ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 破
(2011年1月9日深夜)
冒頭から、全シリーズには登場しなかった、新キャラクターによる戦闘シーンから始まり
「序」に比べると、台詞の数がものすごく多い感じがして、ちょっと戸惑った。
登場人物が増えたせいだろうか、ずいぶん賑やかな印象を受けた。
新キャラ・真希波は登場する必要があるのか、いまひとつピンとこなかった。
その存在意義が、次回作で明らかになることを期待しよう。
・・・いや期待しないほうがいいかもしれない。
今回のシリーズは、前シリーズのあの終わり方(最終2話)とは、違うらしいが
どうやって話がまとまっていくのだろうか、とても気になる。
結局、収拾がつかなくなって、こちらの期待とは大きくかけ離れた終わり方になる可能性もある。
前作「序」のストーリーは、テレビ版の1~6話を中心にリメイク(製作側としては”再構築”だそうだ)
されていたが、「破」では、オリジナルのストーリーを踏襲しながらも、リメイクとは違う
全く新しいストーリー展開になっていた。
作画についていえば、素人の私ですら、「ミサトの顔が前作と違うぞ」と思ったくらい、
「序」と「破」では、同じ新劇場版シリーズとはなっているが、かなり趣が違うように感じた。
製作にあたってもいろいろあったようだ。その辺の経緯は、やはり
wikiでどうぞ。
綾波レイについては、前シリーズ、そして「序」においても、
「所詮、ただのクローン人間じゃねえかよ」
と思っていたのだが、「破」では一転して人間臭くなっていた。ヤシマ作戦でのシンジとのやり取りが影響していることだろう。
ひょっとして今回のシリーズでは、劇中のレイは、クローンはクローンでもオリジナルっていう設定なのだろうか?
エンタメ路線のアスカとシンジのシンクロ戦闘シーンはカットされ、1st・2nd・3rdチルドレンの三角関係だとか、
ちょっとした学園ドラマ的なところもあり、前シリーズよりドラマっぽく感じた。
第9使途となったヱヴァ4号機に、トウジではなくアスカが搭乗するというのも私としては納得がいった。
旧作のトウジが4thに選ばれた回では、「いくらなんでも、あのクラス全員がヱヴァ搭乗者候補だなんて・・・」
と、なんだか無理矢理な展開に思えて、ちょっと引いてしまった。
周りに対してちょっとだけ心を開きかけ始めていたアスカが、悲惨な目にあってしまう。ん~感情移入してしまいそう(呆)。
でも、次回作の予告でアスカの生存は間違いないようなので、めでたしめでたし。
廃人同然になったり、いきなり復活して鬼神のごとくバッタバッタと量産型ヱヴァをなぎ倒したかと思えば、
結局ボロボロに食いちぎられた旧劇場版のアスカ。アスカに対する私の感想は、「お疲れさん」。
見ててあきれてしまった。
ラスト、シンジがレイを助け出すシーンには、ちょっと感動した。
男が女を命をかけて救い出す・・・どこにでもあるようなベタな恋愛モノ的要素(意味不明)といってしまえば
それまでなのだが、ベタ過ぎてあまりにもストレートすぎる表現に、なんだか心動かされてしまった。
しかし、そんな感動もリツコの長台詞(?)で、一気に冷めてしまった。
空を見上げて、「サードインパクト、人類滅亡が始まる・・・」だけで良かったんじゃないだろうか(余計なお世話だが)
それにしても、サードインパクトの定義だとか「人類補完計画」だとか、wikiで何度もみてもピンとこない。
私は、「だから簡単にいえば、どういうことなの?」というお馬鹿な視聴者なのである。
もっと端的にわかりやすく説明してあるサイトないだろうか。
「序」の公開が、2007年、「破」が2009年。
次回「ヱヴァンゲリヲン 新劇場版 Q」、今年あたり公開してほしいものだ。