言葉に無意識の内に反発しちゃってるんでしょうか。やっぱ、暑い方が好き。

ということで?、シベリウスは苦手な作曲家です。

CDを取り出す機会が少ないです。でも決して嫌いという訳ではありません。聴けば良い曲だと思いますし。

何故か、特に夏場は聴こうと思うことが少ないのですが、寒い季節になるとCDを取り出します。

久しぶりにこの曲聴いて感じたのは、今まで薄ら寒い曲という印象だったのですが、意外に熱い!

シベリウスの郷土愛ゆえの熱さでしょうか。

寒い音楽は苦手ですが、こういう熱い音楽ならもっと聴かないといけないですね。

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グレイ「ギター協奏曲」ウィリアムズ、ダニエル

2008-11-23 23:14:35 | Weblog
昨日の「グレイ(グレー)繋がり」ということで…。

そう言えば、グレイという作曲家のCDあったな、ということで取り出しました。

このCD、10年ほど前の大阪出張時に購入した記憶があります。

イギリスの現代作曲家、リチャード・ハーヴェイ(1953~)とスティーヴ・グレイ(1947~)のギター協奏曲が収録されています。

ギター協奏曲の「新曲?」ということで大変期待して購入しましたが、苦手系のイギリス音楽のせいか、さらりとしたところがインパクト無かったのか、その後ほとんど聴かず放ってありました。

しかし、ハーヴェイの曲の方は6~7年前に開眼。出張時、早朝羽田空港に向かうリムジンバスの中で微睡みながら聴きました。薄暗い明け行く空と曲調がマッチして、素敵な曲だと気に入りました。現代作曲家ですが、調性のハッキリした聴きやすい、メロディも美しい曲でどなたにもお薦め!

今、改めて聴いていますが、こんな美しい曲が何故もっと人気が出ないのか不思議なほどです。抒情的でかつ透明な美しさを湛えています。このCDが発売された当時もほとんど話題にならなかったんじゃ無いかな?

さて、本題のグレイの協奏曲。

ハーヴェイの美しい曲の影に隠れてしまって、「そう言えばもう1曲カップリングされていたな、という程度の記憶でした(失礼)。
改めて聴いてみましょう…。

ジョン・ウィリアムズ(ギター)、ポール・ダニエル指揮ロンドン交響楽団(SONY盤)

第1楽章 踊り
ノリの良いリズムに溢れた音楽。ギターのかき鳴らしや速いパッセージも快感。
ハーヴェイよりも年上ですが、こちらの方が少し現代的な感じがします。でもいわゆる「ゲンダイオンガク」では無いのでご安心を。

第2楽章 恋歌
美しい緩やかな弦に載ってギターが歌います。
上質の映画音楽の雰囲気。ラストのヴァイオリン、涙が出そうなほど美しいですよ。

第3楽章 冗談
デュカスの「魔法使いの弟子」を想起するようなところもありますね。ギター独奏からいきなりオーケストラのフォルテシモになったり。ギター独奏も活躍し、最後は第2楽章の様な静かな美しさの中で消え入る様に曲を閉じます。

ハーヴェイの曲とはちょっと雰囲気違いますが、こちらもまた良い曲。見直しました。

演奏は、ジョン・ウィリアムズの万全のテクニックと清潔な音楽性をポール・ダニエル率いるロンドン響が確かにサポート。

久しぶりに聴きましたが、なかなか素敵なCDでした。

ギター協奏曲は、当ブログでは中国人作曲家タン・ドゥンの曲を取り上げただけと記憶していますが、アランフェス以外にも素晴らしい曲がまだまだありますので、また取り上げて行きたいと思います。

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ラングレー「ヨハネの黙示録による五つの瞑想」マテュー

2008-11-22 21:19:34 | Weblog
オジサンはね、カラオケで年甲斐も無く「グレイ(GLAY)」(人気ロックバンド)を音痴な声で歌ったり、「ディル・アン・グレイ(Dir en grey)」(過激なヴィジュアル系ロックバンド)を絶叫したりするのだけど、ホントは一人静かに「ラングレー(Langlais)」などを聴くのが好きなのですよ。

今年もまた、忘年会シーズンが近づいて参りました。

しめしめ、異動して来たりでまだ私の歌の洗練を受けていない新たな聴衆が増えたぞ。

また、グレイ系(上記2つのバンドに対して勝手に命名)含め、手持ちのレパートリーを披露出来るぞ(手ぐすね)、へへへ。

前から知っている人の場合、歌わせて貰えなかったり途中でカラオケを切られるなどの迫害(泣)を受けることも多いものでして…。

ブリュノ・マテュー(オルガン)(NAXOS盤)

さて今日は、フランスの盲目のオルガニスト、作曲家ジャン・ラングレー(1907~1991)のオルガン曲。

バロックやルネサンスのオルガン曲も良いけれど、フランス近現代も素晴らしい作品が多そうです。

クラシックを聴き始めた頃、レクイエムで知られるオルガニスト、作曲家のモーリス・デュルフレが来日した時の即興演奏をテレビで見て、古楽器のオルガンから現代的な音楽が響くのに強烈なインパクトを受けたのを記憶しております。

これが近現代フランスオルガン音楽に注目したきっかけなのですが、まだほとんど聴けていない領域です。

このジャンルの雄、メシアンのオルガン曲のCDも欲しいのですが、これすら今だ入手出来ていない状態。

さて、このラングレーの曲は次の5曲で構成される40数分の大作。

第1曲 耳のある者は聞きなさい

第2曲 常にいまし、昔いまし、後に来られる方

第3曲 予言者の幻影

第4曲 主イエスよ、来てください

第5曲 第五のラッパ

宗教的な題材をマイナーな現代作曲家がオルガン用に作った曲ですし響きもやや晦渋ですから、(私の歌〓と同様)一般受けはしないかもしれませんが、重低音から高音までオルガンの威力とマッシブな響きを味わえ、どっしりとした手応えのある曲です。

調性感はあるので、無調に近い(単なる音痴?)の私の歌の方のような前衛性はありませんのでご安心を(笑)。

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