徒然なるままに

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CD買うなら全集?バラ?

2007-05-05 01:44:43 | Weblog
前回の更新から早半月。
GW真っ最中です。だけど、もうあと2日でおしまいです。
この際、天皇誕生日を神武天皇にまで遡って、その誕生日を休みにしていくっていうのはどうでしょう?
歴代の天皇を等しい扱いをするっていうのは良い事だと思うんですが…。

まっ、ここらへんは危険なテーマなのでやめましょう。

さてさて、最近思うのは、全集ってどうなんだろう?ということ。
1枚中古で見つけたりして買ったCDがよかったりすると、全部聞いてみたいなと思うものです。
ここで、悩むのがバラで買っていくのか、全集で買うのか。

バラで発売になったものがしばらくして全集として発売されると、バラのCDが中古市場に出回るからそれを狙うのか、全集のほうが手っ取り早いからとそっちを買うのかが悩みどころなんですね。
でも、実際のところ1枚あたりの単価で比較すると全集の方が結局安い。しかも、1つのパッケージで統一されているので見た目的にも美しいんですね。

バラで買うと、あまり美しくない。なぜかといえば発売された時期(つまり新譜か再発か)あるいはプレス(つまり国内盤か輸入盤か)によってバラつきがあるから。
でも、枚数が少なくお手軽に全集となるベートーヴェンの交響曲やピアノ協奏曲はバラバラになりがちです。悔やまれるのは1枚だけ国内盤でほかの4枚が輸入盤というベートーヴェン。
でも、そこの美しさにこだわるとなかなか手に入らなかったり、思わぬコストがかかったりするものです。

こうやって書くと全集が圧倒的に望ましいということになります。
経済学が仮定する合理的な人間行動。それに従うならば、全集を買うという選択をするはずです。
どうせ全部買うんだったら全集のほうがいいと思っても、なんとなくそれを止めるという意思決定をしてしまうわけです。

(経済学ではこのなんとなくをどう扱うんでしょうか?あくまで解を出すために合理的という仮定を置くのかもしれませんが、あまりにその仮定は重すぎるような気がしてならないのです…)

CDを自分で買うようになってもう10年近くなりますが、やっとそういう意味での合理的な買い物はできるようになりました。
でも、そこには大きな問題が依然として残るわけです。

それは、全集を買うとあまり聞かないってこと。
全集を買うという行為自体で満足して、聞くことの満足感が著しく低いこと。満足の原因を全集を手に入れた!という行動に帰属させてしまう。
その結果、聞いてもかなりいい加減になるし、聞いていないものも出てくるわけです。

例えば、BGMとして10枚組みの全集をかけよう!と思うものの、初めの1日で終了。しばらくして、今度こそは!と思うけど、また同じ。気づいてみると1枚目は何回か聞いたけど、後半にいたっては聞いた記憶がないという状況。

自分のなかでこういった問題が発生するのはモーツァルトの交響曲、ピアノ協奏曲、ベートーヴェンのピアノ・ソナタです。
これらの作品は後半に名曲が集中してるのです。
先に名曲を聞いてしまうと、前半は聞かなくなるという予測がかなりの精度をもって行われるわけです。だから初めから聞こうと。
そうなると、結局後半の名曲を未だに聴いていないという全集が生まれてきちゃうわけですね…。
(今回の画はまさにこの状況にあるCDです)

経済的合理性の観点からは全集が望ましい。
でも、心理的側面からはバラが望ましい。

悩みどころです。。。。。。

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1 コメント

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もったいない!! (Tiberius Felix)
2007-05-06 21:48:35
写真の全集、ぜひ27番を聴いてみてください。
あんな凄みのある演奏はないですよ。
あとは21,22、23,24、など、後半には出色の名演奏が詰まってます。
是非とも聴いてあげて!
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