経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

夫の小遣い制は減少傾向

2017-06-25 15:26:43 | サラリーマンは魔術師

 私が若い頃は、ほとんどの夫が給料の全額を妻に渡して、そこから毎月職業費つまり小遣いを頂いていた。ところが最近は給与の向上と共働きのせいか、生活費と称して夫または夫婦それぞれが、一定額を拠出して生活費をまかなうというやり方が増加しているようだ。
 そうすることによって、それぞれが自分の自由になる金をプール出来るのだから羨ましいかぎりである。それだけ日本が平和で豊かになった証拠であろう。

 では昔は一体どの程度の小遣いを貰っていたのだろうか。若い人たちにとって、自分が働いて得た金なのに貰うというのは理解し難いかもしれない。だが当時は何の疑問も感じず、結婚したらとにかく家族のために頑張るしかないと思い込んでいた気がするのだ。
 さてその小遣いの額は『昼食代+タバコ代』程度だから、都心に勤務していれば3万~5万、地方の工場勤務の場合は社員食堂があるので1万円が相場であった。
 
 そんな少額では飲みにも行けないし、麻雀のツケも払えないではないか。と言われそうだが、不足分は賞与が支給された時の別建て小遣いで補っていた。さらに悪い輩たちは、経理マンに頼んで給与明細書を書き換えて貰い、そこから裏小遣いを捻出していたのである。
 私自身はそんな姑息なことはやらなかったが、中小企業時代は頼まれて書き換えてやったことが何度もあった。だが給与振込制度が定着するに従い、このような大技は利かなくなってしまった。
 それでも定額支給の出張手当などと実際の出張費との差額で小遣いの不足分を補填する、というような小技は通用していたものである。とにかくお父さんたちは必死になって、少しでも自由になる金をかき集めては、ささやかな遊興費の足しにしていたようだ。

 ではどうして当時の夫たちは、そんな小さな楽しみだけで我慢できたのだろうか。それはもちろん家族のためであるが、妻たちがもっと苦労していたのを知っていたからに他ならない。
 当時の妻たちの大部分は専業主婦であったが、子供たちが中学生になるまでの13年間位は一切単独で遊びに行くことは無かった。だから酒・映画・コンサート・おしゃれ・ショッピングなどには全く縁がなく、とにかく家事と子育てと家計のやりくりに翻弄されていたのである。楽しみといえば月に1~2度、家族全員でファミレスに行くことぐらいだったのだ。
 こうした妻たちの苦労と努力があってこそ、夫達もなんとか少ない小遣いでやりくりしていたのである。悲しいが懐かしくもあり、よき時代だったのかもしれない。

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そろばんの話

2017-06-12 09:38:55 | たそがれ経理マン編

 私が若かりし頃は、経理マンと言えば『簿記とそろばん』が出来ることが必須であった。従って新聞の求人広告でも、『簿記二級・珠算三級以上の方求む』などと記載されていたものである。また経理マンの求人広告と言えば、試算表出来る方とか決算出来る方などという実務能力を問うものもあった。

 そんな時代、経理マンの机の中には、筆記用具のほかに必ずそろばんが用意されていたものである。さて私が某上場会社に入社した頃、そろばんが1級だと大威張りしていた経理係長がいた。そして彼はこれ見よがしに、パチパチと音を立てて勢いよくそろばんをはじくのだった。
 ところが彼のことを快く思っていない工場の課長は、「あんなのはちっとも早くない、工場経理には珠算六段の女の子がいて、音も立てずに流れる水の如く計算をしてしまうんだ。そろばんの達人は、パチパチとうるさい音は立てないものだ」と言うのである。

 そして1年後にその工場経理に転勤になり、珠算六段の噂の女性と一緒に働いてみて、まさにその凄さを直視するすることが出来た。工場の課長が言っていたように、本当に音が静かであり、加算のあと同じ伝票を減算してゆき、ゼロになればOKといった同時検算を行うのである。まさに『音なしの構え』であった。
 さらにこの女性は珠算だけではなく、何をやっても速くて正確なのだ。ある日彼女が、コンピューターから出力された帳票を、手で裁いていたので、「そんなのは裁断機械で切ったほうが早いよ。」と私が言ったら、「では競争しましょう」ということになった。途中までは良い勝負だったのだが、機械のほうは紙が挟まって中断してしまい、結局は彼女の圧勝に終わったのである。

 そんなエピソードのあった時代もあっという間に通り過ぎ、いつの間にやら電卓が主流の時代になってしまった。その頃になると今度は電卓検定なるものが登場し、そろばんの達人並みのスピードで加算計算をこなす者も現れた。そしていつの間にか、経理マンの机の中からそろばんは消えて、電卓が必須の時代になってしまったのである。
 それどころか、コンピューターの発達とパソコンの普及により、簿記の知識さえもほとんど不要になりつつあるのだ。もちろん経理マンには、パソコンの操作だけではなく、よりレベルの高い仕事に取り組んでもらう必要があるのだが、何となく一抹の淋しさを感じるのは、たそがれの経理マンだけであろうか。

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バスを連ねて社員旅行

2017-05-31 20:58:32 | たそがれ経理マン編

 表題のような社員旅行をいまだに実施している珍しい会社が存在していることは承知しているが、もうほとんどの会社では全社で一斉に行う社員旅行は姿を消してしまった。最近は職場単位の旅行とか食事会などという小形態に様変わりしているようである。
 また旅行や食事会に行っても、二次会は大体がバーやカラオケというのが定番化している。ところがバスを連ねて社員旅行していた時代は、当然カラオケのない時代であり、温泉旅館の大宴会場に生バンドを呼んで歌った。また予算的に生バンドを使えないときは、全員の手拍子で民謡や軍歌を歌ったものである。

 そしてその時代は若者も年配者も、ほぼ同じ歌を歌っていたので、年代のギャップも全くなかった。歌だけでなく話題もギャップが少なかったので、全員が同じ土俵で楽しめたのである。
 またそれぞれが、得意な宴会芸を持っていて、民謡ならAさん、声帯模写ならBさん、腹芸ならCさん、落語ならDさんなどと芸達者が豊富であった。そして普段おとなしい人でも、なかなか切れ味の良い芸を披露してくれたものである。
 私はそんな先輩たちを見て、感動し尊敬し、自分も必ず近いうちに何か新しい芸を覚えるぞ!と心に誓ったものだ。もしかすると仕事を覚えるよりも、宴会芸を覚えるほうがプライオリティーが高かったのかもしれない。たぶん現在ではあり得ない社員旅行の楽しさが潜んでいたのだろう。

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簿記の語源について

2017-05-19 10:03:55 | 一口メモ

 経理マンなら誰でも簿記は知っているはずである。ただこの簿記という言葉の語源を正確に知っている人は少ないかもしれない。それで何となくパッと思いつくのは、『帳簿記入法』の略という発想だろうか・・・。もちろんそれが100%間違いではないのだが、正確には微妙に異なっているらしい。
 
 そもそも古来から、日本には大福帳のような単式簿記しか存在しておらず、借方・貸方の複式簿記が海外から日本に入ってきたのは明治6年である。そしてその英語表記であるBookkeeping(ブックキーピング)を、福沢諭吉が『簿記』と訳したのが始まりと言われている。
 
 またブックキーピングを『簿記』と訳した理由は、次の二つの意味が重なったものと考えられている。
●ブックキーピング⇒ブッキー⇒ボッキー⇒「ボキ」と訛ったという音訳
●『帳簿記録』又は『帳簿記入』という実質的な意味訳の略

 嘘のような本当の話である。

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新幹線から喫煙車両が消える日

2017-05-07 11:30:06 | 経済ニュース編

 東京五輪が開催される2020年の春までには、唯一座席で煙草の吸える東海道・山陽新幹線の喫煙車が廃止されることになったという。もっともしばらくはデッキ喫煙ルームは存続するらしいが、いずれそれさえ廃止されるのも時間の問題かもしれない。

 それにしても時代はどんどん変動している。そもそも新幹線の開業は、前回の東京五輪が開催された1964年であり、当時は全席が喫煙車だった。その後1車両だけが禁煙車となり、だんだん禁煙車が増加し続けて、とうとう1996年には喫煙車と禁煙車の割合が逆転してしまったのである。そしていつの間にか喫煙車両は1車両だけとなってしまったのだが、今度はその1車両さえも廃止されるというのだ。

 さてそれよりも、ほとんどの新幹線はだいぶ前から全車両が喫煙ルームもない完全禁煙になっているのに、なぜ東海道・山陽新幹線だけに喫煙車両が残っていたのかと疑問に感じる人がいるかもしれない。はっきりした理由は不明だが、伝統的に喫煙時代が長かったこと、距離が長いこと、ビジネスマンの利用が多いことなどが、今日まで喫煙車両を残していた原因ではないだろうか。

 確かに新幹線で出張するとき、往路はコーヒーを飲みながら一服して緊張感を抑え、帰路はビールを飲みながら一服して明日への鋭気へと繋げたものであった。とは言っても私は4年前に禁煙し、そんな懐かしき日々も遠い昔の想い出話になってしまったようだ。

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無能力大臣が続出

2017-04-26 15:02:45 | 経済ニュース編

 悲しいかな、ここにきて安倍内閣の相次ぐ失言・暴言ラッシュが止まらない。
山本幸三地方創生担当相の「一番の“がん”は文化学芸員。この連中を一掃しないとダメだ」発言。
今村雅弘復興大臣の「自己責任」発言とブチキレ会見。さらには東日本大震災の被害が「東北で良かった」発言。
金田勝年法務大臣の「成案を得てから説明したい」と壊れたレコードのような繰り返し発言。
稲田朋美防衛大臣の無知さ加減と、泣き虫女の子作戦。
豪雨被害で岩手県岩泉町を視察した務台俊介・内閣府政務官兼復興政務官の「長靴業界が儲かった」発言。

 ざっとあげてもこれだけアホさ加減を露呈している。これでは大臣どころか政治家失格いや人間としても未熟すぎないだろうか。
 もちろん他に優秀な大臣も大勢いるのだが、首相のお気に入りだから、或は当選回数が多いからそろそろ大臣にしてあげようかといった理由で大臣に任命された人たちが、失言や暴言を繰り返し自ら無能力さをさらしているようだ。
 大臣と言えば、企業なら取締役のような存在であり、税金から年収として約3000万円支払われているのだ。従ってもうそろそろこのような安易な任命はやめて、真に実力のある者を任命していただきたいものである。

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給与の袋詰め作業

2017-04-16 17:16:26 | たそがれ経理マン編

 現在では例え零細企業でも、ほとんどの会社がパソコンで給与計算を行い、銀行口座への給与振込を行っている。だが私が若かりし頃は、手計算で給与計算を行い、現金を袋詰めして従業員一人一人に手渡ししていたものである。
 とっくの昔に時効が成立し未解決事件となってしまったが、1968年12月10日に東京都府中市で約3億円を積んだ銀行の現金輸送車が、白バイ警官を装った男に騙されて、現金を載せた輸送車ごと奪われる事件が発生した。いわゆる昭和の『三億円事件』である。
 これは銀行が東芝府中工場に『賞与』用の現金を運ぶ途中に起きた事件であり、少なくともこの当時は、まだ大企業でも給与を手作業で袋詰めしていたということなのだ。もっともこの事件を境に、給与振込制度が増えてきたと言われている。

 ところがその後1970年代に入っても、当時私が勤務していた中小企業では、まだまだ手作業の給与計算と現金袋詰めが続いていた。そしてパソコンも使わずに、60名前後いた社員の給与計算を私一人で、経理作業の傍ら残業なしで軽くこなしていたものである。
 さすがに年末調整の時だけは、2時間程度の残業をした記憶があるが、それ以外に残業の記憶はない。ちょっと自慢して申し訳ないが、我ながらスーパー経理マンだったなと自己陶酔してしまう。
 ただし給料の袋詰めと銀行から現金を運ぶ時だけは、社長室長と二人で共同作業を行うことが原則であった。ところがある給料日、その社長室長が急病で欠勤してしまったのである。
 袋詰めは一人でも何とかなるものの、銀行から現金を運ぶのが不安だった。メインバンクが大手町にあり、神田にある会社まで地下鉄に乗って現金を運ばなくてはならないからである。それも2千万円近い金額なのだ。現在の金額にしたら5千万円位だろうか、運搬保険をかけている訳でもなく、護衛がいる訳でもない。

 その当時の経理部には、私のほかにも6人程度在籍していたのだから、誰かに同行を頼めばよかったはずである。だがこの会社の給与形態の異常さを知っていたのは、社長と社長室長と私だけだったため、迂闊に給与関連の仕事を他人に頼めないと言う特殊な事情があった。
 それで一人で銀行に行って現金を引き出したのだが、銀行を出てから地下鉄に乗り会社の入口に到着するまでの約20分間は、生きた心地がしなかった。絶えず周囲を伺いながら、体でカバンを覆うようにして一瞬たりとも隙を見せないように歩いていた。冷静に考えれば、そんな態度こそ「大金を持っているよ」と言わんばかりだったのだが…。

 それから10年後、私は中小・零細企業を転々としたのち、運よく上場会社に入社することが叶った。そして自ら手を挙げて、本社から静岡にある工場に転勤したのだが、なんとそこではまだ給与を手作業で袋詰めしていたのである。
 もちろん本社では給与振込だったのだが、静岡工場では別組織の労働組合を構成していたため、古い体質の組合員の要望により、いまだに給与を袋詰めしていたのである。それにしてもさすがに1000人近い従業員の給料となれば、一人や二人で袋詰め出来る訳がない。
 このときは総務課と経理課の精鋭9名で袋詰め作業を行ったのだが、三人ずつ三組に分かれて「現金を数える者、それを検証する者、袋に詰める者」と作業分担し、どのチームが一番早いかを競い合っていた。だから中小企業時代に独り密室で、黙々と袋詰めしていたときとは大違いで、かなり楽しく袋詰め作業をすることが出来た。もちろん今現在は全社・給与振込制となっているが、これら遠き日の『現金袋詰め作業』は懐かしき思い出として、いつまでも私の心の中に染み込んでいることだろう。

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告げ口野郎にご注意

2017-04-06 11:33:25 | サラリーマンは魔術師

  ある上場企業で、まだ若いのにいきなり部長に抜擢され、その1年後には取締役にまで昇りつめてしまったAという男がいる。このAはどう見ても実務能力は全くないし、先輩に対しては慇懃無礼で同僚や部下の評判も余り良くない。
 なぜこんな男が出世してしまうのか、不思議でたまらなかった。だがこのAと何度か飲食を共にする機会があり、その謎が少しずつ解明してきたものである。

  サラリーマンなら、酔った時くらいは会社やトップに対する愚痴をポロリと吐露してしまうものだ。それが人情というものであり、サラリーマンたちの手っ取り早いストレス発散法なのである。
 だから愚痴をこぼしたからと言って、決して会社やトップに対して激しい怨念を抱いている訳でも、謀反を企てている訳でもないのだ。ところがそんな他愛もないサラリーマンの愚痴を、なんといちいち社長に告げ口している野郎がいるらしい。
 と言うのも、絶対に社長には知り得ない下々の噂話などを、俺は何でも知っているかのように、社長が時々自慢げに喋っていることがあるからだ。

  そして奇妙なことに、実力・人望の双方を備え、数年前までは社長に重用され将来を嘱望されていた有能な部長4名が、次々に閑職に追いやられたり、小さな子会社に出向させられてしまったのである。だからと言って彼等が重大なミスを犯した訳でもなく、全く理解不能の人事であった。
 彼等は部下と飲みに行った折り、部下の愚痴に相槌を打つ程度の臨機応変さを持っていた。だからこそ人望もあったのであろう。その程度のことをまるで『悪意』があったように再編集し社長に告げ口した人非人がいたとしか考えられないではないか。

  ここまで読んだ聡明な人なら、タレコミ犯はたぶん「冒頭に述べたA」だとすぐ想像できるだろう。もちろん確かな証拠はないので、あくまでも推測の域を出ないのだが、Aはどんなときでも決して会社やトップの悪口は言わない。もちろん他人の愚痴に相槌も打たないし、その愚痴を否定もしないが全く無反応で興味のなさそうな雰囲気だけを漂わせているのだ。
 またAは広報部という立場から、社長と直接話をする機会が多い。さらには冒頭に述べた出世の早さを考え併せると、Aがタレコミをしたのだろうと考えてもおかしくはないのだ。

  このAを陰で非難する者は多い。だがなにせ証拠が無いうえに、『告げ口』という余りにも子供じみた行動なので、誰も対処出来ないままなのである。まあ余り調子に乗っていると、やがてAもいずれは失脚するのが世の習いというものであろう。
 だが一番の問題は告げ口の実態を良く調べもせず、単純に『告げ口』を信じて有能な社員を切り捨ててしまい、告げ口した者を忠義者として出世させてしまう「この三代目社長」が一番の「癌」なのかもしれない。これではまるで、どこかの国の独裁者と全く変わらないではないか。

 

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税務調査中の接待

2017-03-27 16:48:10 | たそがれ経理マン編

 1998年に発覚した大蔵省接待汚職事件(ノーパンしゃぶしゃぶ事件)以来、公務員の接待規制が厳しくなり、現在は税務調査時の接待はほぼ皆無になったようである。では昔は大袈裟な接待をしたのかと言えば、必ずしもそうとは限らない。ことに公務員の中でも税務職員は、ある意味で税の取立人であるから、昔から企業の接待には用心深く「お茶は飲むがコーヒーは飲まない」とか「企業が用意した昼食は、実料金に満たなくとも規定料金分だけは精算する」とか囁かれていたくらいである。

 だがそれはあくまでも建前で、ことに東京本社での調査時に限ったことだった。だから地方にある工場などへの出張調査時には、だいぶ心が緩んでいたようだ。
 都心の場合は、万一接待された場所などで、同僚や上司などと偶然会うかもしれない。またそうした『戒めの眼』が調査官の心の中でも光っていたのかもしれない。
 だが地方に行けば知っている人に出逢うことは皆無だし、だいたい工場周辺は辺鄙で、歩いて食事に行けるところも見当たらない。また数日の出張では細かい調査は余り出来ず、工場見学をしたり原価計算の説明などを受けているうちに、だんだん気分も大らかになってくるものである。

 そして昼食は工場の社員食堂で良いと言っても、「申し訳ありませんが、準備が出来ていないので外部の食堂へ案内します」と言われれば、とりあえず断るわけにもゆかないではないか。こうして車に乗せてしまえば、もう後戻りは出来ない。そのまま1時間程度かけて遠出し、海辺の高級割烹まで連れ込んで「海の幸ース」を振る舞い、帰りがけに奥様へのお土産と言いながら「塩辛や干物」などをそっと手渡すのだ。これで工場へ戻ればすでに夕暮れが迫っており、調査官たちはもう仕事をする気にはならない。

 さすがに翌日は調査官たちも、「今日のお昼は社員食堂か、もう少し近い場所でお願いします」と言ってくる。だが手足をもがれている彼等に選択の自由はなく、「はいわかりました、今日は近場にご案内します」と言われれば、それに従うほかはない。そして今度は車で5分位の料亭に連れて行き、昼間から『スッポン料理』のフルコース。

 ・・・結局のところ、調査員たちが工場で得た収穫は『消耗品の棚卸漏れ3百万円』オンリー、しかも翌期認容につき実質ゼロに等しい体たらくなのだ。そしてそれも企業側が事前に準備した『お土産』だったのである。まあ出張調査などそんなものなのだが、工場で調査に立ち会っていた経理担当者は、なんと元税務調査官から転職したA課長であった。

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実力者の転職先の選択

2017-03-16 17:15:22 | 一口メモ

 かなり実務経験を積んでいる実力者であっても、転職はなかなか難しいときがある。ことに年齢が40歳を超えていて、かつ学歴に余り自信のない人が転職する場合は、転職先企業の選び方を間違えるとなかなか再就職が出来ないだろう。
 絶対に選んではいけない企業は、超大企業で学生たちに人気の高い企業だ。とにかく応募者が圧倒的に多いので、倍率が高くなるのは当然だが、真の理由は人事担当者が機械的に選別してしまい、年齢の高い者や低学歴の者はふるい落とされてしまうからである。
 
 例えば経理の超実力者が、職務経歴書にりっぱな経歴をびっしり書き連ねていても、経理実務を全く知らない若い人事担当者には『猫に小判』なのだ。彼等が分かるのは年齢と学歴・資格ぐらいだからである。つまり5000人の応募があり、そのうち100人を人事担当者が選別して経理部長などに渡したとすると、すでにふるいにかけられた者は、どんな実力者であろうとも絶対に陽の目をみないことになる。

 逆に中堅規模以下で人気企業でなければ、応募書類がそれほど多くないから「社長や経理部長など」が全員の書類を見る可能性が高く、実力者の実力のほどを職務経歴書等でチェックしてくれるはずである。こうなればしめたもので、実力さえあれば少なくとも面接まではたどり着けるはずである。またこうした企業なら、就職後に十分に実力を発揮することにより、将来重要なポストを用意してくれるかもしれない。恋人選びと同様、くれぐれも容姿や人気度だけで企業を選ばないことである。

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