経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

負けてもともとが最強

2015-02-11 12:12:42 | ひとりごと

  囲碁界の三大タイトルの一つである『棋聖戦』の挑戦者決定システムが、主催者の読売新聞によって一新された。かなり複雑なシステムになったようだが、その賛否はまだよく分からない。ただアマチュア枠が設けられたことだけは、画期的な出来事なのだと断言できるだろう。
 このアマチュア枠とは、『ネット棋聖戦』で勝ち抜いたアマ上位4人に、プロの『棋聖戦』予選トーナメントへの参加資格が与えられるというものである。またアマにとってはハンデなしにプロと戦えるだけではなく、プロにとっても最高峰のタイトルに挑戦できる千載一遇のチャンスと言えよう。逆にプロ側にしてみれば、勝って当たり前、負けたら何を言われるか分からない嫌なシステムかもしれない。

 さてその新システムによる棋聖戦の予選は既に開始されているのだが、なんと驚いたことに予選第一戦では、はじめてプロの大棋戦に参加したアマチュア4名全員が、プロに勝ってしまったのである。そもそも相撲・囲碁・将棋の世界では、プロとアマの実力差が明確で、囲碁のプロ・アマ対局では、通常は置石というハンデキャップをつけている。それが今回はハンデなしの対局で4人のアマ全員が、プロに勝ってしまったのである。

 もし万一このままアマが勝ち続けて、挑戦者となって井山棋聖に勝ってしまったら、プロ棋士の面目丸つぶれどころか、囲碁界の崩壊にも繋がりかねない。さてさて読売新聞もとんでもない改革をしてしまったものだ。などといらぬ心配をしていたら、今度は第2戦でこのアマ4名全員が負けてしまったのである。

 こうして私のつまらん心配は杞憂に終わったのだが、将来はどうなるか分からない。そう言えば、つい最近アマと最も実力差があると謳われていた大相撲でも、髷も結えない素人同然の遠藤や逸ノ城に上位陣がコロコロやられていたではないか。
 つまり勝とう勝とうと思えば思うほど、勝ちにくくなり、負けてもともとだと、謙虚かつ冷静な心境を維持できれば勝てるのである。だからたまたまその心境に溶け込めたアマが勝利したあと、次もまた勝てると助平心を抱いてしまうと次には勝てなくなる道理なのであろう。

  下記の2つのバナーをクリックすると、このブログのランキングが分かりますよ! またこのブログ記事が役立った又は面白いと感じた方も、是非クリックお願い致します。

にほんブログ村 経営ブログ 財務・経理へにほんブログ村

 人気ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする