熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

草分け

2010年11月07日 | アート

4日の続きがまだありまして。

美術館と地下鉄東山駅への疎水べりの裏道は、ひなびた風景が連なります。
途中で、現代美術のギャラリーを見つけて入ってみました。
美大の院生達のグループ展でした。

そのギャラリーが前の場所にあった時は、何度か行ったことがあります。
10年以上前。小さな作品を買いました。

70才を越えた女性オーナー、変わらず若々しいことといったら!
今もテキパキ仕事されていました。
彼女はパッと場を明るく活気づける素敵な才能があります。
友人を介して何度かお会いしたことがあるのですが、毎回インパクト大で忘れられません。
コーヒーを頂きながら、皆さんとひとしきりおしゃべり。
「ハーブ&ドロシー」という映画の話をしましたら、すごく喜ばれました。
最近健忘症なのに、このタイトルがスッと出てきたのはビックリ。
男の子達も、大学で上映会出来ないかな、なんて言ってました。
そして、ご多分にもれず、美術関係のきびしい就活、教職も狭き門、という話になりました。

翌日の新聞に、このギャラリーと彼女の名が出ていて、またビックリ。
現代美術画廊の草分けで、半世紀近く前に彼女がオープンしたのです。
関西では、現代美術の画廊は女性オーナーが多く、そこから多くの有名な作家が育っていったと書いてあり、今その老舗がクローズしていっているという記事でした。
何才になっても錆びない彼女に生涯現役でいてほしいと思いました。

女流画家の草分けの絵を見て、現代美術画廊の草分けを訪問、草分けの日。

草分けといえば、女性演出家の草分け長岡輝子さんが102才で亡くなられました。
図書館で、この夏、母のために長岡輝子さんの本をまとめ借りしました。
ワタシは、義弟のチェリスト倉田氏と姪の澄子さんの箇所以外は斜め読み。
まさに草分けの血統ですね。
今でこそ、女性のチェリストの方が多いくらいですが、当時さぞ勇気のいる楽器だったことでしょう。
女性チャレンジャーのお陰で、明るい未来!ですね。
素晴らしい!

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