風 雑記

建築とその周辺で感じたこと、思ったこと

きょぼく

2015-10-23 15:53:40 | 日記

10月22日(木)午後、住宅エネルギー技術の講師で会場の肥後木材へ行きました。9月は2回設計者の講習を担当し、今回は施工者向け講習です。国土交通省は2020年に新築住宅を平成25年省エネルギー基準の適合を義務化を予定しており、4年前から全国で毎年講習会を行っており、5年間の予定で来年まで講習があります。

講師を務めるのは良いのですが、最近テキストをジッと見ながら説明をしていると目が霞んでくる時があり辛くなります。仕方なく講習の日の午前中はパソコンや本はあまり見ないようにして、目薬や目疲れマッサージをしています。元々の近眼に遠視が入り、飛蚊症もあるので、目にあまり負担をかけるのも良くないので、講師の依頼はなるべく若い事務所OBに引き継ぐようにしています。

  

講師は2名なので薄暗い会場より外の方が目に優しいと思い外に出ていました。いつもは駐車スペースになる場所に広葉樹系の「巨木 キョボク」が一面に並べてありました。 どの木も数百年経た立派な巨木です。大きいものは切り口が人の背丈ほどあります。

  

上の木は年輪を大体数えてみると500年程近く、末口側は大きく2本に枝分かれしていました。この時期にこれだけの広葉樹系の木が運び込まれたのは、樹木の被害が多かったこの前の台風15号せいかもしれません。

  

モミ、センダン、クス、ケヤキなど種類も様々で、木肌や木目を見ていると夫々木の味わいがあります。昔の民家の梁などに良く使われていた建築材料ですが、今これらの木を住宅に使うことはないので、用途は限られてくるだろうと思います。

設計者としてはこの木目や木肌の味わいを梁などに使ってみたいと思うのですが、施工者は嫌がるだろうなと思いながらしばらくキョボクの間をウロウロ、中に大きな洞(うろ)のある3本の古木が積み上げてあり、元は一本の木だったと思います。洞(うろ)が木の中心部全体に広がっていた訳で、長い年月耐えてきたんだなと思うと共にこの木は活用できるから此処に運びこまれているので、何に使うのだろうと... しばらく考えましたが...テーブル?...わかりませんでした。


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