Duke MBA 日本人blog

Duke University - Fuqua School of Business

GATE Cuba/Panama 体験記 (1/4) – GATEの価値とは?

2016-05-25 19:14:59 | 課外活動

こんにちは、Class of 2017のKNです。

今回は、先日参加してきましたGATE Cuba/Panamaについての体験記をお送りします。4回にわたる大作になる予定になっていますが、それだけ濃い経験となりました。第1回は実際の講義内容や旅行に入る前に、先に「GATEで何を得たか?」ということについて書きます。

まずは簡単に「GATEとは何ぞや?」ということですが、Global Academic Travel Experienceの略で、1タームかけて対象国について学び、その後のbreakにて2週間ほどかけて同国を旅行するプログラムです。行き先は年により多少異なりますが、本年度はブラジル(Spring1)、南アフリカ(Spring1, 2)、中国(Spring2)、キューバ・パナマ(Spring2)が開講されました。今回、私は20数名ほどの同級生、教授とともにキューバ・パナマを訪問いたしました。

このプログラムに対してよくある意見として、「旅行なら自分で行く。どうして高いお金を払って学校のプログラムで行かないといけないのか?」(実際に参加費は少し割高です)というものがあります。実際に、私も入学前には「単なる旅行であり、主体的にリーダーシップを伸ばすようなプログラムではない」との考えから、そこまでの興味を持っていませんでした。しかしながら、今回の参加を通じての学びがとても多く、GATEの価値をもっと伝えたいとの思いから本稿を書くことにしました。

GATE、またFuquaのMBAにおける究極的な目標は、「グローバルに通用するリーダーを育てる」ことです。今回の参加を通じて私自身が感じたGATEの価値は、以下の三点に集約されます。

  1. 国を知る
  2. 友人を知る
  3. 自分を知る

1. 国を知る

 Fuquaの卒業生には、将来的にグローバルに活躍することが期待されています。もしかすると「どの国で働くか」ということは選べない場合も出てくるかもしれません。もし文化や宗教が大きく異なる国で働くことを考えると、言わずもがな、現地の顧客・上司・部下がどういった価値観のもとに生活を営み、働いているのかということを抜きにして成果を上げることは難しいでしょう。そういった際に、経済・歴史・外交・政治・文化などを通じて、多面的にその国のことを理解する姿勢が求められます。もちろんGATEで訪れた国が将来のビジネスの舞台になれば、知識・経験を最大限に活かすことができます。ただ、今回私がキューバ・パナマの訪問を通じて得たものは、その国でしか通用しない性質のものではなく、もっと汎用性の高いものだと思っています。それは、「全く知らなかった国をゼロから知っていくプロセスとそこで必要になる姿勢」です。具体的には、歴史の重要性、虚心坦懐に相手の話を聞く姿勢、相手の視点に立つ想像力です。これについては、次稿以降で講義と旅程をたどっていく際に折々に触れることとします。

2. 友人を知る

 Fuquaはteam-based assignmentが多いため、多くの同級生とグループワークを通じて相手のことを知る機会があります。とは言いつつも、普段は皆様々な活動で忙しく、じっくりと話をする機会はなかなか取れなかったり、意識しなければ新しい友人とそういった機会を持つことは難しかったりというのも実情です。

 しかしながら、旅行中は今まで知らなかった友人たちと1日の多くの時間を過ごします。文字通り同じ釜の飯を食いながら、友人たちと議論をしたり、過去の経験について話を聞いたり、一緒に飲みに行ったりして、相手のことを理解し、新たな関係を築くことができます。また、リーダーシップの観点でも、リーダー(GATEには学生側のリーダーが2人います)がどうグループをまとめていくか、またそのリーダーをどうサポートするか、どうイベントを提案していくか、といったことからリーダーシップを発揮する/触れる機会に恵まれます。私自身、この旅行を通じて、これから関係を深めていきたい、又リーダーシップのお手本としたい友人を見つけることができたことは、大きな収穫でした。

3. 自分を知る

 人は自分と大きく異なる集団に属したり、価値観の違う文化に触れたりすることで、改めて自身の考え方や性格を知っていくことができると思います。その意味で、Fuquaに来るまで日本以外に住んだことのなかった私は、アメリカかつFuquaという環境から、改めて自分のことを見つめ直す機会をもらっています。

 さらに、今回のGATEにおいて、特にキューバという日本ともアメリカとも社会構造を大きく異にする国を訪問し、彼らの社会の一端に触れ、他の友人ともそれを題材に話をすることで、改めて自身が持つ興味・関心、価値観について知りました。それと同時に、自分の思考の癖、自分がこれまで持っていなかった視点についても自覚することができました。例えば、それは日本という国が持つ構造であったり、私自身の経済学部・会計士といったバックグラウンドから来るものであったりします(これらについても折に触れ後述します)。これらの気づきが、残りのMBA生活、又将来の人生において、どういった知識・経験を得たいか改めて考える材料となっています。

 さて、第1回から長くなりましたが、次回は「講義では何を学ぶのか?」と行程の概略、序盤のワシントンD.C.滞在についてお話ししたいと思います。

<予定>

第2回 講義内容、行程とワシントンD.C.滞在

第3回 キューバ

第4回 パナマ


Distinguished Speaker

2016-05-14 22:48:30 | その他
 

初めまして、FYのSU です。 

先日、Distinguished Speaker として元FRB総長のバーナンキ氏がFuqua に来ました。

Fuqua には様々な業界のリーダーシップポジションの方が来て、実体験や教訓などを私たち生徒に話してくれます。その中でも、Distinguished Speakerとはその名の通り“大物”スピーカーを指し、年を通して4人の大物リーダーが講演者として招かれます。そして、今年のDistinguished Speaker Series  大取りはバーナンキ元FRB議長でした。

もともとトレーディングフロアで彼の発言のヘッドラインを一字一句舐めるようにフォローしていた身からすると、生バーナンキの講演が聞ける事にミーハー心が動かされました。

講演チケットも瞬く間に売り切れ、運良くチケットが手に入った私。いつもになく厳重体制で、講演中は携帯電話の使用禁止、レコーディングもなし。

そんな中、奥様と一緒に会場に現れたバーナンキ元議長。パブリックになっている講演よりも和やかな雰囲気と感じました。Financial Crisis の事について色々と詰められても落ち着いて話す様子は、FRB政策金利発表後の記者会見での姿を思い出させられました。

特に驚く様な発言は出ませんでしたが(出ても書けないか :p)貴重な体験をさせてもらいました。

この様に世の中を引っ張るリーダー達の話を直接聞けるのは大変刺激になります。そして、私が驚いたのがこの様なスピーカーを引っ張ってくるのも学生なのです。Student-led   Culture なFuqua では学校のほぼ全ての行事を学生が企画、そして実行します。もちろん学校は十分なサポートはしてくれるものの、学生が行動しなければ実現しません。言葉を変えると行動さえすれば、周りの学生や学校のサポートが得られるということです。こういう行動力もTeam Fuqua に繋がっているのだなと感心させられる、今日この頃。その話はまた機会があればゆっくりと書きますね。

あっという間の一年が終了。8月末まで夏休みとなるので、また次回は2年生としてお送りします〜! 


FCCP体験記 - Social Entrepreneurship関連のコンサルプロジェクトを通したアフリカ訪問

2016-04-14 09:49:51 | 課外活動

はじめての投稿になります、1年生のJです。FCCP(Fuqua Client Consulting Practicum)は春学期に行われるコンサルティングを経験するためのプログラムです。授業を通して、仮説思考やプロジェクトマネジメント、クライアントとのコミュニケーションなどコンサルの基礎をプロ講師から学びつつ、実際に5〜6人のチームを組み、半年間かけてクライアントの問題解決に取り組みます。クライアントは国、セクター、規模など様々です。私はSocial Entrepreneur 系のプロジェクトを選び、アメリカ人2人、ブラジル人2人、日本人1人の計5人チームで、ウガンダでヘルスケア関連のサービスを提供している小規模な非営利組織のコンサルティングに取り組んでいます。春休みには2週間かけて現地訪問してきました。

ウガンダはもちろん、アフリカに訪問するのも今回が初めてでした。危険だという先入観からかなり身構えて行ったのですが、ウガンダはとても安全な国でした。人々は穏やかで、どこか控えめです。こちらから現地語で話しかけたり、友人に紹介してもらったりして一旦打ち解けると、人懐っこくさえなります。身の危険を感じることは一回もありませんでした。またウガンダは比較的雨も多く、ビクトリア湖やナイル川もあることから緑に溢れた豊かな土地です。さらに南西部には、世界でたった2カ所しかないという野生のマウンテンゴリラが見られるBwindi国立公園があります(間近で見てきました!)。食事も穀物中心かつスパイスも強くないので日本人の口に合いました。アフリカでしか手に入らないコカ・コーラ社の製品、Stoneyというジンジャーエールはとても美味しかったです!

そんな素晴らしい環境のウガンダですが、一人当たりGDPは500ドル程度と、世界中で最も貧しい国の一つです。貧困率は25%、地方に限れば61%です。その結果、まともな医療が受けられない人も多く、乳児死亡率は7%と高く、平均寿命は53歳と短いです。HIV感染率も7%と、世界で10番目に高いです。実際にKampalaやMasakaなど、ウガンダの様々な都市にある医療クリニックを訪問しましたが、錆びかけたメスや、期限切れの薬が並ぶ棚、電球のない手術室などの他、手洗いや滅菌などの初歩的な衛生管理への意識がないクリニックさえありました。こうした現状を目の当たりにし、自分の置かれた環境が如何に恵まれているかを再認識すると共に、世界に対し何か自分に出来ることは無いかと考えさせされました。

守秘義務の関係からプロジェクトの詳細は書けませんが、ウガンダ訪問を通した学びや気づき、感じたことなど、五月雨式にいくつか書きたいと思います。

1.  ビジネス環境・・・首都Kampalaの人口は約160万人です。急速に都市化が進んだ結果、道路インフラが追いついておらず市内は常に大渋滞です。停電もしばしば起こるなど、社会インフラはまだまだ弱いと言わざるを得ません。また、つい先日の大統領選では与党の選挙不正を訴えた野党候補が身柄拘束されるなど政治の不透明さも指摘されています。一方で、現地で出会ったウガンダの人々は、総じて素朴で真面目でした。派手さはありませんし、ゆっくりとしたペースではありますが、コツコツと仕事をする姿勢には安心感を得ました。経済発展を続けるアフリカとビジネスをする機会はより身近になってくると思います。その意味においても、アフリカの抱える課題と可能性を肌で感じることが出来たのはとてもいい経験でした。

2.  イノベーション・・・アフリカではとても速いスピードで、画期的なイノベーションが次々に生まれています。例えばアフリカはモバイルペイメントが世界の中で最も普及している地域であり、人々は個人資産を銀行からモバイル企業へ移管しつつあるほどです。こうした爆発的な普及の背景には、銀行といった既存インフラが無かった、または機能していなかったことがあると思います(預金者は利子を得るどころか多額の口座維持手数料を払わなくてはいけません)。アフリカで起こっているイノベーションの例を挙げれば枚挙に暇がありませんが、既存システムによる制約が少なく、社会的課題が多いことが、アフリカでイノベーションが生まれやすい構造的な理由なのだと思いました。イノベーションについてアフリカから学べることは多そうです。

3.  経営者の視点・・・クライアントはたった10人からなる小規模な組織です。その中でトップの人は若干30歳と若く、自分たちとあまり歳が変わらないにも関わらず、経営者として、資金調達から、市場調査、競合分析、ポジショニング、マーケティング、ブランディング、コストカット、効率性向上、サービス改善、新サービス開発、信用力獲得、人材採用、人材育成、リストラ、業務アウトソース、規制対応、成長戦略、長期戦略まで、様々な問題に対し最前線で奮闘していました。このように様々な経営課題が論点として挙がりましたが、これまでにMBAで習ったフレームワークが次々に頭に浮かび、議論を深掘りすることが出来ました。また夜にはチームミーティングを重ねました。表面上のチームワークに留まらず、時にお互いを刺激し合い個の力を最大化させ、また多様性を最大限に活かすなど、これまで学び身に付けてきたTeam Fuquaならではのチームワークを活かすことで翌日への良い準備ができたと思います。こうしたことからクライアントは私たちのことを本当に信頼してくれて、全てさらけ出して相談してくれました。現地訪問はたった2週間でしたが、企業経営の酸いも甘いも身近に感じさせてもらうことが出来、コンサルティングを経験するという意味においても、ためになるプログラムでした。

4.  ビジネスの力・・・先ほど衛生管理がなされていないクリニックの例を紹介しましたが、手洗いのような簡単なことを徹底するだけで感染症のリスクは減り、多くの命を救うことができます。今回のウガンダ滞在を通して、ビジネスの世界も同じであると感じました。例えば、簡単な会計仕分けや記帳が徹底していないことから現金が紛失しても気付けないクリニックが多くありましたが、その解決のためには高度な知識が必要なわけではありません。ほんの少しの改善で経営は良くなりえます。手洗いで救える命があるように、ほんの少しのビジネスの力で多くの非営利企業や新興国企業の手助けができるのだと思いました。このようにMBAの力を必要としている組織は世界中に沢山あるのだと思います。Social Entrepreneurshipに興味を持つMBA学生は年々増えていると言われていますが、かくいう私もその一人です。今回の経験を通じて、ビジネスの力をどのように活用できるのかについて、少しだけですがヒントが見えたような気がします。

最後になりますが、ウガンダでの2週間は最高に楽しかったです!!濃い時間を共に過ごしたチームメートはかけがえのない友人です。チームメートは皆、Social Entrepreneurshipや国際開発など、似たような志を持っています。このFriendshipが将来どのように発展していくか、今から楽しみでなりません。

 


Marketing Strategy

2016-04-10 02:18:59 | 授業紹介

こんにちは、一年生のKNです。

今回は、普段の授業から一つケースをご紹介します。と言いますのも、何かとGATEやFCCPなどプロジェクトもののプログラムが関心に登りますが、学校生活の大部分を占めるのはもちろん通常の授業です。充実したGeneral Management科目の一端と、授業の雰囲気を少しでも皆様に感じてほしいと考えたためです。

さて、今回は選択科目であるMarketing Strategy(Spring2, Christine Moorman教授)を取り上げます。

扱う内容は、科目名の通り「戦術的」なマーケティングの手法よりも、企業の置かれている立場をビジネスモデルから俯瞰し、マーケティングを切り口としていかに企業戦略を考えるか、という点に重きが置かれています。

先日は、アメリカにおけるある小売業において、「いかにMillennialの来店、又はウェブサイトへのアクセスを増やすか」というお題が与えられました。Millennialというのは1980〜2000年ごろに生まれた、幼い頃からインターネットに親しみのある世代を指します。

このケースでは、以下のようないくつかの特徴がありました。

1. ケースが現在進行形の課題を取り上げている

 通常、ケースというと過去に実際にあった意思決定に焦点を当て、その妥当性の検討を行いながら知識の獲得・運用を行うものが多数です。しかしながら、今回のケースは実際にその企業から最新の情報が提供され、与えられた課題も現在直面しているものです。そのため、明確な答えがないのはもちろんのこと、結果すら明らかではありません。ケースの分析や解説は、ともすると単なる結果論にもなりかねませんが、今回は小売業という身近な企業のon-goingな課題ということで、他のケースよりも「手触り感」を持って取り組むことができました。

2. ケースに対するアプローチの仕方がユニーク

 次なる特徴として、ケースに対するアプローチも今回は変わっていました。通常、ケースでは全員が同じ情報を持っていることを担保するため、与えられた情報以外にアクセスすることは基本的に許されていません。他方で、今回は「ネット検索による情報収集」「実際のMillennialへのインタビュー」「店舗訪問」が許されるどころか奨励され、そういった生の情報を元に課題に取り組むこととなりました。さらには、集めた情報を昇華させ、実際の解決策を編み出す方法を学ぶため、デザイン・コンサルティングのIDEOのディレクターを授業に招聘し、直にそういった課題解決の手法を学びました。

これら、情報収集・IDEOとのセッション・解決策の立案もすべてチームでのディスカッションとして取り組んでいます。最近注目されることの多いデザイン・シンキングについて、その手法を現役のコンサルタントから学べたことは、(もちろん再現できるかということはありますが)貴重な経験でした。

3. 成果物は対象企業へのプレゼンテーション

 最後は、取り組んだ課題に対する解決策をスライドにまとめて提出しますが、指定されたチームは授業でプレゼンテーションを行いました。そこには、題材となった小売業のマネジメントがスカイプで参加をし、実際のプレゼンテーションを聞いた上でフィードバックや質問をしてくれました。和やかな雰囲気ながらも、相手は実際にその課題に取り組んでいる張本人。提案された解決策の実行方法や実効性について、的確な質問が飛ぶ場面もありました。単なる意思決定の後追いだけに留まらない、ダイナミックな経験をこの授業を通じて得られたように思います。

 私自身の学びとしては、正直なところMillennialの中でもどういった層が当該小売業に興味があるか、どんな競合他社がいるのか直観的につかめなかったところがあり、議論でもかなり苦戦しました。他方で、様々なリサーチや分析を通じて、日本とアメリカの違いはあっても、ネットに親しみのある若者の消費行動は両国で似通っていることが見てとれました。今回の議論やアプローチは今後の私自身のキャリアにおいても、振り返って活かすことができるように感じています。


GATE South Africaの体験談

2016-04-05 09:27:07 | 課外活動

はじめての投稿になります,1年生のYMです。

GATE(Global Academic Travel Experience)は、1ターム分の授業と約2週間の現地訪問がセットになっている選択科目で、ビジネス、文化、歴史、経済など幅広い側面からその国について学ぶことが目的です。事前の授業では、担当教授による講義を受けながら、チームで特定のテーマについてリサーチを行います。今年はブラジル、南アフリカ、中国、キューバ&パナマと4つのGATEがあり、私は南アフリカのGATEに参加してきましたが、とても学びの多い2週間となりました。南アフリカの専門家である担当教授も同行する中、様々な企業や非営利団体を訪問することができ、普通の旅行では得ることのできない体験ができました。全ては書ききれませんが、振り返りも兼ねて内容をまとめました。

(1)    ケープタウン (1日目〜4日目)

ケープタウンは、テーブルマウンテンと呼ばれる独特の形状をした山と、海の間に位置する街で、空港からバスで向かうに連れて見えてくるその美しい景色は圧巻でした。観光客も非常に多く、喜望峰やケーブルマウンテンを初めとする壮大な自然、近郊に位置する数多くのワイナリー、とても美味しい(そして安い)食事など、その理由も納得です。クラスメイトと観光をする時間も十分にありました。また、アパルトヘイト下で政治犯が収容されていた監獄も訪問して元受刑者の話も聞きましたが、事前の授業で学んだアパルトヘイト時代の統治についてより実感を持って理解することができました。

ビジネスビジットとしては、Pick n Payという南アフリカ最大のスーパーマーケットチェーンを運営する会社への訪問が印象に残っています。現在役員を務めている女性の方が、アパルトヘイト時代の事業運営、ウォルマートの参入への対処の話などについて熱のこもったプレゼンをしてくれました。地域社会への貢献も重要な使命であるということで、南アフリカ国内からの製品の購買量を増やすためにSmall Businessに投資をしたり、農家に対して良い製品を作るためのコンサルティングなども無償で行ったりしており、そのような活動がリーディングカンパニーとしての地位を築いているという話は印象的でした。

(2)    ダーバン (5日目〜7日目)

ダーバンはケープタウンとは雰囲気もがらりと変わり、一般的にイメージするアフリカの都市で、ここに来てようやくアフリカにやってきたという気持ちになってきました。世界トップレベルの取り扱い量を誇るダーバン港が有名で、その港を運営する会社にも訪問し、レクチャーを受けるだけでなく、広大な港内も案内してもらいました。また、ダーバンはリゾート地としても有名で、森の中にあるホテルに泊まることができました。朝起きてベランダを見ると猿がいたり、なかなかワイルドな環境でしたが、クラスメイトとお酒を飲みながらプールで遊んだり、とてもリフレッシュできました。

(3)    ピラネスバーグ (8日目〜9日目)

ピラネスバーグはヨハネスブルグの北西に位置する地域で、サファリが有名です。我々もサファリに隣接したロッジに宿泊し、早朝など国立公園内をガイドと共に車で走り、野生のライオンやチーターなどを驚くほど間近に見ることができました。これはビジネスビジットの一環でもあり、サファリを運営するマネージャーの話を聞くこともできました。観光客の満足度を高めるための取り組み、動物の管理、サイの密猟者の対策など、興味深い話を聞くことができました。また、毎日クラスメイトと朝から晩まで過ごしているので、この頃になると皆とても仲良くなってきますし、英語でのコミュニケーションにおける学びも数えきれないほど得ることができました。

(4)    ヨハネスブルグ (10日目〜14日目)

最後にいよいよ、南アフリカ最大の都市であるヨハネスブルグにやってきました。世界で最も治安の悪い都市の一つであるという話も聞きますが、ホテルのあるエリアはそんなことはなく、高層ビルやブランドショップが立ち並び、経済発展のスピードを感じました。一方、郊外に行けば、雰囲気はがらりと変わります。200万人が住むヨハネスブルク最大のタウンシップ(旧黒人居住区)であるソウェトでは、雨をしのぐのも難しそうなトタン屋根の家が立ち並んでいました。ソウェトの中でも豪邸があったり、地区ごとに貧富の差があるのには驚きました。

ビジネスビジットの一つとして訪れたAfrican Leadership Academyは、今回のGATE全体を通して最も印象に残っています。ここは16〜19歳が対象の2年制の全寮制の学校で、将来アフリカのリーダーとなるような人物を育てることを目的としています。アフリカ各地から応募があり、入学率は3%の狭き門ですが、卒業生の多くが欧米の有名大学に奨学金を得て進学します。経営陣のプレゼンテーションの後、スモールグループに分かれて、在校生達が校内を案内してくれたのですが、私はその生徒達に衝撃を受けました。皆驚くほど話が上手く、表面的な校舎案内ではなく、リーダーシップを伸ばすために学校がどのような価値観の元に運営されているのか、体験談を交えながら堂々と笑顔で紹介してくれました。

ボツワナ出身の16歳の女の子は、英語は母語ではないそうなのですが、入学後半年にも関わらずとても上手な英語を話していたので、アメリカ人同級生達が”You are awesome!”としきりに言っていたところ、すごいのは私ではなく、スクールの素晴らしいカリキュラムといつもサポーティブなクラスメイト達のおかげだと謙虚に話していました。また、ケニアから来た17歳の男子生徒にこの学校を選んだ理由を聞いたところ、ダイバーシティ、Speak upを奨励する環境、リーダーシップ育成に重きを置いたカリキュラムの3点で、将来社会に出た時に必ず役に立つからだと言っていました。このままMBAの面接をしても合格しそうです。二人とも卒業後は欧米の大学で学び、その後はアフリカに貢献したいと言っていました。このような生徒達、また発展著しい街並みを見ていると、まだ数多くの問題はありますが、アフリカの将来は明るいなと力強く感じました。


踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら…?

2016-02-18 09:03:07 | Leadership

Class of 2017KNです。突然ですが、もし日本人以外のグループに放り込まれて、何の前触れもなく「これからの質問について、マッドサイエンティストになりきって答えてほしい。どうして地球は誕生したと思う?」と聞かれて、あなたならどう答えるでしょうか? 

一見、ビジネスとは何の脈絡もないような状況ですが、これは私が先日参加した”Managerial Improvisation”(通称”improv”)というクラスでの一風景です。Improvisation、つまり即興劇の体験を通じて、コミュニケーションスキルを高めることが、このクラスの目的です。Winter break中に5日間の集中講座として開講されています。
即興劇の種類は多岐にわたり、先に挙げたような言葉中心のものもあれば、パントマイムやダンスもあります。そのいずれもが、その場の思いつきでお題が与えられます。

私がこのクラスに参加することに決めた最大の理由は、Fuquaに来て「コミュニケーション」に対しての関心が非常に高まったからです。MBAに来る前は、ハードスキルの面、例えばいかに市場の分析を行い戦略立案ができるようになるか、また海外のクライアントに対するコンサルティングを通じてプロジェクトマネジメントの実績を積むか、など比較的わかりやすい成果を求める傾向にあるように思います。私自身もその一人でした。
しかしながら、実際にこちらに来てからの生活では、チームプロジェクトで自分なりの貢献のしかたを見つけること、そもそもどうやって他国の友人たちの輪の中に入っていくかが、とても大きな関心事として迫ってきます。いかに知識が豊富で、頭の中にたくさんアイデアがあったとしても、チームでの議論や普段の会話でそれを表現しなければ、誰もわかってくれません。また、卒業後に自身が成したいことを考えたとき、一人ではそれを達成できそうにない以上、どうやって他のメンバーを引っ張ってまとめていくか、ということが大きく問われます。

実際に、improvでは多くの即興劇を通じて、自身の強み弱み、他のメンバーの良いところを知ることができます。私自身、improvを通じて得た最大のtakeawayは「場数」と「non-verbal communicationに対する意識」です。
一つ目の「場数」は言わずもがな。冒頭に挙げたようなお題を集中的にダイバーシティに富んだメンバーに囲まれて取り組み、最終日には大講堂にてステージの上でパフォーマンスをします。多くの失敗にまみれながらも(特に私は最終日のパフォーマンスが悲惨でした。笑)、最後には「(どんなお題を出されても)どうにかなるかな」という達観したような境地に至りました。結局のところ、「コミュニケーション」は伝えたいことがあるから行うのであり、決して「最初から最後まで完璧な英語を口に出す」ことではありません。当たり前のように聞こえますが、つい完璧主義に陥って表現を手控えるような場面があった私にとって、「失敗したくない」という自分中心の考え方から「このメッセージを理解してほしい、知ってほしい」という受け手中心の考え方を自分の中に取り込める貴重な機会であったと思っています。

二つ目の「non-verbal communication」についても、発信者側ではなく受信者側、受け手がいかに相手の表現を受け取るかについての捉え方が変わりました。本当に同じことを口に出していたとしても、ジェスチャーや声のトーン、大きさといったことは、発言内容以上のものを伝えます。いかに良いことを言っていても、自信なさげであれば全く取り合ってもらえないこともあります。他方で、英語が稚拙だったとしても、鬼気迫るものがあれば周囲は耳を傾けてくれようとするでしょう。これも文章にすると月並みですが、このことが単なる頭での「理解」ではなく、「価値観の変節」のレベルで身についた感覚がある、ということが私にとっては大きな収穫でした。 

ただ、もちろん5日間のクラスだけでコミュニケーションのスキルが上がるほど、簡単なものでもないことも事実です。この文章を書いている今、すでにクラスの修了から3週間程度が経ち、少しずつ「表現することに抵抗がなくなる」あの不思議な感覚から、普段の日常に戻ってきていることに気づきました。このクラスでの学びを最大限にMBAに活かすべく、改めてimprovの感覚を日々のコミュニケーションにも組み込めるよう努めていきたいと思います。

他にもFuquaには、多くのチーム課題や必修クラスであるプレゼンテーションの授業など、コミュニケーション、リーダーシップを高めることができる環境が整っています。改めて、ハードスキルだけではない、MBAの価値に思いを馳せていただければ、大変嬉しく思います。

写真は最終日のパフォーマンスの様子。ステージ上の一人一人に対して、観客から意見を募って「ラジオ局」が割り当てられます(カントリーミュージック、恋愛相談、賛美歌等)。前に座る指揮者に指を差されている間は、そのラジオ局になりきって音楽を流します。私には”beat box”が割り当てられましたが、ボイスパーカッションが上手くできなかったために放送事故のようになりました。。笑

 


Health Sector Managementについて

2015-12-27 22:27:22 | Health Sector Management

こんにちは!1年生のYです。Fuquaが強みを持っているindustryには色々ありますが、その中でも特に際立っているのがヘルスケア分野かと思います。かくいう私もHealth Sector Management(通称HSM、参考1及び2)という医療分野専門のコースがフルタイムMBAの中に設けられていることを決め手にFuquaを選びました。今回はFuquaで得られるHealthcare関係のオポチュニティについて申し上げたいと思います。

近年はヘルスケア分野を強みに掲げるビジネススクールも増えてきている印象があリます。FuquaのHSMはプログラムとしての伝統に加え、フルタイムMBA生のうち2〜3割がHSMに所属するという生徒の厚み、そしてそこから生まれるヘルスケア業界の中でのdiversity、すなわち製薬企業・医療機器メーカー出身の人や医療従事者(医師・看護師)などに加え、例えばホワイトハウスでオバマケア法案の起草に携わっていたという政策担当者や、ヘルスケア専門のコンサルティングに従事していた人など様々な人がいます。こうした環境が授業におけるディスカッションの多様性、ひいては質の高さにもつながっていると思います。

もう1つのFuquaにおけるヘルスケア分野の特徴はDuke university Hospital/medical schoolを含めた他学部とのコラボレーションです。Duke medical schoolは全米でもトップクラスの研究機関として有名ですが、medical schoolを始め公共政策大学院(Sanford school)等の学生と一緒に授業を受ける機会(Spring2に開催されるHealthcare policyなど)は勿論の事、他学部の学生と半年間かけてデータ解析やコンサルティングなどに取り組むQuality & Innovation Scholars Program (QISP)というプログラムもあります。私は時間の制約で今年は断念しましたが来年チャレンジしようと思っています。

学生主体のヘルスケアクラブの活動も盛んです。10月後半の秋休みには各都市の企業を訪問するweek in citiesというイベントが開催され、私はサンフランシスコトリップに参加し、GenentechやMckessonといった大企業に加え、Castlight healthなどのスタートアップにも訪問しました。これらの企業に実際に就職しようと考えている学生にとっては貴重なネットワーキングの機会になったようです。余談ですが、同時期にサンフランシスコに加えヘルスケア関係のトリップとしてニューヨーク、ボストン、ロサンゼルス、ナシュビル(ノースカロライナ南部の都市)に訪問するツアーが企画されましたが、こうした選択肢の多さは前述の生徒の厚み・関心の広さのなせるところかなと思います。

また、ヘルスケアクラブのイベントとして11月中旬にAnnual health care conferenceが開催されました。有名企業の重役、ヘルスケア関係のスタートアップのCEOといったメンバーが集い様々なトピックについてパネルディスカッションが行われました。私にとって最も興味深かったのは「医療ビックデータの今後」というトピックです。例えば医療ビックデータの活用として、日本の場合だとレセプトデータをデータベース化しそれを解析することで政策立案に生かすという取り組みが行われています(参考3)。他方で、アメリカのように私的医療保険が中心の場合、各医療機関・保険者が独自にデータを管理しているためデータ量をスケールさせることが難しい、またそれぞれが独自のベンダーを使用しているため各医療機関同士のデータに互換性がないといった問題に直面しているため分析対象となるビッグデータの生成が難しいという話でした。日本の場合は医療保険制度が公的な国民皆保険制度であるが故にレセプトデータを通じて網羅的なデータベースを構築することが可能となっており、そのデータベースが先進国でも稀なものであるということは聞いたことがあったのですが、それが具体的にどういう事なのかがわかった良い機会となりました。

来学期からはFCCP(Fuqua Client Consulting Practicum)(参考4)の一環として、地場にある病院のオペレーション改善に取り組むことになっています。私が選んだ病院以外にも、アフリカにある診療所や大手医療機器メーカーといった様々なクライアント候補がありましたが、自分はプロバイダー(医療サービスの提供者)の視点を得られる良い機会になること、また地場にある病院ということでより密接にクライアントとコミュニケーションが取れることを期待してクライアントをチョイスしました。早速大量のミーティングがセットされ予想以上に大変そうですが(笑)。来学期以降に活動が本格化するため、今から非常に楽しみです。

最後になりますが、出願等を検討されておられる方で何かご疑問等がございましたらfuqua-japan_ANTISPAM_googlegroups.com(_ANTISPAM_を@に変換)までご連絡ください。


【写真】Genentechを訪れた際に参加メンバーで撮った集合写真)

(参考1)Fuqua HSMのHP: http://www.fuqua.duke.edu/daytime-mba/academics/certificates/health-sector-management/

(参考2)Fuqua HSMのTwitterアカウント:@Duke_HSM

(参考3)医療・介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会HP: http://www.kantei.go.jp/jp/singi/shakaihoshoukaikaku/chousakai.html

(参考4)FCCP(Fuqua Client Consulting Practicum )は、クライアント企業・NPOに対して学生がコンサルティングを行うHands-On型のプログラムです。当然ですが、クライアントにはヘルスケア関係以外にも様々な分野のクライアントがいます。


Fuquaでの交換留学生活を振り返って(2)

2015-12-22 08:48:10 | Exchange Program

こんにちは。2015年9月から12月まで、交換留学生としてスペインのIESE Business SchoolよりFuquaに来ていたTです。今回の投稿ではFuquaでのSocial, 生活面についてお話しさせて頂こうと思います。

-       Social

私がFuquaについて好感を持っていることの一つがその校風です。ひと学年280名ほどのIESEに比べれば生徒数は多いのですが、クラスの規模をとってもキャンパスビル内の人口密度をとっても、多すぎると感じたことはなく、互いに干渉しすぎず、その一方で全体としてのコミュニティ意識はしっかりと維持されているように感じました。生徒はmaturedかつ(2年目ということも大いに関係している気がしますが)程よくrelaxedな人が多い印象で、インターナショナル及び交換留学生が多い環境も相まって、とても居心地良く過ごすことができました。Fuquaは卒業後も生徒間のつながりが強いと聞きますが、こうした環境で2年間を過ごせばそれも頷ける気がします。 

一点、反省を込めて少し残念に感じた点があるとすれば、よりフルタイムの学生たちとも交流を深めたかったな、ということです。前述したようにFuquaは交換留学生にとっても居心地の良い環境ではあるのですが、交換留学生の多さ(私の在籍したFall 2015だけで50名弱)ゆえ、そこで一つのコミュニティが出来上がってしまい、授業の内外を問わず交換留学生同士で固まってしまう傾向がありました。この交換留学生コミュニティは非常にダイバーシティに富んでいて、ヨーロッパ、アジア、南米等の各国から生徒が集まってきており、ここで構築できるネットワーク自体とても貴重だと感じたのですが、より意識的にフルタイムの生徒ともつながりを作る努力をすべきだったかも知れません。(もちろん、日本人学生の皆さんにはとても良くしていただき、授業で同じチームにアサインされたフルタイムの学生とも仲良くなることはできましたが。)

ちなみに、IESEはバルセロナ市内にあるため、イベントやパーティを開催する場所には事欠かきません。ダーラム郊外にあるFuquaではどうなのだろう、と来る前はあまりイメージがわかなかったのですが、こちらでも学生間の交流を深める機会はたくさんありました。多くの生徒が活用しているのがFuqua Fridayではないでしょうか。これは毎週金曜日の夕方、授業後にキャンパスビルの中心にあるFox Centerにて、無料で食べ物やビールを含む飲み物が提供されるという粋なイベントで、他の学生と親睦を深めながら一週間の疲れを癒すのに良い機会となります。また、長期休暇の前後など、定期的にダーラムのダウンタウンにあるバーなどで大型のパーティも開催されており、学生たちは市内バス(学生証の提示により無料となる)やUberを活用して会場に駆けつけます。なお、IESEでは多くの学生が集まるオフでのイベントとなると、とかくパーティとなりがちなのですが、学生スポーツが盛んなDukeでは、バスケットボール(全米屈指の実力を誇る)やアメリカンフットボールの試合観戦も多くの生徒にとって重要な娯楽となっているようです。

最後に、主に現在、交換留学を検討されている方向けに、生活面について書かせていただきます。生活面でまずカギとなるのは住まい探しだと思います。国際免許証の有効期限の問題もあり、車を持つことが難しい一方、キャンパスに接続するバスの本数があまり多くなく、運航時刻も必ずしも正確ではないことから、交換留学生にとってはキャンパスの近くにアパートを借りるのが現実的な選択肢となるかと思います。この点、キャンパス周辺には多くの学生が利用するサービスアパートがいくつかあるため、交換留学を検討されている方にはこれらにまず当たってみることをお勧めします。長期滞在者向けの割引価格が適用されないため、どこに住んでもそれなりに値が張ってしまうのですが、それでも価格帯にはある程度幅がありますし、学校中心の生活スタイルとなることを踏まえれば、値段を優先してキャンパスから離れたところに住むよりも結果的に費用対効果は高いのではと思います。現に、同じ交換留学仲間でも、当初はキャンパスから離れたところに住んでいたものの、交通の利便性に最初の1週間で音を上げ、キャンパス近くに移ってきた人もいました。私自身はキャンパスから徒歩20分強の場所にあるサービスアパートを借り、ここから自転車で通学していました。

食事については、キャンパスで摂られる場合はきちんとしたカフェテリアが毎日営業しています。サンドイッチやピザ、インド料理、丼、サラダバーなど品揃えはそれなりに充実しており、(しっかり食べると10ドルくらいしてしまうのですが、)味も全く問題ありません。他方、家では自炊をされるのが現実的かと思います。キャンパス近くにもいくつかレストランはあるのですが、値段やボリュームを考えると、通える頻度には自ずと限りが出てきます。私自身、これまで東京、バルセロナとあまり外食やテイクアウトに不自由することがない環境で暮らしてきましたので、こちらに来てから初めて本格的に自炊を始めました。徒歩または自転車で通える範囲内に大型のスーパーがあったため、週に一度か二度ほど通って食材を買い込み、少なくとも夕食は自分で調理するようにしていました。

生活面については、初めての土地で心配に思われることもあるでしょうが、Fuquaには交換留学生のサポートを専門とするスタッフがいますし、FacebookにはOB/OGも参加する交換留学生グループもあります。日本人の皆さん含め、生徒も親切で協力的な人が多いので、不安や疑問があれば、これらのチャネルを通じて積極的に相談してみて下さい。

以上、私なりの視点でFuquaについてご紹介させていただきました。4ヶ月弱と短い期間ではありましたが、新たな環境にて、新たな視点や学び、友人を得ることができ、満足度の高い交換留学生活となりました。フルタイムでの応募または交換留学を考えられている方、ぜひFuquaを具体的に検討してみて下さい。


Fuquaでの交換留学生活を振り返って(1)

2015-12-15 20:54:43 | Exchange Program

こんにちは。20159月から12月まで、交換留学生としてスペインのIESE Business SchoolよりFuquaに来ていたTです。今回は私がFuquaを選んだ背景やFuquaの特色などを、母校との違いも織り交ぜながら、2回の投稿に分けて紹介させていただきます。

私の母校であるIESEは充実した提携校のネットワークを強みの一つとしており、交換留学生として、ヨーロッパのほかにもアメリカやアジア、南米など世界各国で学ぶチャンスがあります。入学当初はさほど意識していなかったのですが、実際に交換留学に行った先輩から話を聞いたり、友人らが交換留学を志すのを目の当たりにする中で、自然と志望度が高まっていきました。中でも幼少期に数年間アメリカに住んでいたこと、MBA発祥の地アメリカでIESEでの学びを相対化してみたくなったことなどから、アメリカの名門校への交換留学を目指すようになりました。Fuqua2014年のBusiness Weekのランキングでトップを飾るなど、トップスクールの一つという認識がありましたし、調べるにつれ私のバックグラウンドであるファイナンスで評価を得ていることもわかりましたので、MBA 2年目の前半を当校で過ごすことに決めました。 

以下では主にIESEとの対比を意識しつつ、Academic及びSocial(次回投稿)という2つの切り口を通じてFuquaの特色について考えてみたいと思います。一口にMBAと言っても、校風や授業の進め方、成績のつけられ方など、多くの点で母校とは異なることを実感し、私のMBAについての見方を良い意味で広げることができました。 

  • Academic

私の母校では、ほとんどの授業がケースメソッドにより行われます。授業時間の大半がケースに関するディスカッションに費やされ、生徒の評価も相当程度がディスカッションへの貢献度、すなわち授業中の発言の量と質により決定されます。この点Fuquaは、(i)授業の前半をケースディスカッション、後半をレクチャーに充てる形式、(ii)レクチャーをベースに、ところどころで生徒の発言を促す形式、のいずれかが主流であるように思います。レクチャーに大きなウエイトが置かれていることは、毎回の授業においてTake Awayがはっきりしている点、教授の意図するところまでさほど道筋を外さず効率的に到達できる点、などにおいて優れていると感じました。私はファイナンス系の科目を中心に履修していたため、特にレクチャー形式のメリットを実感する機会が多かったかも知れません。各科目とも、コンテンツの充実したスライドが用意されており、授業のポイントを体系立てて理解するうえで助けになりました。一方で授業中に学生間で互いの発言にチャレンジし合うような機会は多くなく、ケースの具体的な中身に深入りすることもまれであったように思います。やはり、ケースメソッド、レクチャー形式とも一長一短であり、どちらがより相応しいかは科目毎、または個々人の学びのスタイルやフィットによるところが大きいと感じました。但し、Fuquaの教授及び授業のレベルは総じて高く、課題も程よくチャレンジングなものが多かったため、アカデミックな点での満足度は高いです。なお、私が履修した科目は以下になります。 

Corporate Finance
Marketing of Innovations
Managing Innovation
Project Finance
Valuation and Fundamental Analysis
Venture Capital/Private Equity

グループワークが各科目とも多く課されるのもためになりました。これは私の母校とも変わらない点ではありますが、IESEでの一年目は同じチームで全科目の全課題に取り組むスタイルであったため、フルタイム、交換留学生を問わず、科目毎に様々な生徒とチームを組むのは今回が初めてでした。チームの組み方は科目毎に異なり、生徒同士が自由に組める場合もあれば、教授がアサインしてくる場合もあります。前者の場合はどうしても身近な交換留学生仲間と組んでしまいがちなのですが(後述)、教授にアサインされる科目では私以外全員フルタイムの学生ということもありました。いずれのケースにおいても自分の得手不得手や実力、チーム内での立ち位置などを新たな環境・文脈で確認することができ、良い経験になりました。

次回の投稿では、FuquaでのSocial, 生活面についてお話しさせて頂く予定です。

 

家族の生活について

2015-12-12 13:24:16 | Life

こんにちは。Fuqua 2年生のパートナー(妻)のAです。今回はパートナーの立場から、ダーラムでの生活の一端をご紹介させて頂こうと思います。大学院進学にあたり、ご家族がいらっしゃる方はご家族の生活環境も気になるところかと思いますが、少しでも皆様のご参考になれば幸いです。 

一言でいうと、私たち家族はFuqua/ダーラムでの生活をとても気に入っています! 

我が家は、夫(現在2年生)、私、4歳の娘の3人家族。昨年6月末にダーラムに来て15ヶ月が経ちました。夫の方は、1年目は特に勉強が忙しく、平日だけでなく週末も課題やグループワークに追われていましたが、一方で家族はどこにも行けない生活を送っているわけではありません。 

渡米時に3歳だった娘は、平日朝から夕方まで毎日Preschoolに通っているおかげで英語はかなり上達しました。Preschoolのクラスは22人の子どもに対し先生が3人、日本人は娘一人ですが、アジアや南米、アフリカからと多国籍で、アメリカ人と外国人の割合は半々だと思います。アメリカでは日常的に色々な肌の人と触れ合っているので「どこから来たか」は全く気にされず、子どもたちは誰とでも遊んでいます。学校ではアメリカの祝日や文化を愛でる一方、日本の季節の行事についても興味を持って聞いてくれますし、例えば中国の旧正月の際には教室もそのようにデコレーションされるなど、それぞれの国の文化も大切にされています。こちらは新学期が8月に始まるため、娘は8月に進級し、今は最高学年として、遊びだけでなくアルファベットや数字などの勉強や、きまりを守るなどの躾もしっかり先生から教えてもらっています。何より学校が大好きで、週末もお友達の家に招かれて遊びに行ったり逆に我が家に呼んだりしています。

一方、私は日本での職場を退職して渡米し、こちらでFuqua Partnersクラブの活動やボランティア活動を楽しんでいます。週一回専門学校でESLクラスも受講しています。学生ビザの配偶者はこちらでは働くことが許されないため、仕事ができない=仕事をしなくていい=時間を自由に使える=自分のしたいことが何でもできる、という状況にあり、アメリカ人以外のパートナーは本当に人それぞれ、自分の思うように時間を使っているように思います。GMATなどの勉強に勤しみ、大学や大学院に通い始める人もいますし、陶芸や絵画など自分の興味のある趣味を極めている人もいますし、NGONPOでボランティア活動をしている人もいます。

私の場合、アメリカ赤十字でのボランティア(地域のイベントの際に赤十字ブースで赤十字を紹介したり、災害担当ボランティアとして災害時に避難先となりうる箇所をあたって事前調整を行ったり、小学生に災害対応教育をしたり、献血ルームで受付をすることもあります)、Fuqua PartnersクラブでのInternational Chairとしての活動(イベントを企画したり、ESLクラスを調整したりしています)、Duke Gardenでのボランティア(Garden内の茶室でお抹茶を振舞ったり近くの大学に出向いてプレゼンテーションをすることもあります)、高校生日本語スピーチコンテストの審査員など、平日昼間はほとんど外で動き回っています。これに加え、パーティー好きなアメリカですから、お誕生日会やベビーシャワーなど楽しい行事は目白押しです。 

ちなみに私は日本でペーパードライバーだったので最初は運転に不安を感じていましたが、道路幅も広いしどこに行くにも車なので運転にはすぐに慣れました。自然に囲まれた土地柄のためか、住んでいる人々は皆気さくで親切です。色々なことを不安に思わず飛び込んで来ていただきたいと思います。

【写真】Fuqua Partnersの仲間とFood Bank(地元のNGO)でボランティア


GATE (Global Academic Travel Experience) - Brazilについて Part 2

2015-11-16 21:58:26 | 課外活動

こんにちは、前回に続きClass of 2016の三男坊です。こちらDurhamは10月中は気温20度前後の心地よい日々が続いておりましたが、11月に入ると秋も一層に深まって参りました。

さて、今回の投稿ではサンパウロの次に訪問したマナウスとリオデジャネイロについてレポートさせて頂ければと思います。

<マナウス>

SUFRAMA(Free Economic Zone of Manaus)

マナウスは世界を代表する貿易のフリーゾーンでアマゾナス州の州都で、人口は200万人を超えるブラジル第三の都市です。サンパウロから北に飛行機で約5時間の位置にあり、米国MBAプログラムの一環でこの都市を訪問する学校は中々ないと思います。

マナウスは19世紀に天然ゴムが発見されたことに始まり、一攫千金を求めたヨーロッパ人が押し寄せ、ゴールドラッシュならぬゴムラッシュとなってブラジル天然ゴム輸出産業の中心となりました。またそこで積み上がった巨万の富でアマゾネス劇場をはじめとするヨーロッパ水準の娯楽建築や港湾、市場などのインフラ施設がアマゾン川のほとりに築かれました。現在は中国(経済特区)や他国の多くのフリーゾーンがマナウスの成功例を参考にしています。

また日本人移民の主要な入植地となった歴史もあり、現在では二輪車メーカーを中心に約30社を超える大手日系企業が進出しています。またグローバル企業も含めると世界各国から500社以上の会社がこの地区に進出してそうです。

訪問の際、SUFRAMA商務官からのプレゼンテーションで特に印象的だったのがこの地域の発展に日本企業の進出の貢献が欠かせなかったというコメントでした。HondaやYamahaを中心とした日系企業の進出や工場設立に伴う、地域の雇用創出もさることながら、同産業の技術移転の影響は大きく、マナウスの多くの工場の生産効率は世界の中でも高水準を維持しているとの事でした。また商務官によれば、例えばマナウスに進出しているある二輪車メーカーの製造コストは、日本の半分以下の水準を実現していて、生産効率もグローバル平均比、約1.5倍の水準を達成しているとの事でした。

但し、メーカーによってはノックダウン方式を採用しており、半分以上の部品を母国及び他国から輸入しているそうです。現地では、単に安い労働力を活用した組立機能のみしか果たしていない事例も多々あるそうです。

※フリーゾーンとは経済特区の一種で、関税の優遇措置などを通じて企業誘致を行っている地域。

 

 
<写真1:マナウスに進出中の大手グローバル企業の一例>

Harley Davidsonマナウス工場

1901年に米国ウィスコンシン州に設立された、言わずと知れたオートバイメーカー。排気量850cc以上の大型ツーリングバイクやカスタムオートバイの製造では世界最大手の地位を占めています。

マナウス工場は中南米諸国の需要をカバーするための重要な製造拠点の位置付けにあり、ブラジルの他には、アルゼンチン、チリがブラジルに継ぐ大きなマーケットとなっているそうです。

今回は同社のオートバイ工場を訪問して、実際の製造過程を見学しました。マナウスの工場には約80名の従業員が勤務しており、1つのシフトで約70台/日のオートバイが製造可能との事でした。但し、上述の通り部品の大半は本社のある米国から輸入しており、飽く迄、工場の機能は安い労働力を活用した組立が中心となっていました。

一方で人材育成とノウハウの伝搬には大変力を入れており、毎年マネージャークラスの人材を本社勤務スタッフが入れ替わりでマナウス工場に投入されていて、最新の技術やノウハウをオンタイムで現場に伝えているのが印象的でした。また、逆に工場から本社へのフィードバックもとてもしっかりしていていました。具体的にはトヨタ生産方式で有名な行燈や平準化のフィードバックシートを活用して、本社が現場の声を積極的に拾い上げていることが伺えました。

 
<写真2:工場見学の様子>

その他には、空き時間を見つけて同級生でアマゾン河クルーズに出掛けたり、マナウスの旧市街散策も行いました。また夜には、マナウスにある日本食料理店にて日本人同級生3人で”Japan Night”を企画して、日本食の説明・古典的なサラリーマンの宴席のマナー、宴会での一発芸等のデモンストレーションを行い、日本文化を同級生一同に紹介しました。 


<写真3:アマゾン川クルーズの様子>

3.リオデジャネイロ

オリンピック組織委員会及びOdebrecht

2016年のリオデジャネイロオリンピックのオリンピック組織委員会本部で普段中々、立ち入ることが出来ない場所です。訪問では広報部よりオリンピックのグローバルマーケティング戦略や施設の建設工事の進捗状況についてヒアリングを行いました。巷ではブラジルワールドカップの建設スケジュール遅延と同様に、オリンピック関連のスタジアム建設の遅れが騒がれていますが、組織委員会では綿密にスケジュール管理を行い、現状6-7割まで建設が終わったとのコメントがありました。またグローバルマーケティングについてもコンサルティングファームやPR会社等、幾つかの専門会を招聘して、本オリンピックならではのメッセージを世界に発進しているそうでした。

尚、オフィス訪問当日もオリンピックに反対する多くの抗議者がオフィスの前に陣取り、抗議活動を行っていたのが印象的でした。

また、その後、 ブラジル最大の建設業・エンジニアリング業のコングロマリットであるOdebrecht帯同のもと、オリンピック選手村及びスタジアムの建設予定地を訪問しました。Odebrechtは現在、リオデジャネイロオリンピックのスタジアムや設備の工事を一括に請負い、工事を行っていました。
 


<写真4:建設中のオリンピックスタジアム>

GLOBO

ブラジル最大の放送ネットワークを有する放送局で、ソープオペラ(連続メロドラマ)の制作などでも世界的に有名です。ブラジル以外の海外展開も積極的に行っており、スペイン語圏のラテンアメリカ及びポルトガルに作成した番組を配信中しています。地上放送局別のシェアについては、当社ネットワークが視聴者数トップシェアを誇っており、全体の 6割近くのシェアを占めています。

同社の主な収入源は広告が宗太を占め、その他にコンテンツ事業も展開しています。インターネット普及率がまだまだ全国に普及しておらず、依然テレビ依存の状況且つ、2億人にものぼる人口を背景に業績も安定的に推移しているとの事でした。

会社訪問の質疑応答では、「インターネットの普及が広告収入の低下に繋がるのではいう問題提起やテレビからネット向けのコンテンツシフトが必要では?」、という鋭い質問が飛んだものの、「(寡占市場の)トップに君臨する当社にとって全く懸念材料ではなく、良いコンテンツを作成することが視聴者への価値提供である」、と力強く説明していたのがとても印象的であり、IT面において同国はまだまだ発展途上にあると感じました。

 

 
<写真5:コパカバーナ海岸> 

以上、駆け足となりましたが、今年のBrazil GATEのハイライトはこの様な内容となりました。実際にプログラムに参加してみて、手前味噌ではありますが、流石は Fuquaの看板プログラムと呼ばれるに値する充実度の高い内容で、大変満足した教科の一つとなりました。

 


GATE (Global Academic Travel Experience) - Brazilについて Part 1

2015-11-01 08:44:30 | 課外活動
こんにちは、Class of 2016の三男坊です。
 
最近アプリカントの方からFuquaの看板プログラムの一つである、GATE(Global Academic Travel
Experience)の具体的な中身について照会を受けることが多くなりました。今回、少し前の話になりますが、現在2年生のForest,Tatsu,私の3名がBrazil GATEに参加しましたので、その様子(主に企業訪問の内容)を2回に分けてレポートします。
 
GATEとはアジア、中南米、アフリカの新興国のビジネス、文化、政治、経済について、講義やゲストスピーカーを通じて学んだのちに、春休み又は夏休みを利用して2週間、実際にその国を訪れ、政府機関や現地の企業等を訪問するプログラムです。勿論、単位も付与されるアカデミックなプログラムで、多くのビジネススクールが主催する、所謂、”〜Trek”とは大きく異なります。小生は南米最大の経済大国でBRICsの一角を担うブラジルのサンパウロ・マナウス・リオデジャネイロの3都市に訪問しました。尚、今回のGATEの候補地として中国、ブラジル、南アフリカがありましたが、その中からブラジルを選択した大きな理由は下記の通りです。
 
1.  東京で勤務していた頃に石油・ガスのファイナンス業務で何度かブラジルの案件を取組んだ経験があったものの、実際に同国を訪問した事が無く、現実を見てみたかった
2.  地理的にも日本から最も遠い国にも拘らず、同国の経済、文化の発展において日本の影響が強く、またMBAの同級生にも同国出身者が多く、ブラジルについて大変興味があった
3.  同プログラムに参加する同級生達が最も多国籍(延べ10カ国以上の国出身の学生)で2週間の濃厚なプログラムを通じて、生涯に亘るネットワークを築きたかった
 
尚、同プログラムの担当教授(当地への引率も担当)であるAmbassador Patrick Duddy
http://www.fuqua.duke.edu/faculty_research/faculty_directory/duddy/)は、
現在Duke大学で教鞭を執る一方で、過去にはブッシュ政権及びオバマ政権下で駐ボリビア米国大使や駐ベネズエラ米国大使などを務めたアメリカを代表する中南米の専門家の一人で、チリやブラジルなどでも外交官として米国大使館でリーダーポジションを務めました。渡伯前には、過去に米国とベネズエラの外交関係が悪化した際にブッシュ大統領と行った激しい議論の中身をざっくばらんに共有してくれるなど、講義の内容も大変興味深いものでした。またDuddy氏は訪問先の歴史や現在のブラジル経済の状況など、基礎知識をとても分かりやすく教えてくれました。特に在任中の米国とブラジルとの貿易・経済交渉や外交についてのエピソード紹介はどれも生々しくまた刺激的で、毎回の授業がとても楽しみでした。
 
サンパウロで行った企業訪問は下記の通りです。
 
1.サンパウロ
 
米国領事館(U.S. Consulate General São Paulo)
 
米国外では世界最大規模の領事館。ブラジルは政治の都市が首都ブラジリア、経済の中心はサンパウロと明確な役割分担がされており、同オフィスでは約400名のスタッフが当領事館に勤務し、米国とブラジルの経済活動の発展の橋渡しの機能を担っています。上記の通り、Duddy氏が過去に当領事館のトップを務めていたこともあり、普段は滅多に入れない領事館の訪問が実現しました。
訪問では現役の大使及び商務官が多忙の中、時間を割いてブラジルの政治、マクロ経済や米国企業のブラジル進出の動向等を話してくれました。特に先般、米国政府の大規模な情報収集活動を暴露した米国家安全保障局(National Security Agency、NSA)の元職員、エドワード・スノーデンの事件が起きて以降、ブラジルと米国の関係は冷えきっており、その関係修復が終わらなければ、経済面においても同国間の発展はないという、大使の発言は印象深かったです。
 
エンブラエル(EMBRAER、Empresa Brasileira de Aeronáutica S.A.)
 
同社は、国営石油公団ペトロブラスと並ぶブラジル最大の輸出企業の一つであり、世界第4位の旅客機メーカーです。航空機トータルのシェアでは、ヨーロッパのエアバス社、米国のボーイング社、カナダのボンバルディア社についで、世界で第4位の地位にありますが、ボンバルディアを追い抜くのも間近と言われていて、また中型機マーケットでは圧倒的な地位を確保しています。日本でも2007年に日本航空が国内線用の小型機を10機導入しました。その他、軍事部門にも積極的に注力していて、世界20カ国以上の軍隊で同社の戦闘機が採用されています。
今回の訪問では、企業の広報部担当より会社全体の説明を受けた後、エアライン向けの中型航空機やプライベートジェットの製造ラインを1時間程かけて見学しました。ちょうどオペレーションの授業を受講した直後だったので、部品の調達、適正在庫水準、製造ラインの最適化等、活発な質疑応答がなされました。また当社で実際に行われているKaizenプロジェクトについて話を伺い、組織としてどの様にオペレーションの最適化を管理しているのか、実例を踏まえて学ぶことが出来ました。同社のオペレーションにおいて日本(トヨタ)の影響がここまで強かったことには驚きました。
 
<写真1:EMBRAER訪問の様子>
 
イタウ・ウニバンコ・ホールディング(Itaú Unibanco Holding S.A)
 
同行はブラジルのサンパウロに本社を置く総合金融機関です。2008年にイタウとウニバンコの合併によりイタウ・ウニバンコ・ホールディングが誕生しました。金融機関としては南半球で最大で、世界でも上位10位以内の時価総額を誇っています。
特にブラジルにおいてはリテール事業で大きなシェアを維持しており、最近ではアルゼンチン、チリ、ウルグアイにも支店網を拡大しています。その他、ニューヨーク、ロンドン、リスボン、上海市にも事業所を設けていて、同行の投資銀行部門はブラジル人MBA留学生の卒業後の進路先としても人気だそうです。
訪問では主席エコノミストより2時間程、同行の今後の戦略やブラジルマクロ経済の短期・中期見通しについての説明を受けました。
今後の戦略については、多く米銀同様に自己勘定によるトレーディング業務を縮小し、投資銀行業務(特にクロスボーダーのM&Aのアドバイザーリー業務)、リテール業務、中小企業の貸出を延ばし、ユニバーサルバンクとしての確固たる地位を築いていくのが当面の方針とのことでした。
またマクロ経済については、足許は石油価格の下落を背景に2015年は一旦、ブラジルのGDPの成長はマイナス(1%台)に突入するも、国内消費が引続き活発であることから2016年以降はGDPの成長もプラス(2%-3%)に転ずるとの強気のコメントがあった。また原油価格についても先々、60ドル台までは回復するだろうとの見通しでした。一方でリスク要因としては、昨今開発を進め始めているブラジルの深海石油掘削プロジェクトの多くが原油価格55-60ドル台まで回復しないと経済的にメリットが無く、今後いくつかのプロジェクトが頓挫する可能性が有るとのことでした。
 
<写真2:イタウ銀行訪問の様子>
 
ブラジル・フーズ(BRF)
 
同社は、食品・飲料の製造・販売を行う食品コングロマリットで、冷凍食品からベビー食品まで業界を幅広く網羅しています。ブラジルには50にも及ぶ工場と12万人の従業員を抱える大企業です。
訪問では当社の歴史や今後の当社グローバル化に向けての人材育成の方針、当社のマーケット競争力についての説明を受けた後、当社の冷凍食品の物流センターの見学を行いました。
人材育成については、今後のグローバル化(特に注力地域は南米と中国)を視野に入れ、5年間の間に4つの異なった地域で仕事をする、グローバルローテーションを積極的に取り入れており、当社の今後の目指す姿とビジネスのボーダレス化を肌で感じることが出来ました。また同業他社に比べてまだまだグローバルの知名度が低いことから、相応のコストを掛けて、グローバルでの採用活動を強化しているとのことです。
また物流センターの見学については、以前日本で見学したことのある物流センターに比べるとまだまだオペレーション自体にやや無駄があり(例えば、何度も同じ場所にフォークリフトが食材を収集しに来る、明らかに人が余っていて喋っている人がいる、スペースが広すぎる、室温マイナス10度を維持するための工夫がなされていない、など)、まだまだ荒削りの印象を受けました。
 
 
<写真3:物流センター見学前>
 
 
次回はマナウス、リオデジャネイロでの活動内容をレポートします。
 

Team Fuqua で自分の限界を超える

2015-10-07 22:55:32 | Leadership

はじめまして,1年生のKoheiです.

光陰矢のごとく月日は過ぎ,渡米してから3ヶ月があっという間に経ちました.社会人になると時間の経過を早く感じるようになりましたが,MBA生活では異なる早さを実感しています.仕事はミスをすれば大きな社会的責任を伴うため,正確性が非常に重要であり,また,毎日永久的に続く長期戦のため,コンディションを保てるだけの精神的,体力的な余裕がないと体が壊れてしまいます.そのため,会社ではある程度余裕を残しキャパシティの範囲内に収まるよう,自然とアクセルの踏み具合を調整していたように思います.一方,MBAの学生生活は,学内でミスをしても誰にも迷惑がかからないので,自分の限界を振り切った冒険をすることでき,その結果,自己の成長が促されます.こちらではよく"Safe Environment"という言葉を耳にしますが,『失敗を恐れず挑戦できる』ことがMBA生活の大きな価値であると私は考えるようになりました.

さて今回の投稿では,学生が新しいことに挑戦し,成長できるよう手助けするFuquaの組織的な仕組み "Personal Development Program"(以降 PDP)を紹介したいと思います.

【PDPの概要】

Fuquaは教育機関としてリーダーを育てることに注力しています.学生がありたきリーダー像に向かって成長していけるよう,自分自身を見つめなおし,目標を定め,達成する過程を組織的にサポートするプログラムがPDPです.一年生は,8月に『Leadership, Ethics and Organizations』という授業の中でPDPの概念を学び,9月にC-LEAD(コア授業の課題を共にする6〜7人のグループ)のメンバーと,COLE(Center on Leadership and Ethics)フェローと呼ばれる2年生の先輩とともに,PDPを策定します.策定した後は,各自が定めた目標とコミットメントを遂行できるよう,チームメンバーとCOLEフェローがサポートしながら1年の学生生活を過ごすことになります.

【PDPの策定】

目標を定める前に自分自身を深く振り返ることになりますが,その際には以下の問いに答える必要があります.

1年の学生生活を通じて

 ・どのような経験,行動,能力などを身につけたいか?

 ・何を成し遂げ,1年の終わりに自分はどうありたいか?

 ・Fuquaのコミュニティに対してどのようなインパクトを与えたいか?

 ・Fuquaのコミュニティから何を得たいか?

これに基づいてStatement of Purposeを定めます.なぜそれが自分にとって大切なのかをチームメンバーとCOLEフェローに説明できる必要があるため,自分自身がMBA生活に求めるものや将来のキャリアプランなどを振り返って深く考える必要があります.

また,以下のFuquaの価値観と,自分のミッションが繋がっていることが重要です.

 ・Authentic Engagement

 ・Supportive Ambition

 ・Collective Diversity

 ・Impactful Stewardship

 ・Loyal Community

 ・Uncompromising Integrity

【PDPの実践】

PDPを策定した後は,定めた目標とコミットメントが確実に実行されるよう,チームメンバーとCOLEフェローがサポートします.例えば,PDPを定める際に"Peer Coach"と呼ばれる身近な人を定めます.Peer Coachは,立てたプランが遂行されているかどうかを客観的に監視し,2週間に1回程度ミーティングを開き,日々の生活の過ごし方に対して話し合います.コミットメントが達成されていなければ,Peer Coachはプランが達成できるよう促し,それでもできなければ,なぜできないのか,他に良い方法があるか,など一緒に考えサポートします.また,チームメンバーから定期的にフィードバックをもらう機会が設けられ,自分の強み,弱み,クラスやコミュニティへの貢献などを評価してもらいます.私がこれまで過ごした日本では,同僚を褒めることはあっても,不足点を批判するような公式の機会はありませんでした.同僚から弱点を伝えられることに慣れていない私にとってはショックな経験です.また,同僚の不足点を探すことは,慣れていないと意外に難しいもので,なかなか建設的な批判を述べることができませんでした.しかし,PDPの組織的な仕組みがあることで,日々の生活から同僚のことを考える意識が芽生え,自然と鍛えられていきます.このように,将来のリーダーにとって必要でありながら,系統的に身につけることが難しい能力を成長させる機会がFuquaにはあります.

【PDPの実例】

私の場合,世界中の様々なバックグラウンドの人々から成るコミュニティにおいて,貢献によって自分の存在意義を示しつつ,自身のコミュニケーション能力を向上させることを目標としました.

 ー動車が壊れて困っている人を助ける

 ▲好檗璽弔鯆未犬Fuquaコミュニティを活性化させる

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Fuquaの位置するダーラムは公共交通機関が限られるため,学生一人一台の自動車所有は必須となります.日本における自動車の保障8万kmに対して,米国では20万kmと非常に長く,日常で自動車が壊れるというトラブルに多く遭遇します.私は前職でテストドライバーとメカニックを経験したことがあるので,Fuquaの学生に対して,自動車が壊れたときのヘルプ,中古車購入時の相談,にボランティアで応じることにしました.具体的には,初回の授業時にクラスメートに自己紹介でアナウンスし,困ったときに連絡をくれればいつでも対応することをアピールします.何人か助けてあげると,噂が噂を呼んで,ガンガン電話がかかってくるようになりました.助けてあげたお礼として何かを自分に返してもらうのではなく,代わりにあなたも困っている人を助けてコミュニティに還元しなさい,と伝えるようにしています.こうして,自分にあって他人にない経験や能力を生かすことでコミュニティに貢献し,自分の存在意義を固めるという努力が私のひとつ目のPDPです.

⊆業以外でFuquaコミュニティに参加する機会はたくさんありますが,私の場合は学生時代に力を入れたスポーツを通じてFuquaを盛り上げていくことにしました.サッカー部である"Fuqua United"に所属し,どんなに忙しくても週に1回は試合に参加します.特に南米やヨーロッパ出身の学生と知り合う機会が増えるため,学内でのネットワークが広がり,学業やビジネスにおける交流が活性化されます.また,学生時代にフットボール部だったこともあり,フラグフットボールに参加してアメリカ人と交流したり,アメリカ外の学生とフットボール観戦してアメフトの楽しみ方を教えてあげることで,彼らがアメリカ人と交流する一助となるよう努力することが,私のふたつ目のPDPになります.

F本国外に居住経験がなく,学生時代や前職でも英語を使う経験のなかった私にとって,英語でのコミュニケーションは非常に向上努力を要する分野になります.また,言葉に問題がなかったとしても,文化の壁は意外に大きなもので,アジア人はアジア人と,アメリカ人はアメリカ人と,南米人は南米人と集まりやすい傾向にあります.日本人の私にとっては,中国や韓国の学生と一緒にいることは非常に心地よく,逆に,アメリカ人と一緒に過ごすことは言語的にも文化的にも非常に難しく苦しい時間です.昼休みは意識的に固定の友達とランチを食べることを避け,週に一回以上は異なる人種のクラスメートを見つけて横に座ることにしました.また,アドミッションのボランティアに参加し,Fuquaを志願する世界中からのMBA候補生がキャンパスビジットした際に学内を案内し,Fuquaの魅力を語り,質問に答えるという役割を担っています.学生の代表として,英語がペラペラのネイティブの質問に答えることは,私にとって非常に難しい挑戦的な仕事ですが,自分の限界を超える機会と思って努力を続けています.

他の学生のPDPの例として,授業で一回は必ず手を上げて発言をする,アカウンティングのコーチ,マラソンへの参加など,人によって様々です.学生それぞれがコミュニティに貢献しながら目標に向かって努力し,助け合い,成長をしていく機会こそがFuquaの魅力であると考えています.


Managerial Accountingについて

2015-09-30 15:35:45 | 授業紹介
皆様こんにちは。Class of 2016(2年生)のForestです。
 
今回の投稿では、Fuquaの名物講義の一つ、Managerial Accountingについてお話させて頂こうと思います。
本講義は卒業生が選ぶ「もう一度聞きたい名講義」に昨年ノミネートされる等、学生から圧倒的な支持を集めており、正直私は少しミーハーな気持ちで受講を決断しました。笑 しかし、9月から実際に講義が始まるとその内容や教授の姿勢に感銘を受け、やはりこの講義を取って本当によかったと考えています。本講義について私が気づいたポイントを3点シェアしたいと思います。
 
1. 実践的な管理会計の講義
本講義は名前の通り管理会計の授業で、会計データをどのように解釈・加工すれば適切な経営判断につなげていくかについての講義だろうと事前に予想はできましたが、講義でカバーする内容は私の予想をいい意味で覆すものでした。管理会計の内容を軸としつつ、どのような組織形態や報酬、インセンティブが当該ケースではベストなのかについての議論が多く、これは本当に会計の授業?という局面が何度もあります。例えば、営業の責任者にとって最適な報酬制度が製造の責任者にとっては弊害となり得るということはよく知られている問題なのですが(営業が売ることにのみ専心して、製造現場に過大な負担を与え機械が壊れやすくなる・残業が多くなる)、どのように全体最適な報酬制度を設計するか定量的・定性的観点から議論します。管理会計を更にCEO/CFO目線で見るというイメージでしょうか? 管理会計の意味合いを理解させることに重きが置かれていますので、その後に管理会計の理論を復習するとより本質的な理解が得られるとも感じました。 
 
2. 教授と学生との距離が近い
教授のShane Dikolliは、Associate DeanでAccountingの教授陣の中でも所謂立場の高い教授なのですが、他のFuquaの教授陣同様、 学生との距離が非常に近いと感じています。例えば、驚くべきことに最初の授業の時から、生徒全員の名前(同じ授業が3コマありますので、受講生徒数は225人です)を覚えており、彼の授業ではName Tent(教授が生徒の名前を確認できるように講義中に座席に立てておくプラカードのようなもの)を立てておく必要がありません。また、講義前や休憩時間も何かと話しかけてきます。笑 これは、Shaneが生徒一人一人を気にかけている一つの証左であり、講義中でも発言が少ないなと思った生徒には積極的にコールドコール(教授から生徒をあて、発言を求める)してきます。良いことではありませんが、私も既に2回コールドコールを受けてしまいました。そのため自然と予習にも気合が入りますし、講義にも緊張感を持って臨めています。教授のフレンドリーさと講義の緊張感がうまく噛み合っている印象です。
 
3. Professionalism
Shaneは講義中、 ケース外の事例も引用しながら全体の議論を活性化するのが上手いと感じていたのですが、一度彼と話をした際「学生に興味を持ってもらうために、毎年最新の事例を含めて面白い事例を交えながら話すことを心がけている」と聞きました。従い、講義の内容は毎年少しずつ変化しているそうです。実際、費用の不適切計上が企業に与える影響についての議論の中で東芝とクライスラーの事例が紹介されていました。常に講義を改善しようとしている点も、学生からの支持を集める理由かもしれません。
 
【写真】Professor Shane Dikolli
 
今回は、Managerial Accountingの紹介でしたが、教授と生徒との距離が近い点等は、Fuquaの講義・教授陣全員に共通する特徴かと思います。
 
この時期、受験生の方はスコアメイク、エッセイ作成等大変かと思いますが、頑張ってくださいね。引き続き、ご質問やお手伝いできることあればfuqua-japan_ANTISPAM_googlegroups.com(_ANTISPAM_を@に変換)宛にご連絡ください。

Language Institute(Class of 2017より)

2015-08-15 09:23:57 | 授業紹介

はじめまして、Class of 2017KNです。

早いもので、渡米して1ヶ月半が経ちました。現在は、Global Institute(通称GI)というサマースクールの真っ最中です。GIの詳細については昨年と次回以降の投稿に譲ることとして、今回はGIより前、7月に参加したLanguage Institute(以下LI)について紹介します。 

LI2週間のプログラムで、対象は英語圏で生活したことがない(少ない)internationalの学生に限られ、今年は日本人6名のうち5名が参加しました。全体では一年生約450名のうち54名が参加し、国籍は南米・中国・韓国が多く、その他ロシア・ウクライナ・スペイン等多岐にわたりました。

カリキュラムもinternationalがスムーズにアメリカ生活、英語での環境に慣れることができるよう、よく配慮されています。私は海外に住んだ経験がなく、ネイティブの友人もいなかったことから、特に英語圏での生活に不安がありました。ですが、international向けのtutorとの面談やセッションを通じて、率直に生活している中での疑問をぶつけたり、アメリカ人の傾向・思考回路を学んだりして、現在のGIでは勉学の方に集中することができています。また、他のLI参加者との交流の機会も多くあり、LIが終わった頃にはほぼ全員の顔と名前が一致するほどに仲良くなりますので、それも相まって生活が楽しくなってきます。GIが始まり、アメリカ人が6割を占める中で、既に50人の友人がいるというのはとても心強いものです。

そういうお手柔らかな面がありながらも、やはりここはビジネススクール、早速ケースを元にしたグループワークが課されました。私のチームはブラジル人(男)・中国人(女)・台湾人(女)・日本人(男)の4名で、バックグラウンドもコンサル、金融、ヘルスケア、会計士とバラバラ。題材はシェアが伸び悩む小売業の打開策をチームで立案し、それをその小売業のboard member向けにpresentationするというもの。ケースでは答えがありませんし、題材が小売業という身近なものである分、自分なりの意見を言いやすいことから、とても議論が盛り上がります。プレゼンまでの準備時間もかなりタイトに設定されていますので、成果物の質を追求しながらも、協力して効率的に進める必要がありました。

こういったグループワークを通じてお互いのことがよく理解できるようになります。「ブラジル人は陽気なだけかと思っていたら、こいつは妙にスライドの作りに細かいな」とか「この子は調整する役が上手いな」とか。プレゼン後にはお互いにフィードバックする時間が与えられ、良かった点・悪かった点について率直に伝えます。フィードバックを伝えることの難しさと、自分がチームの中でどういう風に(まだ会って2週間程度の、違う国籍の)相手に映っているかを知る良い機会となりました。

また、プレゼン自体も私にとっては大きな学びの一つでした。プレゼンの最中にも、少しでも論理の飛躍や不明瞭な点があるとboard member役の学生や教授から鋭い質問が投げかけられ、議論が巻き起こります。ここでいかに質問を上手くさばいて、主導権を失わないかが重要になります。またプレゼンターに対するフィードバックも行われ、Fuquaのフィードバック文化の一端を垣間見ました。私は前職ではクライアント向けにプレゼンをするような機会に乏しかったため、LIでの2回のプレゼンとフィードバックを通じ「練習と少しの工夫があるかないかで、ここまでオーディエンスからの印象が異なるのか」ということが実感として感じられる貴重な経験でした。今後、プレゼンテーションに特化したクラスもあると聞いていますので、タフだとは思いますが成長の機会として楽しみにしています。

最後になりましたが、これから出願を考えられている方で、もし何か我々在校生でお役に立てそうなことがありましたら、お気軽にfuqua-japan_ANTISPAM_googlegroups.com(_ANTISPAM_を@に変換)までご連絡ください!