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けいおん!の聖地をゆく5 その2 木幡の鎮守の杜

2017年05月03日 | 洛中洛外聖地巡礼記

 JR宇治駅とその周辺は劇中に幾つか登場しています。聖地スポットの集中地域と言えます。上図の、駅前街区の風景にも、見覚えがあります。


 このシーンです。昨晩から飲み明かして一睡もしていないという山中さわ子先生が遅れてやってきた場面です。こんな先生が軽音部のOGにして顧問ですから、HTTがゆるふわになるのも仕方ありません。


 駅前から宇治橋へ続く駅前通りの景色も、劇中に登場します。まだコンビニのサークルKが健在でしたが、夏までにはファミリーマートに改装されるとのことでした。


 劇中シーンです。コンビニは外観は大体一致しますが、Jの文字か出ています。サークルJですかね。


 劇中シーンとは道路の状況が異なります。劇中シーンではほぼ直線状ですが、実際にはやや左にカーブしています。これが宇治橋の西側交差点にて五本の府道と合流しており、京都府内で最も緊張する交差点であると噂されています。
 今回はその交差点を直進して宇治橋を渡りましたが、右折して平等院方面に向かう場合は曲がる先を間違えないようにしなければなりません。


 府道7号線を京阪宇治線に沿って北上し、木幡東中の信号交差点で左折してJR木幡駅の北側で踏切を渡りました。踏切を渡って最初の十字路で右折して北進すると、まもなく右手に上図の神社鳥居が見えてきます。桜がほぼ満開でした。


 許波多と書いて「こはた」と読みます。木幡の古い表記とされ、平安時代にはこの書き方で文献にも表れる古い神社です。延喜式の神名帳に記載される名神大社として「許波多神社」がありますが、その名を冠する神社は宇治市内に二つあり、いずれも比定社です。
 そのうち、多くの文化財を伝えて有名なのが、約1.5キロ南の五ヶ庄の許波多神社で、平安期から鎌倉期までの神像彫刻遺品を伝えています。20年ぐらい前にその神像遺品を調査見学したことがあり、その際に二つの許波多神社の由緒や歴史などを色々調べましたので、今回の木幡の許波多神社もよく知っています。

 なので、「けいおん」の2期第22話「受験!」で木幡の許波多神社が登場した時も、すぐに分かりました。懐かしい気分にかられたものです。実は、大学時代の恩師の自宅も木幡にありますので、何度か訪れていますし、平等院へ勉強に行った日は許波多神社と日野法界寺へも立ち寄るのが常でした。
 だから、宇治市の「けいおん」聖地スポットも、私にとっては既知の場所ばかりでした。


 20年前からずっと変わらない、鳥居の佇まいです。懐かしいです。


 劇中でも、そのまま登場しています。二ヶ所の許波多神社のうち、あまり知られていないほうのこちらが出てくるのは、京都アニメーションの本社のすぐ近くだからでしょう。直線距離でも200メートルぐらいしか離れていません。


 境内に進みました。二の鳥居、拝殿、本殿が並びます。村の鎮守といった感のある素朴な雰囲気です。個人的には、延喜式名神大社の「許波多神社」は五ヶ庄の方であって、こちらはその摂社であったのではないかと思います。境内の規模もこちらは小さいからです。

 こちら木幡の境内地には、藤原氏最初の関白となった藤原基経の墓がありますので、いわゆる陵墓社(平安時代の皇族や貴族の墓所に建てられる神社)の一つとしての由緒もあったのだろうと推定されます。ですが、詳しい事はよく分かっていません。戦国期の戦火によって古文献類を失ってしまっているからです。


 二の鳥居から拝殿に続く参道です。かつては白砂敷きであったようですが、現在はコンクリートが敷かれています。


 この参道を、劇中では中野梓が歩いて、薄く積もった雪に足跡が残されました。2期第22話「受験!」のワンシーンです。 (続く)

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