シャボン玉の詩

前へ前へと進んできたつもりでしたが、
今では過去の思い出に浸る時間も大切にしなければ、
と思っています。

立派に死ねます(彰ノ介日記)

2016-09-25 08:54:02 | Weblog

こんなことが書いてあった。「一人で65歳以降の老後生活を快適に過ごすには、
65歳時点で5000万円の預貯金が必要である」
数学的な裏付けの下に算出した結果であるから、それなりに信用できるだろう。

これには驚いた、しかしよく考えてみると馬鹿げた話だ。
5000万円貯めるために必死で働け、懸命に節約し生きよ、では何のための人生ぞ。
頭を切り替えられよ。
75歳までにちょいと残して、その5000万円使い切る事を考えては如何。
人生バラ色に見えてくるじゃないか。
75歳以降の人生は大半の者が惨めなもの、と考えるべきであると思うからである。

細胞の一つ一つが弱り、動き鈍り、趣味の楽しみは加速的に幅狭くなっていく。
皮膚も弱り、あちこちに湿疹やらブツができて痒く、夜も眠られぬようになる。
イキミの力が衰え、便通に苦しむようになる。
便秘が昂じていぼ痔になり、手で押し込んでもすぐに飛び出てくる。
これは精神的にかなり疲れる厄介な問題だ。
さらに、少しずつ尿の切れが悪くなり、パットが必要になる。
男性なら前立腺が弱り尿回数が格段に増えてくるからだ。
ほんの一例を述べたが、こまごまとした情けない雑用が増えてくるのは間違いない。
体力は落ち、何をやるにしても面倒になり休んでいる時間が長くなってくる。

老後を快適に過ごすなんてどだい無理な話だと思うね。
なるほど、中には凄いのが居る、しかしそれは一握り、一握りが全てでは困る。
老後、「何とかなるさ」でよいではないか。
50、60代の全盛期の皆さん、5000万円に惑わされることはないでしょう。
最初で最後の人生、そこそこのところで手を打って浪費していきましょう。
明るく元気に、世の為、人の為に。
大丈夫です、立派に死ねます。




 


 

 


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