Even 言い分

風の向くまま、気の向くままに、今日は何を書こうかな~。

刑法39条の壁

2012年07月01日 | 映画
やり場のない憤り。。。

今日は朝からひどい雨。
こんな日は出かけるのが億劫なものですよね~。
しかし、今日は1日=千円で映画を観れる!
ということで、昨日から公開された「臨場 劇場版」を観に行ってきました。

まずは簡単にストーリーをご紹介。

都内で無差別通り魔殺人が発生し、4人の尊い命が奪われてしまう。
しかし、容疑者は心神喪失が認定され、彼の無罪が確定する。
それから2年後、通り魔殺人の容疑者を担当した弁護士と精神鑑定を務めた医師が何者かによって殺される。
警視庁と神奈川県警の合同捜査本部は、通り魔事件の被害者遺族たちの遺恨が絡んでいるとして捜査を進めていく。
そんな中、敏腕検視官・倉石は弁護士の死亡推定時刻に疑問を抱き。。。

この作品、「刑法39条」の抱える問題、そこから生まれる悲劇が描かれていました。
ですので、やるせなさ・悲しさ・腹立たしさが全体的に漂っており、観終えた後、色々考えさせられましたね。

刑法39条『1.心神薄弱者ノ行為ハコレヲ罰セズ 2.心神耗弱者ノ行為ハソノ刑ヲ減刑ス』
大切な人が通り魔により突然、命を奪われ、その上、犯人は無罪になってしまったら。
想像したくもないですが、もし自分がそういう状況に陥ってしまったら立ち直れなくなるような気がします。
恨んでも憎んでも亡くなった人は甦るわけじゃありませんが、「憎悪」を消し去ることは無理だと思うんですよね。
それが犯人であることは明白なのに「無罪」となり、罰せられないとなればなおさら。。。

この作品では娘を亡くした母親を若村真由美が熱演。
彼女の苦悩する姿がすごくリアルに感じられ、目頭が何度も熱くなりました。(T_T)
段田安則の嫌味っぷり、平田満の抱える悲哀など脇を固める俳優陣の演技も見ごたえありましたね。
松下由樹、いい女優さんになりましたよね。
「想い出にかわるまで」で姉の婚約者を奪う役を好演していたのが懐かしい!!(笑)
しかし、色んな要素を詰め込み過ぎて、疑問の残る部分が幾つかあったのは残念な点かな~。

重い作品ですが、興味を持たれた方は是非ご覧ください。
臨場 劇場版 公式サイト:http://www.rinjo-movie.jp/

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2 コメント

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テレ朝 (akira)
2012-07-02 00:38:46
この局はいいドラマ作るんだけどなぁ
(報道がねぇ、アナウンサーはキレイなんだけどなぁ)

ウチの母親がこのドラマのファンだったんで、見に行くのかな?
シニアはいつでも安いからね(笑)

責任能力って考え方は甘いと思うよ。
殺された者はいなくなって、加害者だけが残る。そんな世の中。。。。
Unknown (akiraさんへ(INAMI))
2012-07-07 18:15:44
確かにドラマの質は高めですよね

お母さん、臨場のファンなんですね。
僕はドラマ、ほとんど見てませんでした

>責任能力
難しい問題ですよね
そもそも人が人を殺す時って、正常な心理状態じゃないと思いますし。。。

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