ショーシャンクの空に
cast >> Tim Robbins, Morgan Freeman, Bob Gunton, William Sadler, Clancy Brown, Gil Bellows, James Whitmore, Mark Rolston, Jeffrey DeMunn, Larry Brandenburg, Neil Giuntoli, Brian Libby, David Proval, Joseph Ragno, Jude Ciccolella, Paul McCrane ...
writer / director >> Frank Darabont
soundtrack >>
スティーブン・キング（ "Stand By Me" "The Green Mile" の原作者）の短編小説『Rita Hayworth And Shawshank Redemption（刑務所のリタ・ヘイワース）』に惚れ込んだフランク・ダラボン（ "The Green Mile" 監督、"Collateral" 製作）が、自ら脚色・初監督した “無冠の傑作” ーーー。
ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だった男アンディ・デュフレーン（ティム・ロビンス "Catch A Fire" "Bull Durham" "Jungle Fever" "Mystic River" ）が、妻とその愛人を殺害した罪で入所してきた。人との接触を避け孤立していたアンディだったが、刑務所内の古株で “調達屋” のレッド（モーガン・フリーマン filmography ）は、彼に他の受刑者とは違う "何か" を感じていた。
そんなアンディが入所して２年経ったある日、彼は監視役のハドレー主任（クランシー・ブラウン ← "The Hurricane" でもいい味の「看守」を演じていました）が抱えていた遺産相続問題を解決する報酬として、受刑者仲間たちへの「ビール」を手にする。この件を機に、アンディは刑務所職員からも受刑者仲間からも一目置かれる存在となり、少しずつ "変化" が訪れるのだが・・・・・。
《無実》の罪で終身刑を受けたアンディ。
「人間の心は、石ころでできているんじゃない。心の中には、誰にも奪うことのできない【何か】があるんだ」と言うアン ディに「それは、何だ？」と尋ねるレッド。「・・・【希望】さ」と答えるアンディに、古株の囚人レッドは「刑務所で【希望】を持つのは危険だ」と忠告する。
いつも静かで穏やかだが、内面に強い意志を持ち続けるアンディと、長い囚人生活に疲れ果てあきらめていたレッドが、忘れていた【希望】を取り戻し、友情を "結実させる" 姿には、強く胸を打たれます・・・。
アンディとレッドの友情を中心に、ショーシャンク刑務所で生きる男たちの様々な人間模様を描きながら物語は進んでいくのですが、人生の "不条理" や "悲しみ" を考えさせられながらも、"抑圧" から解き放たれるラストは、実に爽快！
ーーー とある刑務所の受刑者が勝ち取り、分け与えた解放と救い・・・本作も時代を超えて私の "BEST10" に入る一本（とにかく、脚本が素晴らしい！）。
ちなみに「仮釈放審査」でレッドの書類に貼られていた青年時の写真は、モーガンの息子の写真。
当初トミー役はブラッド・ピット（← "Se7en" でモーガンと共演）が演じる予定だったが、スケジュールの都合で新人のギル・ベローズ（ "The Courage To Love" ）が起用された。
刑務所内で上映されていたリタ・ヘイワースの映画は 『ギルダ』。アンディが流したレコードの曲は『フィガロの結婚』第3幕『手紙の二重奏』。クレジットの "In Memory Of Allen Green（アレン・グリーンを偲んで）" の人物は、本作の完成を待たずに亡くなった監督フランク・ダラボンの古い親友らしい。
最後に本作の役づくりのため、足かせをはめ、実際に独房で過ごしたティム・ロビンス談（ "Hollywood Guys" ）より。
～～ 実際に自分がどんなふうに感じ、どんな影響を与えられるか体験してみたかったんだ。実際に自分が囚人としてそこに収容されたら、どんな気がするか想像してみようと思った。だが結果的には、彼らの苦しみがわかったとは言い難いね。だってこっちはいつか出られるとわかっているんだから。～～
>> AFI'S 100 YEARS 100 CHEERS（2006）- filmography
>> AFI'S The Greatest Movies 100（2007）- filmography
>> The Shawshank Redemption_10th Memorial Box
2008-03-09
