奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その129)

2016-12-31 10:12:46 | 奈良・不比等
奈良県知事・荒井正吾(あらいしょうご)氏の県政を眺めると、第一期(2007.4~2011.3)では、前任者(柿本善也氏)の置土産(寄付金ゼロの状態)の「平城遷都1300年祭(2010)」を税金の無駄遣いもせず立派にこなされた。(バトンタッチしてより時間的余裕が十分だったことと計画を縮小することも後任者としては可能だった。更には東日本大震災と時期が重ならなかったことは不幸中の幸いであったし、荒井知事の運の強さを示しているとも云える。)また、不備だった奈良県の「妊産婦周産期医療システム」を改善された。第二期(2011.4~2015.3)には、東北大震災により日本中大混乱の中、奈良県でも鳥インフルエンザ(2011.2)や、紀伊半島大水害(2011.9)が発生し県職員の先頭に立ち大変ご苦労なさった。一方「平城遷都1300年祭」以後落ち込んだ観光客数を増加させるために「記紀・万葉」を材料として観光立県を目指すと宣言された。しかし外国の有名ホテルを誘致する計画なども第二期中に進展は無かった。第三期(2015.4~2019.3予定)は、対抗馬に生駒市長・山下真(やましたまこと)氏が挑戦してきたこともあり、当選してからは、部分的(防災・観光文化振興)に関西広域連合に参加することを表明したり積極的な面も見せている。第三期目も略(ほぼ)半分を経過したが、平成28年末の定例記者会見では県政に地道に取り組んできた成果が漸(ようや)く少しずつ芽吹いてきたとの実感を話されていたように思った。------
奈良時代の聖武天皇ならば中国の天子の如く、災害は人災は当然にして自然災害にしても不徳の致すところであると自嘲していたくらいだから、首長は辛いものであり、荒井正吾知事ならずとも、紀伊半島大水害などの災害は勘弁して欲しいところだろう。
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