(利益に貢献する人材を創出する人事戦略その6)
中堅マンション販売業者に勤務していたことがある。ここに中途入社したとき、私は経理部次長だったのだが、わずか4名の経理部には部長が存在していなかった。実は経理だけではなく営業のトップも営業部次長だったのである。
その他設計部も部長職なし。それだけではない。全ての部署に課長・係長職がなく課長代理職と係長代理職があるのだ。課長係長も存在しないのに、なぜか代理ばかりゴロゴロいるのである。それに会社の規模からして、それほど小刻みに役職を創る必要があるのか。
あとで分かったことだが、この次長と代理しかいない小刻みな役職制度は、社長の最も得意とする従業員操縦術だったのだ。もうお分かりだと思うが、次長には部長を、課長代理には課長を、そして係長代理には係長を目指してフルパワーを発揮させたいのであろう。
なにかネチネチしていやらしい。私にとっては全く効果のない仕組みだったが、アクの強い従業員の多い不動産関連の企業では効果的なのだろう。
「企業は人なり」である。ことに小さな会社ほど、従業員一人一人の付加価値向上が望まれるのだ。会社の業績向上と企業規模の拡大を望むなら、是非金と時間を惜しまず、従業員のスキルアップに挑戦して欲しい。
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