更新ばかりするくせに情報量に乏しいこのブログにしては珍しく、
告知のようなものをしたいと思います。
わたくし、このたび、本を出しました。
えー、とは言いましても、自費作成の「インディーズ版」です。
コンビニのコピー機で印刷した原稿をホチキスで止めただけのシロモノです。
もちろん、本屋さんには置いてありません。
ぼくが配って歩いています。
とはいえ、ぺらぺらとめくれるわけですので、本と言えば本です。
はじめての、じぶんの本。
うれしくて、ホクホク顔で配っています。
どんなことが書いてあるかというと、
いつもと変わらない、ぼくの考えとかです。
ブログに毎日書くだけでは飽き足らず、紙に印刷してしまいました。
熱心と言えば熱心、暇と言えば暇ですね。
本の名前は「よわいほん」にしました。
命名の理由は本にも書いたのですが、
このブログを見てくださっているほとんどの方はそれを目にする機会がないと思うので、
ここにも書きます。
ぼくは、「強い言葉」を語る書き手にはなりたくないと思いました。
思うに、ぼくらは無数の「強い言葉」に取り囲まれて日々を送っています。
会社のえらい人、学校の先生、家族、あるいは友だちや恋人かもしれない、
いろんな人がぼくらに「ああしなさい、こうしなさい」とか、「あれはダメ、これもダメ」という具合に、
ぼくらに影響を及ぼさんとする「強い言葉」をかけてきます。
テレビや雑誌といったメディアも、「強い言葉」の語り手として登場します。
「あそこに行きなさい」「これを買いなさい」「こういうふうに考えなさい」。
そんなのばっかりで、なんだか疲れてしまいます。
だから、ぼくは「強い言葉」の書いてない、そんな本をつくってみようと思いました。
メッセージや主張があるわけでもなく、
読んだからといってとくべつ何かに役立つわけでもない、
そんな本ができたらいいなと思ったんです。
日々ここで書いているような人畜無害なただの考えを、
行き先のない休日のむだ話みたいな文章で、
余計な改行や読点といった「余白」をたっぷり含ませて、
そんなふうにしてお届けしたいと思っています。
「そんなもの、あってもなくても一緒じゃないか」と言われてしまいそうですね。
むしろ、まったくそのとおりであります。
けれども、「あってもなくても一緒なもの」がちょっとくらいあってもいいじゃないですか。
そういうものがちょっとくらいあった方が、息のしやすい世の中になる気がしませんか。
おなかが空いているわけでもないのについ食べてしまうお菓子。
とくべつ用事もないのに気づけば一緒にいる友だち。
それがなくても具体的に困ることはないかもしれないけれども、
あるとなんだかうれしいもの。
そういう本ができればいいなと思いました。
そんなわけで、つくったんです。
これから第2号、第3号と、つくっていくつもりです。
ぼくとお知り合いのみなさま、
次会った時にぼくから本を渡されても、
どうか笑って受けとってください。
トイレにでも置いて、暇つぶしにご活用いただければ、幸いです。
「願望達成の可能性は、本質的なところでは努力とも才能とも幸運とも関係がなく、
自分の未来についての開放度の関数なのである。
未来の未知性に敬意を抱くものはいずれ『宿命』に出会う。
未来を既知の図面に従わせようとするものは決して『宿命』には出会わない。
真に自由な人間だけが宿命に出会うことができる。」
~思想家・内田樹~
随所に共感ばかり。
この【よわい本】も私も欲しいです!読みたいです!
どうすれば
どうすれば
手に入れることが出来るのか…
教えて下さい。
どうもありがとうございます。
気に入っていただけたみたいで、励みになります。
よわいほんは、いまのところぼくの知人に手渡しで配っています。
もし何かの風の吹き回しでどこかのお店に置いてもらえるような展開になれば、
このブログで喜んで宣伝して回ることになるのでしょうが、
果たしてそんなにうまくいくものかな…。
という感じです。