『南九州ツアー』予定日の3日前に、突然震度7の熊本大地震が勃発した。ところがその2日後に、さらに大きなマグニチュード7.3の大地震が起こり、前の大地震は、前震に過ぎなかったと発表された。その後何度も震度6及び震度5の大きな余震が続き、震災範囲も拡大し始めたのである。
こんなしつこい地震は聞いたことがない。被災者はもちろんのこと、テレビのニュースを見ている私自身も、イライラが募り気分が滅入ってしまった。それで30%のキャンセル料をドブに捨てて、『南九州ツアー』を直前キャンセルすることにした。
そんなこともあったが、その後も数え切れないほどの余震が続き、さらには南阿蘇中学校の避難所で、ノロウイルスが原因とみられる症状を訴えた避難者が続出というニュースまで流れた。また阿蘇大橋が崩落したり、熊本城までが崩壊寸前状態となり、畑の中に突然活断層が飛び出したりと、史上空前の悲惨な被害状況が報告されている。
もちろんこうした被害状況を報道することは大切なのだが、被災者としてはしばらくは静かにして欲しいかもしれない。そうした中で、最近は九州新幹線が動き出したり、熊本空港が再開したりと、少しずつインフラが回復し始めているというニュースが流れはじめ、私の中にあるイライラも少し収まりつつある。
だが被災者たちにとっては、これから何年も悲惨な状況が続くだろうし、元通りの生活に戻れない人もいるかもしれない。我々はただただこうした人たちが早く元通りの生活と元気を取り戻してくれることを祈るだけである。
それにしても、とにかくこの地震列島は、どうにもならない。さらには地震だけではなく、津波や火山の噴火、それに大雨と台風などまさに災害列島そのものである。外国にこれほどの災害国があるだろうか。人災である戦争やテロなどの少ない治安の良い国ではあるが、人間には全く手に負えない天災が余りにも多過ぎる。
また今回の熊本大地震は、決して他人ごとではない。いずれ首都圏にも同クラスの大地震が必ず起こるに違いない。そのときは史上最大の大参事となるはずだ。そしてビルは倒壊し、インフラも破壊され、日本経済は当面立ち上がれないほどの大打撃を受けることになるだろう。
従ってその時は日経平均も、今回のように1日大幅下落した後にすぐに回復という訳にはゆかない。それどころか株式市場閉鎖という事態を招くかもしれない。
また諸々の被害が大き過ぎて、自衛隊、警察、消防、だけでは救助作業もままならないはずだ。結局は全世界の支援を受けながら、何十年もかかって気の遠くなるような復興作業を続けてゆくしかないだろう。
そんなことは誰でも分かっている。分かっていても、人間には根本的な予防は何も出来ない。出来るのは小さな準備と予防だけ。それでもその小さな準備を怠るわけにはゆかない。
とにかく自然の力は恐ろしいのだ。そして現在こうして無事に生活していることはまさに奇跡であり、実にありがたいことなのである。あとは神に祈るしかないのだろうか。
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