コントラスト

　皆様、おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。今日は4月6日月曜日です。

　昨日は代々木公園で花見をしてきました。代々木公園では花見客のトイレの行列が長く伸びる一方で、全く違う方々が作る行列も長く伸びていました。



　5日午後3時、花見客がうかれる公園と目と鼻の先の歩道でできていた行列は、炊き出しに並ぶホームレスの方々の列でした。


　都内の公園周辺などでボランティア団体などの炊き出しが行われていることは知ってはいましたが、実際に見るのは初めてです。


　しばらく見ていると、

　皆さん一列に並んで、順番が来ると握り飯が２つ入ったパックを受け取っています。

　そして、また並び直して、もう一つ受け取ります。

　やがて、握り飯のパックの残りが少なくなると、ボランティアの方が「まだもらっていない方はいますか？」と声をかけます。

　すると、「まだ貰っていない」と手を挙げる方が現れました。

　でも彼は列に並び直した組らしく、周りの方々から「いや貰っているよ」「そうだよ3個目だよ」と諫められます。


　彼は、もう1パックのお握りをもらい損ねましたが、特にいじめられるとか暴力をふるわれるとかではなく、見ていた私は安心しました。

　路上生活で本当に怖いのは、「ホームレス狩り」や「飢え」では無く、「寒さ」だと聞いたことがあります。昨日並んでいたホームレスの方々は、どうにかこの冬を越されたのですね。

　春が来て良かったと、彼らは格別に感じているのかも知れません。


　すっかり酔いが覚めた私の心には、バカ陽気の中、満開の桜、その下のバカ騒ぎと、炊き出しの静かな風景が、鮮やかなコントラストを描きました。


※写真は中野区の「中野通りの桜」、記事と直接関係ありません。

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