現在は一時的に休止しているが、去年の秋に実施された「Go Toキャンペーン」の予算総額は約1.7兆円と言われている。なんとこの金額は、過去の豪雨災害などで実施された「ふっこう割」の予算が30~80億円だったことを考えると、ケタ違いの規模を誇る支援と言えよう。なぜならばこれは、旅行業界との癒着が囁かれている二階幹事長の肝煎りだからではないかという噂である。
それにしても、こんなキャンペーンを張らなくても一人一泊3万円以上の高級旅館は、いつも予約がびっしりと詰まっている。つまりこうした高級旅館はコロナ対策もしっかりしているし、金持ちたちにとってはコロナもどこ吹く風なのだろう。
また税金を使ってこんな金持ちたちを優遇する謂れはない。だからもし無理矢理Go Toトラベルを再開するにしても、一人一泊1万円以下の庶民旅館に限って3千円程度の支援に絞ればいいじゃないの…。
この贅沢三昧の「Go Toキャンペーン」の予算がまだかなり余っているという。だからもしこのキャンペーンを強引に再開するにしても、前述したように最小限の予算に絞り込み、余った予算を本来やるべき「緊急重要対策費」へ速やかに振り替えてもらいたいのである。では「緊急重要対策」とは何なのか。そんなことは私ではなくとも誰でも分かっていることなのだが、知らないのは政府のお偉い方々だけという皮肉。
もっとも彼等だって分かっているのだが、いろいろな利権がらみなどに拘束されているので、あえて知らんぷりをしているだけなのかもしれない。いやそうでなければ小学生以下の能力と言うことになってしまう。
まあそんなことはどうでもよいのだが、念のために頭の悪い私でも気付いている「緊急重要対策」の例を簡潔に羅列しておこうか。
●1000人以上を収容できる野戦病院的な隔離施設の建設
これはコロナ軽症者だけを隔離するための簡易施設なので、体育館のような広い建物を簡易間仕切りで区切った簡便な施設で十分である。またあくまでも軽症者の隔離が目的なので十分な医療設備は不要だし、医師や看護師も少人数に絞り、あとは集団接種会場同様、旅行業界などで暇な人を臨時に使い雑用をまかせる。つまり施設さえ作れば、少人数の専門家でほぼ目的を達成できるので、半年を目途に早急に施設の建設を行うべきである。
●いつでも誰でも無料で行えるPCR検査場所の設置
もちろん検査結果が陽性となった人達を隔離する施設が必要となるため事前に野戦病院的な隔離施設が必要となるのだ。
●国内でコロナワクチンや治療薬を開発している大学や薬品会社等に対する大幅な支援と、厚生省の使用承認の早期化
●コロナ病床数を増加した病院や、コロナ対策に協力した開業医等への大幅支援
●水際対策の強化に伴う人件費や設備にかかる費用の拡大支援
●医師会の反対を押し切り、現在の医学部定員を大幅に増加させ、そのための支援金を厭わない。それに伴い優秀な女医の増加も見込めるはずである。
まあちょいと思いついただけでも、この程度の対コロナ・緊急重要対策を挙げることが出来る。さてこれらの項目のうち、政府がすでに実行済のものはどの程あるのだろうか。私が感じている限りでは、ほとんど何も手を付けていないのではないだろうか…。
もういい加減、「飲み屋の休業要請」とか、不要不急の外出・三密を避けようといった「個人依存」のコロナ対策だけに頼っている場合じゃないはずだ。従ってこのまま抜本的なコロナ対策を何もしないまま、また「Go Toキャンペーン」だけを再開したりすれば、今度こそ与党は雪崩を打って総崩れとなるに違いない。
評:蔵研人
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