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懐かしのニューミュージック(4) 宿無し

2007-01-13 22:05:06 | 音楽:懐かしのニューミュージック
昭和53年4月10日 発売

 はっきり言って、「あんたのバラード」はコテコテの浪花節に聞こえてしまって、私はちょっと聴くのに恥ずかしくなります。しかしこの2ndシングルは、激しいギターのイントロと唸るベースが、世良公則という稀代のヴォーカリストの魅力を引き立てています。

 イントロのギターはsus4が多用され、ギターを覚え始めの私にも簡単に真似ができ、しょっちゅう弾いていました。思い起こせば、アリスの「涙の誓い」もsus4のカッティングで始まっていましたが、当時は流行っていたのでしょうか。いずれにせよ、ギター初心者にとっては簡単に弾けて気持ちがいいので、ずいぶんお世話になりました。

 詞・曲ともに世良さん自身のペンによりますが、自分のヴォーカルスタイルを熟知した作品で、職業的作詞・作曲家の作品に引けをとらないものだと思います。そしてヴァースによって微妙にメロディとリズムを崩しながら歌うスタイルは、極めて洋楽的な、特にソウル系のアプローチに近いです。そこに、あの声によるシャウトに近い発声で「オイラは~宿無し~ オマエーにーは~」と来るもんだから、これは堪りません!

 「あんたのバラード」と「性(さが)」は女性、そしてこの「宿無し」と「銃爪」「燃えろいい女」は男性に視点を置いた詞作が行われています。「ツイストのバラード曲は女性が主人公である」というのは偏った見方でしょうか。
 この「宿無し」のカラっとした突き抜けた感じは、男性が主人公であればこそのものだと思います。

 ふとがね金太さんは元々はヴォーカリストで、ツイストを結成してからドラムスに転向したそうです。難しいパターンを叩いているわけではありませんが、パワフルでノリの良いドラミングだと感心します。(「あんたのバラード」ではシンバルを多用し過ぎていました。‥‥ん~、やっぱり私は「あんたのバラード」が嫌いなんだなぁ‥‥。)

 この歌を聴くと、臨海学校のキャンプファイヤーで音楽の先生が熱唱していたのを思い出します。

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2 コメント

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かわいい女になっていくんだな (rosy blue)
2007-01-13 23:13:41
自由人大佐さま

そう、そうですよね。
イントロのsus4 鍵盤でもよく練習しました。

ポプコンで入賞したときのツイストは
世良さん以外は全員プロの道を選ばず就職したため、
急遽ふとがね金太さんがドラムとして参加したんですよね。
当時ベースの鮫島さん(←後のハウンドドッグ)が
「金太が初心者だから俺がカバーしなきゃいけない」って
言っていたことを思い出しました。

この曲ってマンネリ化していた関係の彼女が、
別の恋をしてキレイになっていく・・っていう曲ですよね。
今思うと、すごいシチュエーションを歌ってたんですね♪

世良さんのボーカルはびんびんフェロモンをふりまいていました。
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メンバー (get_better4uまたは自由人大佐)
2007-01-14 21:32:43
 ポプコン入賞メンバーとデビュー後のメンバーが全員入れ替わっているとは知りませんでした。

 初心者ながら、金太のドラムスはなかなかツボを押さえたプレイで、他のバンドにヒケをとっていなかったと思います。

 この「宿無し」のジャケ写には6人写っています。ギターの人(世良の後ろの人)が交代したことは有名ですが、いつの間にかもう1人脱退していたのですネ。

 アルバムでは『ツイストII』は友だちによく聴かされました。金太のヴォーカル曲も収録されてましたっけ。「燃えろいい女」が別ver.で、エンディングの長いギター・ソロがカッコよかったです。あれをもう1回聴きたいナァ。
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