Prosciutto e formaggio ... e calcio(仮)

イタリアのサッカークラブ・パルマを応援する方向にはあったブログ

RISULTATO(Campionato、13-14^31giornata 1/2)

2014-03-30 08:00:00 | パルマ・試合関連13-14
▽第30節・試合結果詳報・その1
○Juventus 2-1 Parma●
Marcatori…(J)25':Tevez、32':Tevez   (P)62':Molinaro
Portiere…Mirante
Difensori…Lucarelli(61' Cassani)、Paletta、Felipe
Centrocampisti…Biabiany、Marchionni(79' Schelotto)、Molinaro、Parolo、Obi(61' Acquah)
Attaccanti…Amauri、Cassano
Panchina…Bajza、Pavarini、Sall、Galloppa、Gobbi、Jankovic、Mauri、Cerri、Palladino
Ammoniti…Obi(11' #2)、Cassani(76' #9)、Acquah(85' #5)
Espulsi…Amauri(65')
[Juventus]Buffon、Caceres、Bonucci、Chiellini、Lichtsteiner(70' Isla)、Pirlo(66' Marchisio)、Asamoah、Vidal、Pogba、Tevez、Llorente(73' Quagliarella)
Amm…Asamoah(31')、Vidal(45')、Tevez(73')   Esp…nessuno

Arbitro:Luca Banti


敵地でJuventusに敗戦。連続無敗記録は「17」でストップした。また敵地での連勝記録も「5」でストップしている。
第30節を終えた段階でParmaは12勝11分6敗。勝点は47のまま、順位は1つ落として6位となっている。


「小感想」でも少し書いたけど…国内では無敵のJuventusに対して90分のうちの60分間も無駄にしていれば、
そりゃあ勝てなくて当然。この試合を通してJuventiniが一瞬でも「今日は負けるかもしれない」と感じた瞬間があった
だろうか?多分なかったと思う。「追いつかれるかもしれない」とは思ったろうし、実際それに近い局面も作り出した。
しかし“勝てそうな瞬間”は作り出せなかった。今のParmaにはそれを作り出せる力があると思うだけに、ただ悔しい。

さて、先発の11人について。Donadoni(All.)の選択は全く意外なものだった。まずは久々に3-5-2に戻したこと。
そして"Difensa a 3"のCentrale di DestraにはCassaniではなくLucarelliを、中盤には第12節・Lazio戦以来17試合ぶりに
Obiを起用した。"Difensa a 3"のLucarelli-Paletta-Felipeという並びはこれまで一度もやった事がない。
奇策だったのか何だったのか、今となっては知る由もない。一つ確かなのは、この試みが巧く行かなかったと言うことだ。


結果的には最初の30分ちょっとで2点差を付けられることになるParmaなのだが、ここまでとは違いメンタル面での
試合へのアプローチが間違っていたとは思わない。むしろこの試合に向けて意識を高められていたと思う。
ただ組織としては少しバタバタしてしまっていた。特に守備面では―まあ相手が相手なので―1vs1の局面で勝てずに
ズルズルっと後退を強いられる場面がいつもより多く、結果として空回りのような状態になっていた。

先程「久々に3-5-2に戻した」と書いたが、厳密には少し違う。実際には「攻撃時には4-3-3、守備時には3-5-2」と
いう感じだった。普段から4-3-3と言いつつも時間帯によって3-5-2にしたりと柔軟に変化させていたので、それ自体に
問題があったわけではない。ただLucarelliとCassaniとの違いというのは攻守両面で確実に出ていたと思う。
また前線のDuepuntiも“いつもの感じ”だった。…機能していなかったということである


今一つだったParmaがようやく少し変わり始めたのは2点のリードを奪われてから。攻守の積極性が増した。
前から積極的にプレスを掛けていき、前半の終わり頃にはPirlo(C、Juve)のところで奪ったMarchionniがエリア付近まで
持ち込むような場面も作り出すが、バタついてしまってシュートに持ち込むことは出来なかった。前半は0-2で終了。
後半に入ってもParmaのプレーは変わらなかった。そして61分、Donadoniが大きな動きを見せる。

DonadoniはLucarelliに代えてCassaniを、Obiに代えてAcquahを、それぞれ投入した。いわゆる二枚代えである。
観ている側からすれば「どうして最初からそれで行かなかったのか!」と叫びたいくらい(LucarelliのところはFelipeだが)。
最初は怪我で使えないのかと思ったが、プレーを観る限りではそのような様子は全く感じられなかったので、
先発の11人はおそらくコンディションではなく戦術上の理由での選択だったのだろう。…自分には理解が出来ないが。


二枚替えの効果は覿面だった。2人の投入から僅か1分後。Cassaniのクロスから最後はMolinaroが強烈な一撃!
G.Buffon(P、Juve)が一歩も動けなかったシュートそのものも見事だったが、それ以上にTerzino2人がGolに絡んだと
いうことに“Parmaらしさ”の一端が表れていた。Parmaは格段に動きが良くなり、攻勢に出る。これにはJuveが2点の
リードを受けてペースを落としていたという要素もある。一度緩んでしまうと急に元に戻らないのはJuveでもそうなのだ。


…しかし。65分、G.Chiellini(D、Juve)に肘打ちを食らわせたとしてAmauriにrossoが提示される。
故意のものではなかったのだが、まあ…この判定について書くのは時間の無駄になるだけなので止めておく。
何か言えることがあるとすれば、Amauriの退場劇を以ってしてもParmaの勢いを止めることは出来なかったということ。
そして同数のままであれば、試合結果は実際のものとはおそらく異なっていただろうと言うことだけだ。


ここで自分が言いたいのは、この30分間のパフォーマンスが何故最初から出せなかったのかということである。
確かに残り30分でParmaはJuveを追い込んだかもしれない。しかし、それで満足していていいのか。
あのパフォーマンスが90分間出来ていたなら、Parmaは勝てていたかもしれない。だからこそ、今は悔しさが募る。
ELを目指さないレベルなら、「JuveやRomaに善戦しました」で喜んでいてもいいだろう。…だが、それでいいのか?

Juveについても少しだけ書いておく。
このParma戦や先日のMilan戦を観て感じたのは「思う程には先が長くないだろうな」と言うことだ。
Juveが弱いと言っているのではない。少なくとも国内に彼らに敵するような存在が見当たらないのも事実。
Juveは強い。しかし、もう前進はしていない。良く言えば“安定期”に入ったとも言えるのだろう。
ここからまた一歩を踏み出すのは難しいこと。そして今のJuveにそのための“体力”はあるのだろうか。



(※レビューは後半へと続く。)


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