Even 言い分

風の向くまま、気の向くままに、今日は何を書こうかな~。

重すぎる宿題

2013年07月07日 | 映画
愛が深すぎる故。。。

今日は映画を観てきました。
観たのは「真夏の方程式」
東野圭吾原作のガリレオシリーズの劇場版です。
先月まで放送されていたドラマ版(全部は観ていないのですが)、原作の持つ世界観を壊してしまうような設定変更があったので、今回の劇場版はちょっと不安があったんですけどね。

ストーリーはこんな感じ。

美しい海に面した玻璃ヶ浦は、海底鉱物資源の開発で住民は大きく揺れていた。
その説明会に招待された物理学者・湯川は、緑岩荘という旅館を滞在先に選ぶ。
電車の中で知り合った少年・恭平は、この旅館を営む川畑夫婦の甥で両親の仕事の都合上、1週間、緑岩荘に預けられることに。
そんな中、堤防下の岩場で緑岩荘に宿泊していたもう一人の客・塚原の変死体が発見される。
当初は事故死と思われていた塚原だったが、元刑事であることが分かり、他殺の可能性が出てきたことで状況は一変。
事件の捜索に巻き込まれた湯川は、夫婦の娘で環境保護活動に奔走する成実と塚原の接点に気づき。。。

今回の劇場版、原作を忠実になぞりながら丁寧に作られていて、観る前に抱いていた不安は吹っ飛びましたね。
前田吟、風吹ジュン、白竜の演技が、今回の作品を昇華させていたように思います。
それに加え、子供嫌いな湯川が恭平と実験を通じて心を通わせていく場面やのどかで美しい玻璃ヶ浦の風景もとても良く、イイ仕上がりになっていました。

しかし、観終えた後、スッキリしないモヤモヤ感が残ったんですよね~。
この感覚は原作を読んだ時も同じだったのですが。

ネタバレになってしまうので詳しく書けませんが、恭平が不憫で仕方ないんです。
小学4年の夏休み最後に経験する出来事としては、あまりにも過酷で重すぎる。orz
子供を想う親の愛情が今回の物語の主軸になっているのですが、深すぎる愛というのは「身勝手」に陥る可能性もあるんですよね。。。

ドラマ版を観ていなくても、単品として鑑賞できる作品ですので興味を持たれた方は観てみてください。
個人的には今作より「容疑者xの献身」の方が良かったかな~。

嗚呼、東野圭吾の新刊が待ち遠しい!!

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