Ever Quest2
検索すれば、何か見つかるBlogを目指して…




さて昨年末、3D版「アバター」欲しさに我慢出来ずに購入したBDレコーダが「スカパー!HD」録画に対応していたのと「録るならスカパー!HD キャンペーン」で1ヶ月以内に加入すると10,000円割引…って言う誘惑に惑わされこの度、HDに加入してしまいました…
まぁ、既にe2に加入している身としては加入料も基本料も掛からないのでチューナーのレンタル料が増えるだけですし…しかしHDはアンテナが別に必要なんですが、これも10年以上前にスカパー開始時から設置してあるアンテナがそのまま使える…と言う事で(それはそれでスゴい事ですが…)チューナーがパナのダブルチューナータイプにも関わらずシングルで接続…と言う勿体なさ…
まぁ、初期費用は抑えたいですし、どうしても必要なら後日アンテナ換えても良いですしね…しかし、契約するまでは結構悩んだんですが(家族はスカパーを自分で見る事はしません…)このチューナーがDLNA(DTCP-IP)クライアント機能が装備されているとの事で、昨年サブPCのモニタが故障した際、フルHD対応の物に交換していたのでレコーダーの録画した物をゲームしながら(HDのまま…)モニタで見たいよなぁ…と、真剣に(クライアント目的で…)PS3を導入しようかと思っていたんですが、子供がPS3を見てゲームをしない訳が無く、自分が独り占めしても可哀想だし、モニタでゲームをされ続けても迷惑だし…と、悩んでいた所にこのチューナー…って事で月々のレンタル料945円なんぞ、クライアント使用料と思えば安いもの…
元々は「DLNAでちゃんと見れるのかぁ?…」と懐疑的だったんですが、今回導入したBDレコーダーがクライアント機能が付いていたので使用してみた所、恐ろしい程に快適だったので(我が家はNTTのモデムルータの下位は全てギガ化してます…)サクっとチューナーお取り寄せ…


いきなり縦置き…

1/1にネットで申し込んだんですが1/5には届きましたんで結構早かったです…その日は帰ったのが22時過ぎだったんですが、アンテナ配線等も済ませていたので(PCに接続していた地上波の線を再利用…)サクっと取り付け…アンテナが使えるか心配だったんですが問題なく両衛星共に普通に受信出来ました…(まぁ、元々これでスカパー見てたんですしね…)
しかし無料視聴の申し込みをしないと殆どのチャンネルが映らなかったので(HDチャンネルはどこも駄目…)まずはDLNAを設定し(全部がパナ製品だったんで簡単…)レコーダーに録画されている物を視聴してみましたが、全然問題なく視聴出来ました…
で、翌日早速無料視聴の申し込みをして(自動音声案内だけで終わるんだ…)仕事から帰ったら無事に見れる様になってました…まぁ、噂に聞いていた程HD番組の画質が悪い…って印象は無いですが、チャンネルや番組によるのかなぁ……
HD録画もレコーダー・本体共に試してみましたが、正常に録画出来(そりゃそうだ…しかしレコーダーの予約欄に番組名が出ないのが痛い…)すこぶる快調です…今は殆どのチャンネルが見れるのでW録画が欲しいなぁ…と思いますが、無料期間が終わったらシングルでも大丈夫かな?…とは思ってるんですが、どうでしょうかねぇ…
それとe2で放送してなかったんで全然気が付かなかったんですが、AXNミステリー「ヒッチコック劇場」を放送しているとの事…あぁ、俺とした事が…ってな訳で早速録画してみましたが、これ「劇場」じゃなくて「アワー」だから……(予約時に60分だったんでおかしいなぁ…とは思ったんですよねぇ…)とは言え、前にシネフィル・イマジカで放送した際はシーズン1で終わったんですが、今回はシーズン2までは確実に放送する様なのでANXミステリーに加入は決定です…
まぁ、また不具合とか発生したら書き込もうかな…と思ってます…(しかし、色々録画しても見る時間無いよなぁ……)


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さて今回にて「メトロポリス 完全復元版」のレビューも最終回…今回はBDの特典について見ていきたいと思います…まず56ページの日本語の解説本が中々良い感じなんですが、どちらかと言えば復元に付いての記述が多いかと…(写真も結構多いです…しかし日本語で読める「メトロポリス」の研究書みたいなのってないのかなぁ?…)



そして特典映像は撮影中の写真やポスター、デザイン画等を収めた「Photo Gallery」と、ドキュメント「メトロポリスへの旅」(日本語字幕付)が収録されています…
日頃、特典映像を殆ど見ない私にとっては特典映像がある・ないはあまりどうでも良いのですが、今回は全てに目を通してみました…ギャラリーの方は過去に見た事のある写真等もありましたが、やはり貴重な物が多いです…しかし20年代ってのはあのような裸に近い映像は許されていたんでしょうか?……


素顔も可愛いブリギッテ・ヘルム


デザインの時点で裸なんですが…

で、「メトロポリスへの旅」の方は今回の復元に付いてのみでは無く、製作から公開、破綻、復元に至るまでを網羅していて中々見ごたえがありました…(って言うか、画質の綺麗さにどれだけ容量割いているのかと…)この作品を作るきっかけになったと言われているニューヨークの景色の模様も当時のフィルムで収録されていますし、ロボットのヒントになった(と、ココでは言っている…)作品も紹介されており、製作以前の話にも結構時間を割いて紹介されていました…


撮影当時のラング監督

そして米パラマウントが絡んでのカット騒動、戦争を挟んでのフィルム喪失…(まぁ、敗戦国ですしねぇ…)その後、押収されていたソ連(当時)からのフィルムの帰還(ちょっと違うか…)から始まった復元作業…その工程で発見された微妙なバージョン違い等、当時関わった方々のインタビューを交え(ラング監督も71年時のインタビューで登場します…)当時の「復元不可能」と思われていた状況が良く判ります…


当初から複数あったバージョン…

その後もオリジナルの音楽スコアが発見されたり資料は出てくるのですが、完全なフィルムが発見される事もなく、その最中に生まれた今や(他の意味で…)伝説のモロダー版の件にも触れ、映像もチラッと出て来ますしモロダー版は英版フィルムからの製作だった事も語られてます…そして「メトロポリス」をモデルとしたマドンナの「Express Yourself」のPVも流れる太っ腹ぶり…(個人的にはMTVで流れたと言うCGマリアロボが見てみたかったんですが…)


今や結構幻のモロダー版…


久々に見たなぁ…

そして最後は今回発見されたアルゼンチンで発見された16mmフィルムについて…なんですが、元々現地では失われた部分を含むフィルムの存在が都市伝説として真しやかに語られていたとの事…(60年代に映写したとの噂があったらしいです…)そして遂に日の目を見た幻のシーン…しかしフィルムはこれ以上ない程にキズついていたとの事で修復前の状態を見ると良くここまで直したなぁ…と、感心しました…


このまま断っていれば…


発見されたフィルムのタイトル部分

まぁ、この作品のファンならこの特典が日本語字幕で見れるだけでも高い国内盤BD買っても良いかな…って感じの出来です…私も「メトロポリス」自体は何度も見ているので字幕なしでもOKですが(とは言え、今回の復元版では結構内容変わってますが…)この「メトロポリスへの道」は字幕付きで見れて良かった…と思っています…
とは言え、今回のフィルムでも損傷が酷く使えない部分もありましたし、明らかに飛ばされてると思われるシーンもあるので今後も新たにフィルムが発見…って事もあるかもしれませんが、何度でも買い直してしまいそうな自分が……(あぁ、怖い…)個人的には今回のBDは買って損無し…って事で…(他の方はどうかなぁ?…)
てな訳で、これにて長々と続いた「メトロポリス」BDのレビューを終わらせて頂きます…(やっぱ、好きな作品は熱くなるぜ…)


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前回に引き続き「メトロポリス 完全復元版」BDの感想を…場面としては偽マリアが親父(ジョー・フレーダーセン)の元にいた事にボンボン(フレーダー)がショックを受けて寝込む辺りから…
その前に前回書き忘れたんですが、国内盤の音声はリニア5.1ch(のみ…)で最初はモロダー版で育った私としては違和感があったんですが、途中から気にならなくなり結果的に良い感じで作品を盛り上げていた様な気がします…(ドイツプレミア上映の為にゴットフリート・フッペルツが作曲した音楽が収録されているとの事…)まぁ、その辺は良くあるサイレント映画のワンコインDVDに収録されている音楽垂れ流しとは勿論違いますねぇ…



で、今までカットされた部分は前半が多い…と勝手に思っていたんですが、今回の復元版を見ると後半のスペクタクルシーンも切ってる、切ってる…てか、話が全然変わってきてるんですが…
まず親父が偽マリアを地下に潜入させ陽動させるのは「地下に対して武力制圧を仕掛ける…」と言う目的があったらしいんですが、明確に親父が労働者の暴動を容認するシーンがあったり、有名なTV電話のシーンでの会話が工場長が暴動の発生を知り、心臓部の扉を閉めたにも関わらず、親父が「扉を開けろ!」と、地下破壊を目論んでいる内容になっています…今まで暴動によって心臓部に侵入された感じに見えたんですが、全然印象が違います…(実は工場長が悩んだ末に扉を開けるという展開に…)


素晴らしい未来予想

後、拉致されていたマリアは自力で脱出した様に今までは見て取れていたんですが、実はロートヴァングの裏切りを聞いていた親父が格闘の末、マリアを解放したという驚愕の事実が…しかしこの格闘シーンは多分撮影されていたとは思うんですが、今回の復元版には1シーン(それも影で表現…)しかなかったので、失われたままなんだろうなぁ…って感じなんですが、どうなんでしょうか?…(しかし、あの二人の格闘シーンなんて想像出来ないなぁ…)


この説明風の字幕が既に怪しい…


えらいリアルで本物のニュース映像みたい…

そして一説には子供達に撮影の詳細を伝えずに洪水を起こしたと言われている地下浸水のシーンなんですが、実は通気抗(字幕ではこの漢字で表示されました……)の出口には鉄製の扉があり、そこに鍵が掛かっていたという更なる悲劇が発覚…おまけにこのシーンではフレーダー君、かなり危険なスタントをやってます…(何故カットされたのかなぁ…)


実はこんな障害が…


一時の安堵も…

で、ラスト…子供が死んだと思い込み暴徒と化した労働者(まぁ、自業自得なんですが…)が偽マリアを捕らえる件なんですが、今回の復元版で判明した事実は、先に子供を救出し終わった本物のマリアが暴徒に見つかり追い掛け回されるという不条理な展開があったという事…そう言えば今までのバージョンでも良く見ると暴徒の前を誰かが走っている様に見えますねぇ…
そして運良く偽マリア御一行様と鉢合わせして偽マリアが偶然捕まる…と言う話だったみたいです…(確かにマリアが御一行様の列を走り抜けるのが見える…)しかし、逃げ延びた先に頭のネジが外れたロートヴァングが(これまたたまたま…)いて、ヘルと錯覚されて追い掛け回される…って言うのはどんな災難ですか……


本当に火、点けてないか?…


危険過ぎる…

そして物語はラストまで突っ走るんですが、今回のラストはちゃんと握手をして終わっています…(ただし、少し短めで微妙ですが…)てな訳で今までより30分程度長くなった分、間延びするかな…と思っていたんですが、全然その様な事もなく鑑賞する事が出来ました…(時間が無くて分割にはなりましたが…)
と言うか、原作に比べて結構今回の復元版も違うんだなぁ…と…もっとヘルを絡めた部分が多いのかとも思っていましたが、そうでもなかったですし…本当クライマックス部分のカットが多かったのがビックリでした…
最後にこのBDですが「メトロポリス」をただ見てみたい…って方には不要かと…そう言う方は今ではワンコインDVDが簡単に手に入りますんで、それで十分だと思います…(又は来月BSで放送されるのを見るとか…)
しかし、今までこの作品を買い直して来た方なら絶対に「買い」だと思います…どちらかと言えば復元の「資料」としての意味合いが強いですが、これ程の画質で80年前の作品が蘇るというのは流石だと思います…後、サイレント映画は字幕一つで内容があんなに変わるんだなぁ…と、しみじみ思いました…(しかし、今回の日本語字幕はチョットどうにかならないものかと……)
特典内容についてははまた後日…(まだ見てないんで…)


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さて前回はこの作品に対する思い入れを語っただけで終わってしまいましたが、今回はちゃんとBDの内容について…まずメニューはUS・UK盤とは全く違う独自仕様…(ちまたに一番センスが無いと思う…)設定出来る部分も日本語字幕のON・OFF位で音声に関しては何も弄れない様子…(まぁ、元がサイレント映画ですから…)しかしBD-Jを使用していない(多分…)為かローディングは非常に早く再生に辿り着くまでの時間は短いので中々Good…


まずは今回の復元の簡単な説明から


今回、中間字幕は独語

基本的に今回アルゼンチンで発見されたフィルムを元に、状態の良い既存の部分は差し替えて欠落していた部分を16mmネガで補填…と言う形で、中間字幕は発見されたネガはスペイン語だったのを国内盤は独語(オリジナルの雰囲気に合わせる為…)で収録し、それに日本語字幕を表示させる(ON・OFF可)事が出来る様になっています
で、この字幕部分は別途作成した物と思われるんですが、異常に綺麗です…(少し作品の状態に合わせろ…と…)とは言え、既存の部分も80年以上前の作品とは思えない位、鮮明で今まで見てきた「メトロポリス」と比べても相当に良い仕上がりになってます(私は2001年復元版を見ていませんので…)


撮影時はまだ10代のブリギッテ・ヘルム

しかし、元フィルムの差か時々甘い画になる事があるんですが、まぁ時代を考えれば全然許容範囲内です…で、今回復元された部分についてはさすがに傷が多く酷い画(それ以外が綺麗過ぎるんで…)ではあるんですが、やはり今まで見た事の無い幻の映像が拝めるだけでもファンなら十分我慢出来るかと…
復元に付いては厳密に行ったらしく、数コマだけ復元フィルムが流れたりとかもあって、コロコロ変わるので知らない人が見るとチョット気が散るかも知れません…(完全復元版と01年版とかで再生出切れば良かったんですがねぇ…)まぁ、今回このBDを購入される方なら気にもしない部分でしょうが…


「Yoshiwara」のチラシ


11811号妄想中の「Yoshiwara」…

到着した日に早速鑑賞を始めたんですが、夜中に見始めた為に1時間程でギブアップ…てな訳で前半部分での感想ですが、まずモロダー版ではスチルで説明されていた11811号が「Yoshiwara」への誘惑に負けてしまう件がキチンと映像で見られる辺り、涙ものです…(しかしチラシが降ってくる部分は……)
後、ヘルの像が出てくる部分では、今まであんなに大きい像とは想像してなかったんでビックリ…それと勝手な思い込みだったんですが、像は親父(ジョー・フレーダーセン)の家(と言うかオフィス?…)にある物だと思っていたんですが、あれはロートヴァングの家にあった…って事を初めて知りました……


実は巨大だった「ヘル」の像


危険すぎるエレベーター…

それとロートヴァングの右手が失われた件…私が今まで気付かなかっただけなのか、見た物が説明してなかったかは不明ですが、マリア(と言うか、ロボット…字幕では「機械人間」…)を造る際に失った…云々…てかヘルを再生させる為に全てを懸けて造りあげたロボットだったのに、あんな会話で(幾ら考えがあったにせよ…)簡単にマリアに仕上げてしまう部分が未だに理解出来ないんですが……


イマジネーションの極み


この二面性の演技がまた素晴らしい…

しかし偽マリアの製造過程のビジュアルは今見ても色褪せないですねぇ…この映像を(日本では)大正時代に実現させてしまうラングはやはり偉大なんでしょうねぇ…
てな訳で後半はまた後日…


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さて先日届いたBDがこの「メトロポリス 完全復元版」…ほぼ世界同時発売だったので「もしかして海外盤に日本語字幕が収録されないか…」と淡い期待を抱きつつ、国内盤の購入をためらっていたんですが、次々入る情報からどうもUS・UK共に駄目みたいだったので共通マスターじゃないんだ…って事で致し方なく高い(紀伊國屋、どうにかしてくれよ…)国内盤を購入する事に…(この作品は後日価格破壊もないでしょうし……)

で、この「メトロポリス」と言う映画は1927年に公開されたサイレント末期のSF映画…と、非常に古い作品なんですが、私とこの映画の出会いは昔々通販輸入ビデオのカタログに載っていた10分程度(多分1リール)の8mmフィルムの商品の写真だったと思います…名前は聞いた事があった様な記憶もあるんですが、そこに載っていた写真のマリア(ロボット)にこんな古い映画にしては洗練されているなぁ…と思った記憶があります…
その後、1984年にジョルジオ・モロダーという音楽プロデューサーが自費を叩いて初公開後に失われてしまった(詳しくはWikiで…)フィルムを集め独自の音楽を付けてこの作品を公開する…という事があり、偶然修学旅行先のTVでフレディ・マーキュリー(合掌…)の歌う映画のサントラのPVを見て、初めて動く「メトロポリス」を見て衝撃を受けたものです…(製作時は日本は大正時代ですよ…)
運良く、田舎の広島でも無事に映画は公開され、ストーリーはまぁ古臭いですが(そりゃそうだ…時代が違う…)それでもマリア暴走後の映像の迫力はさすが映画会社を潰しただけの事はあるなぁ…という位の迫力でした…すっかりハマッてしまい、後日にもう一度見に行ったんですが、一人きりで映画館に二回見に行った作品はいまだに、この「メトロポリス」と「アバター」だけです…(でも今ではモロダー版ってバカにされるんですよねぇ…私は結構好きですが…)



で、その後に発売されたビデオを購入(モロダー版)し、家で何回も見ていたんですが、そうなると気になるのがオリジナル版(本家…って意味で)…しかし当時はレンタルビデオ等まともに無い時代…(特に昔の作品は…)やっとの思いで発売されたビデオを入手したのも良い思い出…(今思えばすっごく高かったですがねぇ…)
上の写真は我が家にあった「メトロポリス」のビデオ等ですが、左からレアな「VIDEO-CD盤」、多分国内盤としては初めて発売された「フジビデオ版」、例の「モロダー版ビデオ」、初期に発売された「淀川長治さん解説付きDVD」と、どんだけ好きなんだ…って感じのラインナップです…(確か、オリジナル版のLDもあったんだけどなぁ…)
しかし、作品が作品なだけあって各収録時間もバラバラですし(これは中間字幕の表示時間にも関係してるかと…)こちらにあってあちらに無いシーンとか、色々とバリエーションがあって楽しいです…

2001年に発掘されたフィルムから復元されたバージョン(クリティカル・エディションと言われてます…)をまだ見ていなかったんですが、先日BS-2で放送がある事になっていたので、BDを購入前に2001年に追加されたシーンがどこか確認しておきたかったんですが、国会中継の為(誰得?…)に放送は中止…更に振替放送は未定(追記:1/28に放送が決定しました)という不慮の事態に陥ったので残念ながら確認する間も無く、今回の150分復元版を鑑賞する羽目に……
(BD鑑賞の感想はまた後日…)


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さて相も変わらず、近所にシネコンが出来てからというもの映画を見る回数が増えている今日この頃なんですが、今回は邦画にも関わらず一週間で二回も見に行った(劇場で二回見るとか、アニメ作品以外では多分「セーラー服と機関銃」以来じゃないかと…)「告白」について…
上映されてから結構経っているんで今更って感じですが、当初「109広島では上映されなかった」事と「未成年が犯した幼児殺害」という、チト心に苦しい題材かな…って事で、スルーする予定だったんですが、遅ればせながら109広島で上映が決まった事とあまりに評判が良いので一応見ておこう…位の軽い気持ちで見てみたんですが……




【以降、ネタバレを含みますのでご注意を…】

想像していた以上に傑作でした…そもそも最近の邦画は「イマイチつまらない」と言う色眼鏡で見る事が多い(実際、殆どの作品がそうですし…)んですが、この作品は最初から最後まで、あの緊張感を持続させると言う点だけでも素晴らしい出来でした…(「ノーカントリー」以上でした…てか、こちらはラストがねぇ…)

まずはストーリーですが、これは原作そのものが巧みに構成されてたんでしょうが(原作はまだ未読です…)個人的に見に行く映画は最近事前情報を極力避けているので(予告編がネタバレ全開…ってのが多いですし…)この作品は「クラスの中から娘を殺した犯人を突き止める…」という内容だと思っていたんですが、そんな事は開始早々に判明するし、復讐を遂げた事を伝えた所で主役の(はずだった…)松たか子がフェードアウトする…と言う時点で既に先が読めず、放り投げられた気分…
その後の木村佳乃の良い具合の狂気っぷりに飲み込まれ、冷蔵庫の中に「?」と思いつつ置いてきぼりにされながら進むストーリー…少年Aの鬼畜っぷりが最高潮になった頃に、既にその存在を忘れ掛けていた松たか子が再登場する終盤…それまでの疑問部分(ウェルテルの行動のありえなさ…とか、何故もめずに血液を入手出来たか?…とか、あんなんで感染するのか?…等の)もピースをはめ込む様に解明される所がまた絶品…(こう言う演出に弱いんだなぁ…)
そしてラストはまぁ想定内でしたが、(心の中でガッツポーズをする程に…)爽快感を感じた私はやはりどこか病んでるんでしょうか?…しかしエンドクレジットが始まっても誰一人立ち上がる方がいない程、重く淀んだ空気を感じたのは凄かった…(それも二回とも…)



で、演じた松たか子については今まで一番輝くのは「ライトコメディ」だと思っていたんですが、今回のクールな役(「ダークナイト」のバットマン以上に感じましたが…)が予想以上にハマってました…特に「事故ではなく殺された…」と考える様になるまで(この部分は回想になりますが…)と、真相を知った後のまるで感情が無くなった様な演技の変化はさすがかと…これで(あまり威厳は無いですが…)日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞を取れなかったら、いかがなものかと……個人的には終盤の嗚咽(号泣なんてものではないです…)のシーンだけで十分持っていかれました…
そして影の主役、木村佳乃ですがこれまた(ワザとだと思うんですが…)目の焦点が合っていない名演技…最近「おろち」も見てたんで、やはりこの人上手い…って思いましたねぇ…事、最近の俳優ってのは自分の演技に酔いしれるのか、作品から浮く…っていう熱演をされる方が多々(「竜馬伝」の香川さんとかね…)見受けられるんですが、この二人は浮く事も無く、実に自然に役を表現しきっていた様に感じました…(って言うかこの作品の人達、全員上手かったですが…)



そしてこの作品が恵まれた事に内容が内容なんで「R-15」指定が避けられなかった為か、(最近のガンである…)TV局が絡んでないんですよねぇ…(ついでにあの「電通」もね…)てな訳でTVに乗せる事を考慮せずに作れた…ってのは本当良かったと思います…(まぁ、ここまで評判になっても地上波放送は無理かと…)
しかし、唯一の不満は(ファンの方には失礼ですが…)あるライブ映像が挿入された事…まぁ、舞台挨拶にまでしゃしゃり出て来た位ですから、大人の事情もあるんでしょうが、本当に興醒めするシーンでした…(バックで流れてる…って言うのなら判りますが、アップになる必要は全く無いと思う…)そもそもこの映画を見に来る(見に来れる)客層に訴求する意図が判らない…本当にあのシーン(ポスターも含めて…)さえ無かったら、この映画は100点満点だったんですがねぇ……とは言え、今の腐った邦画システムの中で生まれた「奇跡の作品」だと思います…

二度目の鑑賞にはハッピーエンドしか受け入れない嫁を無理矢理連れて行ったんですが、やはり見た後重い空気になっていたみたいで…さすがに嫁からは「よく二回も見たねぇ…」と言われたりしましたが、後日娘が食玩か何かのオマケのバッグが欲しいとか言った事があった時に「最後のわがままかも知れない…」と冗談まじりに話したんですが、残念ながら娘は買って貰えなかった様で……(まぁ、最後になって貰っては困るんですが…)
平凡な日々が本当に幸せなんだな…と再確認させてくれる作品でした……


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さて鈴木Pのなんだかなぁ発言で発売前から物議を醸していたBD版「風の谷のナウシカ」なんですが、発売後も「一部色が赤い」だの「グレインが酷い」だの概ね否定的な意見が多い様な気がしますが、先日レンタルビデオを借りに言った際に運良くレンタルされていたので借りて見てみました…



私のナウシカ体験はまずVHSのビデオ(この作品は劇場公開と同時に発売されました…)で、当時16インチTV(更にレターボックス収録…)で見て感動…そして上映中の映画館で期待を膨らませて鑑賞したんですが、大画面で見るナウシカはガッカリするものでした…とにかくセルが浮いて見える…って言うか背景と分離して見える…って言うか、違和感が凄くあったのを覚えてます…(他のアニメ映画ではそこまで感じた事はなかったんですがねぇ…)
で、今回BDで鑑賞した感想は…「こりゃ劇場公開時の画質でさえ無いですな…」って所です…(思い入れのある作品だけに厳しい意見になりますが…)ナウシカはDVDも持ってるんですが、残念ながらプロジェクターでまだ見た事なかったので同じ土俵で比べる事は出来ませんが、十中八九DVDより酷いんじゃないかと…(画質がね…解像度はBDの勝ちでしょうが…)OPのグレインの嵐からして劇場であんな物、見た事も無いわ…と、その後どうなるか…と思いましたが、酷いグレインは最初だけで、その後はそこまで気にならなくはなりましたが…(単に慣れただけかも…)
まぁ、不満はあれど結局最後まで通して見てしまったんですが、その後でWOWOWの「ザ・パシフィック」を見てしまったのであまりの画質の違いにチト吹いてしまいました…(まぁ、両作品では製作時期が違い過ぎますがねぇ…)で、ナウシカについては「劇場公開時からあんな画質や色じゃなかったのか?」とか擁護する意見もあるようですが、初公開の映像を見ている立場から言わせていただくと「けっしてそんな事はございません、違和感はありましたがあんなクズ画質ではありませんでした…」と言うのが本音です…多分セルと背景の違和感を埋める為とフィルム感を出す為にグレインを追加してあんなになったんじゃないかと…(それにマスターがもう駄目なんでしょうねぇ…)しかしツルピカのレストアは許せないのに「それらしさ」を出す為に弄るのは良いのかと……
私は鈴木Pの話を読んでBDは購入するつもりはありませんでしたが、あの値段と内容なら本当に買わなくて良かった…って感じの出来でした…(購入済みの方、すみません…)あれならDVDでも十分です…(そう言えば「トトロ」の地デジ放送も酷かったけど、旧作はマスターの保存がやはり…)まぁ、少しは世間の批判を浴びて会社側が心を入れ替えてくれれば良いんですが「赤い千尋」の前科もありますしねぇ…どうなんでしょうか?…売れちゃってるから無理かなぁ…
(てか、それ以前に最近の宮崎監督作品は内容がなぁ……)

【追記】
翌日、子供達と食事中に見る為に普通にTV(36インチ)で見たんですが、上記に書いた程までは酷く無かったです…これならDVDより綺麗なのかな?…って感じでしたが、やはり大画面で酷いんじゃBDとしてはいかがかと……次世代メディアで再度発売される時にはツルピカの高画質になってれば良いけどなぁ…(とは言え二日続けて見る気にさせるのはさすがですけど…)


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【今回、一部ネタばれに関する部分は伏字にさせて頂きました…】

さて先日、話題沸騰のアバター(もちろん3D版)を観に行って来ました…しかしこの年末は見ないといけない作品が多く、今週だけでも既に2・3本観ている感じです…(まぁ、歩いて行ける場所にあるんで楽ですが…)で、前々から情報が小出しだった本作も先日「2012」を観に行った時に流れた予告編が思いっきりストーリーを最後まで説明したクソ内容(最近、こう言うバカな予告編が本当多いです…)だったので興醒めしていたんですが、まぁ映像は凄い…と言う口コミもありましたんで、あまり期待せずに(「2012」も酷かった…)観に行ったんですが……



映像は凄かったです…(そのままか…)先にも書きましたがストーリーは予告編でトレースされてたんで迷う事も無かったですが、3時間弱もある作品なので途中ダラけるんだろう…と思っていたんですが、それどころか逆に話はキツキツで世界感の根底に関わる部分をサラっと一言で済ませてみたり、終盤の集結の辺りは明らかに時間足りてないし…かなりの早足で話は進んでいきました…
で、観ていて「ダンス・ウィズ・ウルブズ」じゃないか、これ…って思ったんですが、良くハリウッドがこのストーリーでOK出したなぁ…って感じです…(明らかにアメリカの過去の侵略の醜態を比喩していますし…)
が、そんな小さな事を置いておいても3D映像の素晴らしさはさすがでした…しかし、今までの様なあたかも「3Dだから…」って様なワザとらしい映像はほぼ無いです…(昔の「ダイヤルMを廻せ!」みたいな感じで…)それに、観るまでは拒否反応もあったナヴィ(あの青い生物です…)も自然に見えてきて、最後の辺ではちゃんとキャラまで判別出来る様になりました……
ただ残念なのは3D用メガネをかけての3時間はさすがにキツい……(次の日、頭が痛くなって薬飲みましたよ…)やはりこの作品は「襲撃編」と「逆襲編」って感じで二部作に分けた方が良かったと思います…とは言え、この作品はやはり3Dで観る方が絶対にお勧めですね…しかし、この感動が我が家で味わえる様になるのは数年掛かるんだろうなぁ…(3DTV、最初は高そうですし……)


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【 ささやかな恩返し…編 】

長々と書き殴ってきた新アンプ導入の記事も今回で遂に最終回…本当は4回位で終わる…と、私自身が思っていたんですが…今思うと一年近く本当にバカみたいに苦しんで(大げさですが…)いたんだなぁ…と…(しかし、読んで頂いた皆さんには全くメリットのない話題なんでしょうが……)
で、未だにグジグジと悩んでいた私の所に飛び込んできた情報と言うのがAVACの25周年記念セール…AVACと言えば15年以上前にTVやらラックやらと大人買いしてから暫くは良く購入していた(独身貴族時代の成せる技…)んですが、その内趣味がPCに移ってからは利用する事も無くなったんですよねぇ…(そう言えば、昔東京に旅行に行った時には店舗に寄ったっなぁ…)


すみません、既に終わってますが…

とは言えマニア向けの店にしては通販でも結構良い価格が出ていたりして、SA607を購入しかけた時も購入店舗として候補に挙がってた位です…で今回のセールですが、まぁSR6004なんぞ無視されているだろう…と思っていたんですが(あまりマランツのAVアンプは相手していない風ですし…)何とリストに名前が…価格は「お問い合わせ」になっていたのでとりあえずメールにて問い合わせ…
まぁ、99,800に少し特典…って感じを想像していたんですが、翌日届いた返信には何と「89,800円」と、今まで見た事も無い価格…更に特典は3年保障と8,000円分の商品券…またはAVアンプ下取り+15,000円…まぁ、今使っているアンプを下取りしてくれるかどうか…の問題もありますが、無理でも8,000円分の商品券貰えるならかなりお徳じゃないか?…と、既に購入意欲満々…
とりあえず落ち着いて、今度はSA707の価格を問い合わせる…(この時点で既にSA607は忘却の彼方…)すると707は79,800円に5,000の商品券か下取り+10%UP…と、少し特典が寂しい…(それだけ需要があるんだろうなぁ…)これで下取りのアンプが15万超えればこちらの方が得なんでしょうが、下取り15万もするアンプを手放してこのクラスのアンプ買う人なんていないだろう……
てな訳でトータルで安く済む(下取りして貰えれば…の話ですが…)SR6004を購入する事に決定…早速AVC-1550の下取りを打診してみた所、「1,000円程度でしか下取りは出来ないかも知れません…」との回答…しかし下取りは出来るとの事なので、この時点で15,000円以上の値引きが決定…
早速下取り査定の為、アンプを梱包してAVACに送る…(それも着払いで良いって…素敵過ぎ…)数日後、査定額が1,000円との知らせが…(悲しいですが、これが現実です…)てな訳で速攻でSR6004の購入処理に進み、下取り分でついでに「Super HiVi CAST」も購入…結果的にアンプだけで見れば74,500円(送料込み)で購入出来た事になり、どこかで「89,800円で長期保障込み…」の価格が出れば、それで妥協しようとしていた事を考えればかなりお安く購入出来ました…(処分に入れば6万円台になるでしょうが、そこまで待てない…)



そして二日後には無事にSR6004が我が家に到着…いやぁ、本当に長かった…まぁ、今回マランツにしてみようかな…と思ったもう一つの理由は、昔々実は私マランツで一時期働いていた事があり(おっと最終回に至って、今更ながらの新事実…)ここはささやかながら恩返しをさせて頂こう…と、思ってもいた訳で…(まぁ、私が購入した所でどうにかなる訳じゃないでしょうが…)
でも結局はアンプの性能なんかより、スタイルを取った結果だなぁ…音にうるさい方には怒られそうですが、こう言う感じで決めるのもたまには良いかと…(多分、どれを選んでも音の違いは判りそうに無いんで…買った機種しか聞かないし…)しかし目玉のiPod接続やBluetoothを使わないのにこの機種を選ぶ…って言うのは本当に我ながら酔狂だなぁ…と…それだけM-1スタイルが気に入った…って事でしょうか…と、しみじみ…しかし本当の戦いはこれからなんですけどね…旨く使いこなせれば良いけどなぁ……
(長々とくだらない文章を書き殴り、申し訳ございませんでした……)


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【 三大アンプ 地球最大の決戦…編 】

何か最近EQ2のプレイ日記よりもAV系の記事の方が多いんじゃないか…って感じになってきましたが、書いている本人もここまで悩み節が続くと思っていなかったもので…そして今回のタイトルはあまりに大袈裟ですが、まぁ…アレと言う事で…
さて、何だかんだで09年モデルは出揃った今日この頃、結局はTX-SA607TX-SA707SR6004の3機種に絞られては来た訳ですが、基本的に映画でしか使わない(多分…)んで、各メーカーの押しの部分が実はどうでも良かったり、音楽を聞かないくせに何故マランツ?…等と「コレ!」って言う決定打も無いまま、まだ悩む日々が…(どれでも良いよ…って声も聞こえてきそうですが…)
ましてや広島の片田舎じゃ、この3機種の音を聞き比べる事は不可能…(って言うか3機種どれかでも音出しされている店舗すら無いですが…)まぁ、下手に音を聞いちゃうと家で聞いた時に「何か違う…」って感じるのも嫌なんであまり気にしてはいませんが…(そう言えば過去にも聴き比べなんてした事ないなぁ…)
で、価格的にはこの時点でSA607が4万半ば、SA707が8万後半、SR6004が10万切り…と、性能を考えればSA607のコストパフォーマンスがダントツ…そこにスピーカーインジケーターとDSXを装備する多機能のSA707か、可も無く不可も無くデザインだけで候補に残っているSR6004か…(しかし最初に見た時の衝撃も慣れてしまった感が…)
そんな中、マランツの薄型アンプNR1501の音欠け問題が露呈…同時期に発売されたSR6004も実はヤバイんじゃないか?…と思うも何の情報も無し…(って言うか、買ったって話も聞かないし…)唯一のレビューがマランツ・マンセーの逸品館のブログのみ…って言う悲しさ…(但しここはNR1501の音欠けについては当初一言も触れていなかったですが…)
まぁ、情報の少なさについてはSA707も同様…本当に売れているのか?…と、思える程何も出て来ない…ただこちらについてはSA607で問題が発生している訳では無さそうなので大丈夫かと……(多分…)しかし欲しい物の情報が手に入らない…ってのはキツいですねぇ…それでも取説が自由に読めるだけでも十分に幸せなんでしょうが……てな訳で実にこの1ヶ月近く膠着状態が続き、実際自分でもどれでも良いか…って感じにさえなっていたんですが、そんな中遂に全ての悩みを終結させる情報が……
(今回は今年11月頃の話でした…)


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