開心香港街市

ほいさむほんこんがいしぃ
~気づけば在住6年目。香港のおいしいもの、おもしろいこと、ときどき…。在ホンコン的趣味生活~

『ジャスミン』!!!

2007年03月29日 | ブイロク雑記

香港に住み始めて間もないころ、友人が私にイングリッシュネームをつけてくれました。
その名もジャスミン。
香港好きに100の質問のNo.72でもそう回答してますね。それにしても古い回答だ…。やり直そうかな~)

チャイニーズの英文名として、日本人が容易に想像しそうな名前ではありますが、実際のところ、「ジャスミン」というイングリッシュネームを持つ純粋な香港人には会ったことがありません…。

でも、せっかくいただいた名前なので、ごく限られたところではあるけれど「ジャスミン」と名乗って早5年。驚きの事態が勃発しました!!


愛するV6の新曲タイトルがなんと 「ジャスミン」 !!!!


どわわわわぁぁー!! これが叫ばずにいられよーかっ!!

もしも、もしもですよ。

ねぇ、ジャスミン~♪ とか 笑って、ジャスミン~♪ とか
ジャスミン、愛してるよ~♪ とか ジャスミン、離さないよ~♪ 

なーんて歌詞があったらどーしようっ!
どーしようっ! どーしようっ!(←駄妄想炸裂中!)

まだ発売日は未定だけれど、気が狂いそうなほどお披露目が待ち遠しい!


私の密かなイングリッシュネームなどご存じない方ばかりのところで取り乱して申し訳ないです。だけど、この喜びを黙ってはいられなかったの…。
もう着陸寸前だったテンションも急上昇。まさに精神タッチアンドゴー状態。ああああ~

いまさらながら、クリスピー・クリーム・ドーナツ

2007年03月28日 | 香港食記
脳下垂体のためのヘルシーで健康的な食生活を目指していたはずが、たった1日で断念。

だって、ムカついたんだもん! 
ヨガレッスンの正式な契約解除手続きをしたはずなのに、「あんたの契約は今月まで残ってるよ。契約のとき言ったとおりだよ!」と解約手続き時とは全く違う言い分を押しつけられてしまいました。解約時に「これで支払いも止まるんだね?」とさんざん確認したのに、今はその時の担当者がいないからと、話はなかったことにされ1度もレッスンを受けていないのに今月の支払いも発生してしまいました。解約の時のやりとりは書面がないから、契約時のサインを見せつけられたら何も言えないじゃん…。

香港のヨガスタジオ、PURE YOGAは、設備はいいしインストラクターも良いのですが、契約がかなり強引で一方的です。契約後にレッスン予約のシステムが変わったりしても、営業に不利な内容のことは連絡してきません。香港でヨガを始めようと思っている方は、くれぐれもご注意ください。


で。必死に「金返せ!」と訴えまくったのに徒労に終わり、もうグッタリ。血糖値上げないとやってらんない!って時に、クリスピー・クリームのクーポンがカバンの中に入っていることに気が付いてしまったのです。
3月28日までのクーポンだから、使っちゃわないともったいないしね。…というのは言い訳で、半分ヤケ食いモードだったのでした。

         

昨年8月に香港1号店がオープンしていらい、すでに3店舗を開業していますが、今は正直「大丈夫か~??」ってくらい人が入っていません。時々テイクアウトのボックスを持っている人は見かけますが、オープン当時の行列は今はいずこ。今日、私が行ったときに店内にいたお客さんはひとりでした。

クーポンはドーナツどれでも2個とコーヒー1杯で25ドル(約375円)になるというものでした。オリジナル味のドーナツの定価が10ドル(約150円)、コーヒーは1杯16ドル(約165円)ですから、かなりの割引率ですよね。

         

ドーナツはシンプルなものに限る!って私なので、20種ほどあるドーナツから、オリジナルグレイズドとグレイズドチョコケーキを選びました。


 

グレイズドチョコレートケーキは、ミスタードーナツの「チョコレート」っぽいのかなー?と思っていたのですが…。作ってから時間が経ってしまっているのでしょうか。それとももともとこういうものなの? 回りのコーティングが、シナシナ~ってしてしまっていて、ドーナツそのものもなんだかベタついてる…。味はきっと悪くないと思うのだけど、そのベタつきが邪魔して、なんだかよくわからない~。4分の1食べて、ギブアップ。これ以上この物体を口に入れることはできません。

 

この店の看板とも言えるオリジナルグレイズドは、オープン当時に一度食べたことがありました。パンっぽい生地が懐かしい食感で、囓ると回りのコーティングはパラパラと散るほど新鮮な感じだったのですが…。

これも作ってからかなり時間が経ってしまったのでしょう。生地はふにゃふにゃ。コーティングは油を吸ってしまって白さを失い、もはや透明になって生地と同化をはじめてしまっています。ドーナッツが置いてあった紙に油がべったりとくっついていることでも、はっきりとダメっぷりが示されています。

やっぱりといおうか、なんといおうか。3~4ドルでおいしいエッグタルトや焼きたての菓子パンが食べられる香港で、1つ10ドルもするドーナツが売れ続けるわけがないじゃない…。売れないからドーナツの鮮度が落ちる。鮮度が落ちればおいしくないから売れない。まさに悪循環そのもの。
こんなクーポンを配って客引きしていたわけがよくわかったわ。

         

人影に邪魔されることなくカウンターの写真が撮れるってことで、状態をご想像いただけると思いますが…。

いや、もしかしたら銅鑼湾(コーズウェイベイ)店だけがこんな状態で、タイムズスクエア店やセントラル店は違うのかもしれないけど~。
日本支店が新宿のサザンテラスにオープンしたそうですが、そちらはどうなんでしょう? 

不当に取られた月謝をどう奪還するかで頭が痛いって言うのに、まずいドーナツでお腹も痛くなってきたよん。今日はなにもかもがダメダメ日。もう寝ちゃお。寝るしかない!
そして、やっぱり思う。ドーナツはやっぱりミスタードーナツだな!

Habibi Cafe のエジプト料理ランチプレート

2007年03月27日 | 香港食記
脳下垂体が病んでいるそうですよ…。
先日足ツボマッサージに行ったところ、かつてないほどの強い痛みを感じたツボが脳下垂体だったんです。脳下垂体が悪いってどういうこと? っていうか、脳下垂体っていったいどこ?って表情に「?」が出ていたのでしょうか。マッサージ師のおばちゃんが追いかけるようにひとこと言いました。「ストレス!」

はぁ。そうですか。やっぱりですか。
最近、自分でもかなりストレスたまってるなぁと感じてるくらいなので、足のツボにも顕著に現れていたってわけね。きーっ!って怒りが顔に出そうなのを必死でこらえて、引きつり笑顔を浮かべていた分、脳下垂体がダメージを受けていたのか…。


残念ながらそのストレスから逃げることはできないから、とりあえずそんなものに負けないように脳下垂体のケアをしてあげなくちゃ。がんばれ、あたしの脳下垂体。
ということで、まずは食。善は急げで今日のランチはヘルシーなエジプト料理にしてみました。



以前も紹介したことのある中環(セントラル)のヒルサイドエスカレーターの始点近くにあるHabibi cafe。こじんまりとした店内ながら、天井は高くて、いくつものランプが下がる合間でシーリングファンが回っています。店員さんの頭にはトルコ帽。文字盤がアラビア数字になっている時計やさりげなく飾られたピラミッドのオブジェなどなど。狭いながらもアラブな雰囲気はばっちりです。



ランチセットは日替わりでベジタリアンメニューとミートメニューの2種類。今日は、ベジタリアンがなすのムサカ、ミートはラムのソーセージ。
お隣の席で見るからにブリティッシュ!なオジサマが食べていたソーセージもおいしそうだったけど、今日の目的はストレスに負けない脳下垂体づくりだから、肉ものよりは野菜でしょ! なすのムサカでお願いします!



小振りのボウルスープ、サラダ、パスタライス、ツナのペースト、そしてムサカ。コンパクトに彩りよくまとめられていて、その見た目だけで体に良さそうな感じが伝わってきますよー。


野菜のうまみがでまくったやさしい味のスープ、かなりの時間をかけて煮込んだのでしょうね。ピタパンの素朴な粉の味とよく合います。
サラダドレッシングはオイル控えめでやや酸味が強めなところが私好みです。そして、ムサカ。かなり大きめに切ってある、なす、トマト、ピーマンがやわらかく、でも形が崩れるほどではなくというなんともいい具合にトマトソースで煮込まれています。クセはないけれどしっかりした良い味は、さまざまなスパイスを使って味付けしたのだと思いますが、どんなスパイスを使っているのかなんてさっぱりわかりません。鈍い舌で申し訳ないです…。

 

ライスには様々なパスタが混ざっているんです。エジプト版そばめしって感じなのかな。ピタパンはもちろん自家製。カウンターの奥にあるオーブンで焼いていました。

ペーストのツナ以外は肉、魚類一切なし。それでも満足感も満腹感も二重丸。見た目では物足りない感じも受けますが、なんのなんの。ベジタリアンメニューで「ふぅー」とお腹をなでてしまうくらいですから、ミートメニューを選べば男性だってかなりの満足感を得られると思います。



アイスコーヒーでしばし食後のまったりタイムを過ごし、ごちそうさまでした。

体に悪いものっておいしいけど、体にいいものもやっぱりおいしい。どうかしら。私の脳下垂体、少しは元気になったかしらん?

ちなみに脳下垂体とは「脊椎動物の体に存在する器官のひとつで、多くのホルモンを分泌する内分泌器官」なんだって。図解で見たら、その名のとおり脳の真下にある小さな器官でした。そんなところでストレスと闘っているなんて…。
うー。負けてらんねぇ! なんか闘志が湧いてきましたよー。みなさまも脳下垂体をお大事に。


Daily Combo Lunch(11:00am~3:00pm) HKD60(約900円) 

Habibi Cafe 中環威靈頓街112-114 ℡2544-3886
11:00am~0:00am

能登半島沖の地震での被害はありませんでしたか? 心からお見舞い申し上げます。

香港天文台に行って来ました!

2007年03月25日 | 香港雑記
         

天文台といっても、天体観測をするところではありません。日本でいう気象庁です。普段は学校や団体が勉学のために訪れる以外の開放はないのですが、世界気象デーに合わせて年に2日だけ一般に公開されるんです。そして、それがまさに今日でした。

あの。もちろん私のことですから「気象にとっても興味があってぇ」なんて訳はなく、普段は入れないところに入れるなら行ってみたい! そんな相変わらずのミーハー気分での訪問でございます…。あはは。


尖沙咀(チムサーチョイ)の彌敦道(ネイザンロード)からちょっと坂を上っただけの都会の真ん中に香港天文台はあります。といっても、すぐそこに観光客が行き交う雑踏があるとは思えないほど、静かで緑に囲まれた閑静なところでした。香港って、路地ひとつで表情がガラリと変るんですよね。

きれいに手入れされた庭には、小学校で習った懐かしい百葉箱や、大小の雨量観測計などが設置されていました。ほうほう。ここでこんなふうに計測しているのかー。へええ。(←この時点では、観測はココのみでしていると香港天文台を侮っていた、おバカなアタクシ…)

       

見学コースでは、香港には気象レーダーが2つあること、風速観測計は数え切れないほど。特に空港周辺にはたくさん設置されていることなどを知りました。
我が家は、天文台のある九龍半島ではなく香港島側、それも山寄りにあります。なので今まで「尖沙咀の計測でこの辺の天気が当たるわけないじゃん」とか「尖沙咀の計測でこの辺まで警報だされちゃ迷惑!」なんて言いたい放題。あー。無知ほど恥ずかしいことはない~。

       


あなたもテレビの天気予報キャスターになってみよう!コーナーは大にぎわい。
なんのことはない、天気図を指し棒で指しながら、写真を撮るだけなのだけれど、こういう単純なものって結構ウケがいいのよね。

       (←これ私じゃないですよ~)


1883年に建築されたという天文台の建物は、香港古蹟に指定されて保護されているそうです。見学コース以外に立ち入ることはできませんが、ホールから見上げた階段の磨き込まれた手すりが、大切に保存されている様子を表しているようで印象的でした。

         

普段は観測データーとにらめっこしてるのだろうなぁって感じの真面目そうなスタッフが、気象ゲームの相手をしたり、気象データの読み方をたどたどしく解説したりしていました。いつもはテレビやHP上のデータでしかお世話になっていないところなので、どうこう考えることもなかったのですけれど、こんな人たちが働いているのね~なんて知ると、ちょっと身近に感じちゃいます。これからは当たらない天気予報に文句を言う回数も減る、かも…?

天文台見学の記念に、天文台のロゴ入りオリジナルのカサを購入。またマニアな一品をコレクションに加えてご満悦なのでしたー

ビッグなハンバーガー Triple O's

2007年03月23日 | 香港食記
昔、マイアミのマクドナルドのドライブスルーを歩いていたとき(本当はそんなところを歩いてはいけません!)、メニューに特大サイズのビッグマックを発見して、思わず少し前を歩いていた友人に大声で叫んでしまいました。「ねぇねぇ!トリプルビックマックだってさー!!」

そしてすぐそばのスピーカーから聞こえてきた「ぷっ!」の笑い声。
きゃー。そうだった。ドライブスルーのメニュー脇にはマイクがあるんだったー。恥ずかしー!と走って逃げた思い出の冬。
でも、あのマイクっていつもオンになってるの??それとも、ドライブスルーに紛れ込んだ変な小娘がモニターに映ったんで、スイッチいれたのかしらん??

そんなことを思い出させる、分厚いハンバーガーを食べに行きました。




カナダから上陸したという、「Triple O's」というお店です。このお店のモットーは「カロリー以外は健康食品」なのだとか。(←かなり曲解しています!)
全てオーダーが入ってから作るので、いつもできたて。さらに、ビーフはオージービーフを冷凍せずにチルドで輸入、チキンやその他の素材もチルドで取り寄せているのだとか。バンズも自前で焼き上げたふっくらパン。それから、えーと…。あれこれありすぎてあとは忘れちゃったー。


オーダーから待つこと約7分。番号が呼ばれて、お待ちかねのハンバーガー登場です!



フレンチフライ、ドリンク、ハンバーガーが乗ったトレイの重いこと。どっしりしています。

ひとつの厚みがこれですもの!
       
 


とにかく大きい!という話を聞いていたので、ちょっと弱腰になっていた私がオーダーしたのは、Veggie Burger。肉を使わずジャガイモと野菜だけでうまみを出したパテをサンドしたハンバーガーです。野菜がタップリはいった揚げていないコロッケが挟まっているっといった感じでしょうか。



このコロッケ(←コロッケと呼ぶなー!)、ミックスされた多彩な野菜の甘みがちゃんと感じられて、おいしいです。
見た目マヨネーズタップリ系かな、と思えたオリジナルのドレッシングが意外にもあっさりしていてコロッケの味とよく合います。レタスもシャキシャキしていい感じ。
バンズの上にちょこっとのった帽子のようなものは、ピクルスです。中にサンドせず、上に添えるのがTriple O'sスタイルのようです。

ちょっとOriginal Burgerも味見させてもらいました。ちゃんと牛肉の味がするんですよー。おお、肉を食べている!って感じます。

ちゃんとジャガイモのほくほく感があるフレンチフライもキレイサッパリと食べたのに、全然もたれなかったのはやはり素材がいいからなんでしょうか? マックのものは、ハンバーガーだけでももたれてしまうのに…。

お値段もそれなりなんですけれど、どうせハンバーガーを食べるのなら、ちゃんとおいしいものを食べたいから、私的にはこの店アリ。まぁ、本当にたまにしか利用しないと思いますがー。

使用している素材やその産地を明確にして、安全であることを全面に出しているものの、カロリー表示は一切なし。ってことは「カロリー以外は健康食品」というのも、あながち曲解でもないような気もするけど、ねっ。


Veggie Combo HKD61(約915円) /Original Combo HKD51(約765円)

Triple O's 金鐘太古廣場Great Food Hall LG1-9
℡2873-4000 10:00am~10:00pm

○○とご対面。健康保証付き麺

2007年03月21日 | 香港食記
人工的な色素や化学調味料、防腐剤などは一切使用せず、『保證絶対健康』とメニューに明記している店「飴軒」に行って来ました。



ここのスイーツは何度か試したことがあるのですが、麺を食べるのは初めて。麺のスープって、化学調味料が使ってある物だと食後に強烈にのどが渇いてくるので、「化学調味料不使用」っていうだけで期待は高まります。

墨魚丸(イカのすり身団子)をトッピングした、水晶麺なるものを頼んでみました。水晶麺って、店によって様々な形態の物を指すようですね。透明なきしめんタイプのものだったり、やわらかな春雨風のものだったり。

登場した墨魚丸水晶麺は、他店に比べると断然に多くのっている青菜が目を引きます。この日の青菜は通菜(空芯菜)。これは通年なのかな~? 好きだからいいけど、思いきり季節はずれですねぇ…。(通菜の旬は夏です!)



青菜の他に目に付いたのが、粗めにひいてある黒こしょう。かなり香りも感じます。
ではでは、その健康保証の麺をいただきます! とまずスープをひと口。おお。たしかに化学調味料の味はしない。思ったよりも塩気の強い濃いめの味です。黒こしょうがかなりピリッと効いていい風味を出していますが、私、こういう麺にはこしょうじゃなくてラー油を入れるのが好きなのよね…(涙)


こちらの水晶麺は、元気な「マロニー」って感じのものでした。鍋に入れるマロニーってまだ売ってるの? あれは煮るとすぐクタクタになってしまいましたが、これはコシというか歯ごたえが残っています。




墨魚丸はところどころに粗めの粒を残してあって、イカの食感もちゃんと楽しめます。プリプリでおいしい~。

団子を箸に突き刺していただきつつ(お行儀がわるいんじゃなくて、そうしないと箸から逃げちゃって食べられないんだもん!)、元気なマロニーをすする。そしてその合間に季節はずれの通菜を食べ…をくり返して黙々と麺をいただいていたら。あああー!!

その通菜の中からゲスト登場! 1センチほどの青虫さんとご対面ー!
かわいそうに青く茹で上がってご臨終となっていました。あららー。

日本にいたころは、極小の虫が浮いていただけで大騒ぎでしたが、香港暮らしではあまりに日常茶飯事のこと故、すっかり図太くなりまして。この程度じゃ「あらら」程度にしか思わなくなった自分がこわい。

いやー。青虫がここにくるまで生きていたってことは、この通菜は農薬散布が少ないものなのかも。野菜まで「健康保証」とは、やるね飴軒!

そう思ってもいいんでしょうか? いいのよね!?


墨魚丸水晶麺 HKD20(約300円)

飴軒 湾仔蘭杜街2號麗都大厦7號 ℡2537-4230
12:00pm~0:00am

アニエスベーのフレンチレストラン

2007年03月18日 | 香港食記
たくさんのバスが行き交い、道の反対側にはベタなローカルパン屋さん。おおよそおフランスにはほど遠い立地に、2006年10月にアニエスベーがプロデュースしたカジュアルフレンチレストラン「agues b. le pain grille'」がオープンしました。

          

アニエスベーとは、あのデザイナーのアニエスベー。彼女がレストランを手がけるのは、ここ香港がはじめてなのだとか。ということは、いまのところ世界でただひとつ。only oneなフレンチレストランです。

最近はあまり着ませんが、以前は彼女の服を好んだものでした。それに、アニエスベーは私の好きな明和電機のスポンサーでもあるんですよねー。
そんなわけで勝手ながらなんとなくご縁を感じていたあこがれのレストラン。幸運にも予約が取れたのでちょっとおしゃれして行って参りました!

          

40人程度しか入れないこじんまりとした店内は、アンティーク調のライトやインテリアに囲まれています。カフェカーテンがかかっているものの、大きく取られた窓から光が差し込んで、クロスやプレートの白さを引き立てています。

          

          

ランチセットメニューは、シンプルに2種。前菜、メインの2種のコースか、それにデザートを加えた3種のコースか。日替わりのそのメニューはボードに書かれていて、スタッフがタイミングを見て席へ見せに来てくれます。



「写真を撮ってもいい?」と声をかけると、恥ずかしがってボードで顔をかくされちゃいました。メニューの説明のあと、「お店からのお願い」として付け加えられたのが「お料理の写真は撮らないでね」ということ。あら、残念。でも、カジュアルとはいえフレンチレストランですもの、当然といえば当然か~。

そんなわけで、お料理の写真はありませんが、コースから私が選んだのは、マッシュルームのスープとビーフの赤ワイン煮込み。ちょっとこってり目?ってチョイスにしてしまいました。

スープは、スープボウルというよりは、ラーメンどんぶり(どうしてこんな表現しか出てこないかなぁ…)くらいの大ぶりサイズの器にタップリと。これにパンをいただけばそれだけで1食になりそうなほどの量です。
クリーム系のスープとはいえ、さらりとした軽めの濃度に仕上げてあります。マッシュルームがふわーっと香りつつ、ときおり感じるコリッとした食感。塩味もやさしくってとってもおいしい。

メインのビーフの赤ワイン煮は、ナイフなんて必要ないほどの柔らかく煮込まれていて、口の中でほどけるようでした。酸味のあるワインを使っていたようで、後味もさっぱり。友達は「もうちょっと味が濃いほうがいい」と言っていましたが、私には煮込み具合も塩味もちょうど良かったです。ジャガイモとフレンチいんげん、にんじんのグラッセの付け合わせも、いい食感。白、緑、オレンジ、そして煮込まれたビーフの赤で、真っ白なプレートが華麗に彩られていました。

          

コースデザートは、ベリー各種にバニラアイスが添えられていました。しっぱりした玉子の風味にアイスクリームにバニラビーンズたっぷり! 濃厚でホームメード感満点のアイスクリームに、ベリー類の酸味がとってもよく合います。ちょっとアイスが濃厚すぎて、スプーンですくおうとするとベリー類に埋もれていっちゃうのはご愛敬ってことで



珍しくこんな素敵なお店を訪れたのには訳があります…。
長いこと仲良くしてもらったお友達が日本へ帰ることになり、その送別会でした。メールだ電話だと日本と香港の距離を埋めるアイテムはたくさんあれど、やっぱり「ねぇねぇ!」と気軽に話すことはできなくなってしまうのは淋しいものです。

いつもどおりのたわいもない話しかできなかったけど、雰囲気やホールスタップのスマートな対応、そしておいしい食事で、最後のひとときに華を添えることができたかな。彼女の日本での新生活に幸多かれ~!


set lunch 3cousre HKD185(約2775円)

agues b. le pain grille' 銅鑼湾禮頓道111 ℡2577-2718 
日~木 12:00pm~11:30pm/金、土 12:30pm~0:30am

香港流 婚礼引き菓子

2007年03月15日 | 香港食記
ない!ない!どこにもなーい!
給料を現金でもらっていたころ(←いまどきどんな会社やねん!)の残金をココに入れていたはずなのにないっ!

と、貴重品入れの引き出しをひっくり返していたら、ひらり~と落ちてきた赤い封筒。

あ。餅券だ。

「餅券」といっても、町内会餅つき大会でつきたてのお餅をもらうために配布される券ではありません。(そんなの配布されていたの、私の地元だけ?)

         

結婚式の招待状に同封される、先渡しの引き菓子引換券って感じでしょうか。「嫁女餅」と言って、お嫁さんのお祝いのお菓子として配られるものなので、新婦側からの招待状のみに同封されるのだそうですよ。
香港の結婚式は、引き出物を渡すなんて習慣はないのです。さらに、披露宴自体がなんとな~く始まりダラダラ~と終わることもあり、物のやりとりなんぞしているタイミングがないってことで、出欠もはっきりわからない“招待”の段階で、引き替え期限なしのお菓子引き替え券を気前よく渡してしまうのだそうです。いただいちゃったら、たとえお式に出席できなくてもご祝儀は渡さなくちゃね、って気持ちになるから、ある意味「戦略」ともいえるかも~。

この「餅券」どなたにいただいたものだっけ?
えー。すっかりそんな記憶もなくなっておりますが、再びしまい込んで存在を忘れてしまう前に、交換に行かなくちゃ。

餅券の発券元は、美心西餅(Maxim Cake)。
飲茶でおなじみの美心大酒楼や、ファストフードの美心MX、ベトナム料理のrice paper、タイ料理のSinmply Thai、さらには香港のスターバックスの経営もしている、香港一大食品グループのケーキショップです。

「はい。そっから12個選んで!」
と、ロール系のシンプルケーキが並んだショーケースを指さしながら店のおばちゃんが言いました。いや、いくらシンプルなものとはいえ12個も食べられませんって。「そんなにいらないから、こっちと代えて」と、ショートケーキ系を指すと「そっちからなら4ピースね。物によって少しお金を足してね」と。そんなわけで、餅券に、4セント(たった4セント!)プラスして引き替えてきたケーキはこちらです。

         

私はブルーベリーチーズケーキをいただきましたが、が、が。

やっぱまずい。
わかっちゃいたけど、おいしくないです。軟弱なのに固さもあるスポンジにざらついたクリーム、ねちゃつくブルーベリーソースとあっては、いくら甘い物大好きな私もキツイです。3分の1でギブアップ。ごめんね。この餅券をくれたお嫁さん…。


まぁ、そんな習慣があるというお話で、美心のケーキがどうのという訳ではありませんので、あしからず。正直、香港の大手ケーキチェーンのお味はどこも似たり寄ったりですから。

早いとこ行方不明の残金を探して、自腹でおいしいケーキを食べに行きたいわー。どこへしまっちゃったんだろう? 狭い部屋でしまうところなんて限られて居るはずなのにねぇ…。

映画のロケに遭遇2回目

2007年03月13日 | 香港雑記
今朝、出勤時に2つもロケ隊に遭遇してしまいました。

ひとつ目は、道路側が全面ガラス張りになったイタリアンレストラン。強いライトに「あ、ロケだ!」とすぐわかりました。近づいて確認すると、道路に摘まれた機材に香港のテレビ局「TVB」のロゴが。あー、テレビドラマかぁ。テレビの俳優さんってあんまり知らないのよね~。
なんて思いつつもちゃっかり店内をのぞき込むと、主演俳優さん(たぶん)がカメラテストを行っているところでありました。店の隅には、携帯をいじくりながら大あくびをする、相手役の女優さん(たぶん)が。…朝早い撮影は大変よねぇ。うんうん。

でも、知らない俳優さんだとミーハー心もあまり萌えず。さっさと現場を後にして道を急ぎます。


すると、前方にまたしても煌々と光るライトが! 
その脇にはブームマイクも見えるし!

狭い香港。ロケの遭遇率はかなり高いけれど、たった3分間に2組ものロケ隊に遭遇するなんてことは、もちろん初めて。ああ、これが「喰いタン」のロケだったらなぁ…と昨年9月のニアミスしまくりを思い出し、目尻をちょっと潤ませたりして…。

もちろん、ロケ見学しましたよ。
ええ、通勤路ですから!そこを通らなくちゃいけないんですから~!
(それで10分遅刻したことはナイショですよ…)




カメラは固定とハンディと両方使っていました。記録用とおもわれるビデオも2~3台使っていたし、スチールもふたり撮っていました。やっぱり映画は大がかりですねぇ。


  

こちらは音声さんと照明さん。




香港映画の撮影になくてはならない仕事「茶水」(出演者、スタッフの好みに応じたお茶を出す係)のおばちゃんの横には、ちゃんと名前入りのポットが置いてありましたよー!


はい。被写体はこちらです。



女優さんはわかりませんが、男性は黄又南ですねー。Shineっていうアイドルユニット(…最近名前を聞かないけれど解散したの?)の人ですね。いやぁ、テレビでみても細いけど、生身は強烈に細い~! 細すぎてびっくり! 細くて小さい日本の某アイドルを見慣れている私ですらビックリの細さです。

カチンコが鳴ってしまうと、もう写真はNG。ふたりが強い口調で言い争いを始め、女の子がフン!って感じで去ってしまう、そんなシーンを撮影していました。

さて、この映画、なに?なに? 
映画かDVDか、はたまた雑誌の映画レビューか、このシーンをいつか目にしたときに、再び「おお!」と思うんでしょうね。楽しみですねぇ


そうそう!
映画のロケに遭遇1回目のらうちん主演映画は、『我要成名』という作品でした。かなり地味な作品でしたが、なんと4月15日に発表になる香港アカデミー賞こと香港電影金像奬にノミネートされています! きゃー。
自分が制作現場を見かけた作品って、ちょっとひいき目で見ちゃいますよね。こちらの結果も楽しみですねぇ

『硫黄島からの手紙』と、それだけでは済まぬ夜

2007年03月12日 | 香港雑記
以前、宣言したとおり、土曜日にジャニーズファン揃って『硫黄島からの手紙』を観てきました。総勢7人。高校生の頃から「映画はひとりで観てこそよね」なんていうスカしたヤツだった私なので、そんな大勢で観るのは初めて。すっかり寂しがり屋になった(歳を取ったってこと?)今では、わくわくする大イベントです。
チケットが発売になる3日前に劇場窓口でずらーっと7人並びの席を確保。上映前のお食事にタイ料理店も予約して準備万端よ!

          


ワイワイと観る内容でないことはわかっていましたが、反対にひとりで観なくてよかったと思えるお話ですよね。
日本史の教科書では軽く流す程度にしか語られていない硫黄島の戦いに関して、この映画が話題になってから、各メディアを通じて悲惨すぎる実状が付加されていきました。少しだけ予習ができた状態で観た映画は、お約束のポップコーンを食べることもできないまま映像は次々と悲惨さを極め続けていき、リニューアルオープンしたばかりの劇場の最新音響によるリアルな爆音にお尻が浮き、ビクリビクリと体をこわばらせながら観ていたので上映終了後はものすごい肩こりとなっていました。

日本での映画紹介やレビューではキャストのトップに渡辺謙が来ていますが(実際エンドロールも渡辺謙がトップでしたし)、香港の映画館サイトでの記述は二宮くんがトップに来ています。ハリウッドでのネームバリューから渡辺謙をトップにもってきていますけれど、物語的には二宮くん主演ってことでいいですよね? 全然強くなくて、非国民的発言もしちゃて、好きあらば逃げ出したくて…ってきっと本当はそれが戦地にいた普通の人たちの普通の姿だったんだろうなぁって役を、とっても自然に演じていたと思います。頬が引きつったり、ノドが震えたりと細かい部分まで描写していて「うまいなぁ」っと思わずにはいられなかったです。


その昔、日本テレビの『知ってるつもり?!』という番組が好きでよく見ていました。感激しいな私が感激して泣きまくったエピソードが、「バロン西と愛馬ウラヌス号の物語」だったのでした。ロサンゼルスオリンピックの馬術決勝の最後の最後、ウラヌス号が今まで見せたことのないピョコッと後ろ足を折り曲げる動作をしたことで障害物を飛び越えられ、優勝することができた…そんな話の主、バロン西こと西竹一氏がこういう最後を遂げたというのも衝撃でした。(脚本上の創作もあったと思いますが)



ヘビーな空気に押されてどんより気味な一行7人。そんな雰囲気のまま「バイバイ」なんて夜を終えるわけには行きません。そんな空気になることを知ってか知らずか、ちゃんと予約してありますよ、カ・ラ・オ・ケ

前回と違う広めの部屋に通されると、なんとそこには「2月14日までの新曲が入っています」と。ってことはですよ。「HONEY BEAT」も歌えるってこと?踊れるってこと?きゃーっ!!
すっかり先ほどまでのどんより~も吹っ飛んで、カラオケ本片手にエントリーしまくりです。

          

そして、今回も出ましたジャニーズ公式ペンライト! さらに今回は4枚のウチワも振られています。いくら待っても香港のコンサート会場でウチワを振らせてくれないから、こういうときに振らずにいられないのよ。ストレスたまってるのよ!

日本だとプロモーションビデオと共に歌うこともできるけれど、香港ではまだそれはムリ。「観たいよね」をどれだけ連呼しても叶わぬ願い。ですが、なぜか今回は、曲の前にCDジャケットの映像が出るというオマケが付いていました! しかもV6とタッキー&翼のみ。…ってことはavexのアーティストだけそういうサービスが付くのかな? 画面に一瞬現れる写真に、叫ぶ!叫ぶ!! ぎゃーっ!剛くーん!!

ペンライト振りまくっていい具合に映画での肩こりがほぐれたし、普段飲まないお酒まで飲んじゃって(といっても梅酒サワーだけど…)、とっても気持ちいいったら。騒ぎまくったことは覚えているけど、何をどう騒いだのかはちょっと記憶が…(ヤバイっ!) 騒ぎすぎてご迷惑をかけたみなさまごめんなさい。

今回参加の7名のうち、1名だけ香港人がいました。日本人とのカラオケに初めて参加したという彼女いわく「日本人のカラオケは盛り上がる!」と。さらに「みんなマダ~ムな感じなのに、はしゃぎっぷりがすごい」と。
やっぱりカラオケを生み出した国の人間ですもの、壊れっぷりも半端じゃないのよ~。