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(旧動画マイリスト)
※blog仕様変更で一部リンク切れあります。

AKG K550

2013年06月20日 | PCハード・ソフト・音響 関連


【はじめに~残念なチャイナクオリティの作りの甘さ】
変換プラグを回すとぐりんぐりんと螺旋状に回りネジ山が歪んでる状態。こんな精度の悪いプラグは初めて見た。
程度はたいした事ないように見えるが実際手で触って螺旋状にぐりんぐりんと回転するさまを味わうと高価なヘッドホンだけにショック。



販売店に電話すると実用で音の接触などに問題が無ければ交換できないと返答。あまりに素っ気無い対応だったので
「7,8千円くらいのヘッドホンなら、まぁギリギリ仕方ないレベルかと思えるけど、AKGの高級ヘッドホンを高額で買ったのにこの作りは残念だよ」
と言うと、返送してもらって確認しないと交換になるか判断できないとようやく内容のある返事が返ってきた。
製造工程のネジ切りが原因なのでロット単位で発生している可能性がある事も指摘しておいた。あとネジ切りの歪みというのは稀らしい。
販売店としても~大袈裟に言えば小さな事が大きくなると~メーカーとユーザーのやりとりが面倒になるので「仕様の範囲」というユーザー負担の
妥協策はどこの有名企業でもとるもの。
電話対応の仕方から交換は無理だなと思ったのでネジ山の歪みに関しては諦めた。と、疲れるので正直どうでもよくなったw

【追記】 以降の入荷分から気持ち修正はされてた。 が、螺旋状に歪んでるw コストの面で新規に作らず手直しされたようだ。
     AKGさん… 工業精度の低い国で作っちゃダメよ~ 評判まで落ちる。 あ!あとパッドの側圧が強めに変更されてる。
     因みに旧シリーズで在庫をかかえてる大型家電店で確認してみたらオーストリア製だったので引き続き頑丈な物を
     使いたい人は店舗で手に入るよ。 (中国製の破損報告が多い) ああ、2017年現在だともう無いかも。
   ●ついでに手頃な価格で人気のDENONのAH-D1100も見てきた。 Amazon等でハンガー部分が折れる報告が多かったので
     見たら骨抜きされてるじゃん!w 軽量化なのか材料費削減なのか分からないけど、ただでさえ細いのに 「こりゃ折れるわ」
     と思った。 自分ならパテ埋めしちゃうけどね。



しかも同じAKGでHDシリーズとMKⅡシリーズで起きているヘッドバンドとハウジング接合部の破損報告の多さを考えると製造に問題がありそうだ。
他にK550で気がついた点はハウジングの片持ちハンガーを固定するネジの固さが左右で若干違う。 これは個体差の範囲なので問題ないが
高いお金を出して高級ヘッドホンがこの程度だとは思わなかった。 昔の製品に比べるとMADE IN CHINA 故に今は大した事ないのね。





【はじめに~イヤーパッドの相違】
更にイヤーパッドはK77と違って生地が薄くフカフカと言うよりフニャフニャと柔らかいタイプだった(シュークリームのような)。 これも販売店へ事前に
問い合わせたにも関わらず話の仕様と違う。これもヤラれたw 売ってる人間が現物を見たことないとは幾ら自分でも予想してなかった。
というわけで今回のK550購入は幸先悪い印象で始まったw


【K550を選んだ理由】
中高音域に定評があるのと頑丈そうなボディ。K77と同じく耳がスッポリ入る大きいイヤーパッド。ヘッドバンドとハウジングの接合部は軸1点支えなので
仮に壊れた場合自分でパテ修理できそうなところ。以上4点と+高級ヘッドホンの音がどんなものか一度体験しといた方がいいかなと。



【音】
少しズシッとくるボディ。イヤーパッドは大きめで耳がスッポリ余裕で入る。ケーブルは艶消しでK77より一回り太い。
装着せずにスピーカーから音が鳴った瞬間「あ、こりゃ良いわ」とすぐに違いが解った。小さく鳴りながらも音の輪郭がハッキリ聞こえたから。
例えると一般的なオーディオスピーカーは安物だと音量を下げると何の曲が流れているのか分からなくなるが、良いスピーカーは音を下げても輪郭が
ボケないので小さい音のまま夜中でも静かに聴けるほどの差。

【試聴~K77との比較】
□試聴曲 「名前のない怪物 /EGOIST」 「sign /Ray」 「Animals /Nickelback」 「Come On /Andy Hunter」
       「Hacking to the Gate /いとうかなこ」 「ひめくり /佐土原かおり」など。

霧が晴れた感じで中音域がかなり前に出て響く。その理由は低音の切れ味がシャープでタイトなこと。全体的に輪郭がハッキリして透明感がある。
同じAKGのK77で比較してみると低音がボンボンと曇って聴こえるのにはチョット驚いた。AKGだけに高音に注意がいってたが輪郭のハッキリした
低音というのは面白い! ボンボンと迫力だけ増してボケるのではなく上品ながらも切れ味の鋭い低音で迫力がある。

ヘッドバンドの側圧が弱いのとイヤーパッドが柔らか過ぎて低音が逃げやすいのが残念なところ。手で押さえるとK550本来の低音がドンッと出てくる♪
ヘッドホンで綺麗な低音というのは味わったことがない。濁りのない低音は気持ちが良くK77とは似ても似つかない別物。
側圧が弱いのでハウジングを少し開き気味にすると後ろの漏れが多少防げる。(耳後ろ~首のラインに合わせる) あとバスを少し上げるといいだろう。
 【例】 BASS調整 (K550用)
イヤーパッドはもう少し固めにすればよかったのになぁ。側圧弱い&パッドふにゃふにゃのダブル攻撃では低音も逃げちゃうでしょ…AKGさんw
高音は若干バランスをとるようにクリアになってるが前述の素晴らしい低音で引き立っているようにも聴こえる。元々高音には定評があるAKGなのでw
こんなものかも知れない。
少し響きすぎる中音域はロックギターがピッタリとハマる。バッキングでも五弦ひとつひとつがハッキリ聴こえるほど解像度が高い。ウネルような
ディストーションサウンドだとかなり聴き応えがある。アコースティックギターも乾いた音で良い響きだ。あとピコピコ電子音は一皮剥けて艶がある感じ。
ピアノは単体の音だとK77とほとんど変化がないかなw
しかし…AKGで低音に魅了されるとは完全に意表を突かれたw

K550の音は自分のスピーカーのセッティングと同じなのでイメージどおり自分にピッタリだった。
 (トーン調整せず原曲プロデュースの音をそのまま聴く主義なので機器の比較やセッティング時は楽。)
 (ONKYOのアンプ内蔵スピーカーは低音を下げて高音を上げる中音域を浮き出させるセッティング。~隣人に迷惑をかけないため)
あと低インピーダンスなのでポータブルのオーディオプレイヤーでも十分に聴けるがアンプを使うと更に低音のパワーが出るらしいw
今の状態でさえ切れ味が良いのでどれほど化けるか大体想像はつくがそうなるとアンプも欲しくなるw でも貧乏生活なので深入りは禁物。
でも買っちゃうかもなぁw K550以外の出力機器が全部パワーアップするし。 とりあえず色々とお金のかけどころが他にもあるので計画性を持って、
しばらくは様子を見て考える。

心配なのはやはりイヤーパッドの耐久性。薄い生地でフニャフニャ。良く言えばフカフカしてるが何かの拍子で尖った所にぶつけたり引っ掛けたりでも
したら破れてしまう。しかも専用の交換用イヤーパッドは存在しない。(下記★追記) 耳には干渉はしないけど2年持つかあやしいところ。
最悪になったらK701とか似たパッドで代用改造も考えておくしかない。 K77は2年経つが厚めのイヤーパッドなので買った時と今でも同じ状態。
例えると固めの餅の柔らかさ。




               90度以上回る                                        30度くらい                 


                          K550は大きく見えるがサイズ的にはK77と同じ

【高級ヘッドホンを買ってみて】
庶民派視点で見ればオススメはしない。消耗品として考えるなら7,000円前後が手頃だと思う。数年持つようなヘッドホンなら1万円くらい出しても
いいかなという感じ。もう少し安い物で、ある一定の価格帯で満足できるヘッドホンが探せばある気がする。
まぁ今回の自分のように多少余裕ができた時に一度は「これだ!」と思う高級ヘッドホンを使ってみるのもありだろう。音の視野が広がり耳が肥える。
上を見ればキリがなくSHUREのカナル型9万円超えを見た時は思考が停止したw 30万円するヘッドホンでも価格.comには普通に購入者がいるw
見てるともはや感情が何も湧かないレベルの高額さ。でも重量もそれなりに重くなるのでお金があったとしても自分なら買わないw
K550の305gでも長時間の使用には少しキツイと思ったので300gが自分の限界かな。

【ほどほどに~それと】
どんなに高級な有名メーカーでもあらゆる製品がMADE IN CHINA。複雑な製品ほど製造での粗が出てメーカーの有り難味がなくなる。
高性能ほど不具合の確率も上がるので高い金を出して買った物が価格に見合った仕上がりじゃないと不満がでるし別の物にすればよかったと後悔
する事もある。そこそこ納得できる性能で手を打ってなるべく高価な買い物は避けた方が現状では賢いと思う。(コスパ重視でワンランク上を狙う)
ヘッドホンで奮発したのはこれが初めてだがこれが最初で最後だw
高級ヘッドホンに関しては今回の不満点がなくても試しも兼ねて買ったのでこれ以上高いヘッドホンをこの先買うつもりはない。
高品質な音響設備を揃えるならヘッドホンは良い音響環境が安く手に入る手段とwikiに載ってた。なるほどと思った自分は3年ほど前まで贅沢な
音の中で生活をしていたので高音質な世界は知っている。
(「ホントかよ?」と思う方はこちらの記事→ 定価1本9万円のスピーカーを使ってました。「PCで使用している17年愛用のオーディオ機器」)

それと実は2番候補のDENON DN-HP500SWが気になっているw 価格的に無理のない射程距離なのでどのみち3台目に買っちゃってもいいかなと
思っていた。価格帯別でAKG以外のヘッドホンも試してみたいし♪ コンパクトなモデルでイヤーパッドの消耗は激しそうだがDJ用で他機種の
交換用イヤーパッド(オーテクあたりのφ40mmドライバー)を少し弄れば取り付けは可能じゃないかと考えてる。それに高いヘッドホンではないので
2年近く使えて取り替えるくらいならパッド交換を試みて失敗してもイタくないし。

【仕様メモ】再生周波数:12Hz~28KHz インピーダンス:32Ω 重量:305g ケーブル長:3m ドライバーユニット:φ50mm アラウンドイヤータイプ
        備考:アーム・ハンガー・ハウジングに金属素材を使用。

■ヘッドホンリンク □AKG K77  □DENON DN-HP500S


【最安価格追記20130723】 16,800円(手数料込) ここまで安くなるなら買い替え時にまた購入してもいいヘッドホン。
                     専用のイヤーパッドが1個3,500円の発売と仮定すれば本体自体高くなく音質的にもかなり買い得になった。

 ※ただし重低音ボンボン派向きではないです。タイトで良質な低音を求めるならオススメできる。

★追記2014年1月ユーザー朗報: ヘッドホン専門ショップで 交換イヤパッドが2,100円(ペア) で売ってます。安いなぁw これでK550は安泰だ。
                      現在、量販店でもK550は安売りしてるので欲しかった人は今の時期だけかも知れないので買い時。


【追記エージング0803】少し足りなかった低音に変化が出た。厚みが増して高音とのバランスが良い感じになってきてる。
                期間1ヵ月半。 それでも途上的な音だと思うので完全に熟すにはまだまだ時間がかかりそう。

【追記エージング3ヶ月経過】低域と中域は濁りのない澄んだ輪郭があり音がボケずにメリハリがカッチリしている。
                 K550の高いポテンシャルを再確認できた。 (参照記事)



                     (PCで使用するのでカテゴリーは「PCハード・ソフト関連」)
                               PCハード・ソフト関連(製品レビュー・購入記録)


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