アスリート 未来にむかって走る

「日常のすべてが被写体だ。必要なことは好奇心と想像力」をテーマに綴っていきます。

愛の療法 (*^。^*)

2009年02月19日 | Weblog

◆アサヒビール本社からながめた隅田川


『がん、うつ病から家族を救う愛の療法』宗像恒次著

の紹介です。タイトルからするとドン引きしそうですね。私も書店のレジに持って行くときに緊張しました。といっても数年前のことです。ポッコの介護に全力投球していました。
がん関係の雑誌にこの著者のSATイメージセラピーのことが載っていて、いいことが書いてあると思ってさらに突っ込んで知るために求めたものです。

内容もドン引きするところがいっぱいありますが、再読してみると「これは深い内容だ」と再確認しましたので少しだけ紹介しましょう。


パートナーの病気回復を願うあなたには、今、最も必要なもの、それは「人を愛する慈愛力」です。慈愛力には、次の三つの能力がなければそれを発揮することは出来ません。

1,相手の気持ちが分かる能力
2,相手を信じる能力
3,相手の問題に立ち向かう能力

1、は相手の本当の気持ちを見抜く能力です。口に出して言わなくても、たとえ正反対のことを言おうとも、本当はどういう気持ちでいるのか、本当はあなたに何をしてほしいと思っているかを見抜き、心の支えになる能力です。

2、は周りが何と言おうが、夫婦の間にどんな葛藤が起ころうが運命を信じて疑わない能力です。人は、運命レベルで信じてくれる相手にしか、本心を明かすことはしないものです。

3、は相手が直面している問題から逃げない能力を指しています。とくに死の淵にたたされたがん患者や、自殺願望を止められないうつ病患者には、配偶者から差し伸べられるこの慈愛力が、この世につなぎとめる命綱となったり、あるいは、満足した死に方ができる支えになったりします。ところが、問題に直面するのが怖くて逃げ出してしまう人や、まるで他人事のように病人に接する配偶者が少なくないのです。


そんな能力ないよ・・・・と引いてしまい、お手上げというのでは先に進みませんから、訓練は必要です。強い気持ちを自分の中に積み重ねて行けば何とかなります。

とくに③では最近辛い事例に会いました。私の友人のお姉様ががんの治療を受けて、経過はまずまずなのですが、ご主人との関係があまりよろしくない。ご主人は介護にも熱心なのですが自分の意見を通そうとする。病院も誰にも相談せず転院を決めてしまう・・・・
奥さんは感謝しているのはたしかなのですが、最近気分が沈みがちで、「生きていてもつまらない」という発言があったようです。私はその友人にこういう方法もあるからとアドバイスして、何かあったら相談してくださいと名刺を渡しました。ところが、つい先日そのお姉様が自殺を図りました。

幸い命はとりとめたと聞きましたが、友人もご主人も辛い時間を過ごされているでしょう。
ため息が出てしまう事例ですが、上記の3点を頭の隅っこにでも置いてコミュニケーションがうまくできたなら、違った展開があったかもしれないのです。


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