ブログ「風の谷」  再エネは原発体制を補完する新利権構造

原発事故は放射能による公害。追加被曝阻止⇒放射性廃棄物は拡散してはいけない⇒再エネは放射能拡散につながる⇒検証を!

UNSCEARアンスケアー国連科学委員会に日本のデータを渡したのは一体誰なのかを調べてみる

2013-06-03 | 放射能汚染
放射線防護専門部会 UNSCEAR原子力事故報告書国内対応検討ワーキンググループ 議事次第/速記録

そもそもこの報告書は「UNSCEARアンスケアの科学者が85人が2年かけてまとめた」とありますが、どんなデータを使ったのでしょうか?日本の「UNSCEAR原子力事故報告書国内対応検討ワーキンググループ」がアンスケアにデータを渡しているはずです。

原子力規制委員会のHPで第一回の議事録と資料を見つけました。ワーキンググループは11名とありましたが、誰なのか調べました。 

011.09.09 第1回 会議資料

速記録(PDF:488 KB)2011.09.27掲載

http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/houkokukenWG/houkokukenWG01/index.htm  より

UNSCEAR原子力事故報告書国内対応検討WG 構成員

<専 門 委 員>

甲斐 倫明   公立大学法人大分県立看護科学大学理事・大学院看護学研究科長、看護学部人間科学講座環境保健学研究室 教授(兼任)
児玉 和紀   財団法人放射線影響研究所 主席研究員
酒井 一夫   独立行政法人放射線医学総合研究所 放射線防護研究センター長
茅野 政道   独立行政法人日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門副部門長
伴    信彦   東京医療保健大学大学院看護学研究科 教授

<外 部 協 力 者>

明石 真言   独立行政法人放射線医学総合研究所 理事
杉本   純    国立大学法人京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻 教授
高橋 知之   国立大学法人京都大学原子炉実験所原子力基礎科学研究本部原子力基礎工学研究部門放射線安全管理工学研究分野 准教授
中野 政尚   独立行政法人日本原子力研究開発機構東海開発センター核燃料サイクル工学研究所放射線管理部環境監視課 技術副主幹
保田 浩志   独立行政法人放射線医学総合研究所規制科学プログラム自然放射線防護研究チーム チームリーダー
渡邉 正己   国立大学法人京都大学原子炉実験所放射線生命科学研究部門 教授

それから 議事録に出てくる

●オブザーバー  米倉 義晴  Miroslav Pinak

●原子力安全委員
  班目 春樹   久木田 豊   久住 静代(主担当)
  小山田 修    代谷 誠治

●事務局
   加藤 重治   都筑 秀明   栗原 潔   橋本 周
   山田 裕    高橋  聖    上杉 正樹  廣瀬 勝己 藤元 憲三


http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g28.html  より

●日本が、アンスケアーで果たしている役割

(1)報告書作成への協力

 今述べた東電福島原発事故に関する報告書に限らず、普段からアンスケアー報告書の作成にあたっては、我が国は「アンスケアー国内対応委員会」による支援を行なっています。アンスケアー報告書は、①年次会合で課題を決定⇒②世界中の調査研究資料を収集・整理・評価⇒③指名されたコンサルタントと事務局が報告書案を作成⇒④加盟各国にコメントを求める⇒⑤年次会合でさらに精査⇒⑥報告書最終案を取りまとめ―――という手順で作られます。
 このうち、④のコメント作成に当たっては、高度の専門知識が必要とされます。そこで我が国では、文部科学省や原子力安全委員会事務局などの支援のもとに、18人の委員と100人近いコメンテーターで「アンスケアー国内対応委員会」(現委員長:児玉和紀)を組織して報告書案を精査し、アンスケアー事務局に対し、コメントや必要な追加情報を提供して支援しています。この国内対応委員会の事務局は、放射線医学総合研究所に置かれています。


 とありますので、「UNSCEAR原子力事故報告書国内対応検討ワーキンググループ11名以外にも、さらに18人の委員と100人近いコメンテーターで「アンスケアー国内対応委員会」と、放射線医学総合研究所が関係していると考えたほうがいいと思います。

アンスケアー国内対応委員会  http:/www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/bougo/bougo001/siryo181.pdf  より 

 

丹羽太貫氏の名前がICRPにもUNSCEARにもどっちにもあります。 

国際放射線防護委員会(ICRP)第1委員会委員(2001-2009年)主委員会委員(2009年-)ガンの薬を作る会社の社長だったわけですね・・・(ಠ_ಠ) http://www.rerf.or.jp/intro/org/bod_list/niwa.html

低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループにも名前があります。http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/twg/gijiroku/dai4.pdf

http://www.jaif.or.jp/ja/kisei/document_niwa-sympo110125.pdf  より

311前はこの人物がデータをUNSCEARに送っていたことがわかります。丹羽太貫氏の考え方はこちら

 

 


 それでは311後どういうデータがアンスケアから求められていたのか?

 

UNSCEARのデータリクエストへの対応 というPDF資料に全て書いてあります。 リンクがたくさん貼ってあって膨大です。ひとつひとつ確認できませんがとりあえず 画像で最初のページだけあげておきます。
http://www.nsr.go.jp/archive/nsc/senmon/shidai/houkokukenWG/houkokukenWG01/siryo1-3.pdf

 


ICRPにもUNSCEARにも関わっている人物がリーダーとなって国内の放射線に関することを市民をおいてけぼりにして決めているわけです。そこに、いろんな科学者が群がってムラ人になっている。 そんなムラ人が、福島の被害を隠蔽、過小評価したようなデータをUNSCEARにあげたわけです。

上を見ると、「健康被害」という項目はありません。「線量」を基準にしたデータばかり。福島に甲状腺がんの子供が出て手術もしたという健康被害の事実があるのに・・・・一番重要な健康被害の実態と内部被曝の情報を伝えたのでしょうか?

追記6/5

甲状腺がん「確定」12人に 福島18歳以下、疑いは15人 http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060401002544.html 

東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の県民健康管理調査で、18歳以下で甲状腺がんの診断が「確定」した人が9人増え12人に、「がんの疑い」は15人になったことが4日、関係者への取材で分かった。

 これまで1次検査の結果が確定した約17万4千人の内訳。5日に福島市で開く検討委員会で報告される。検討委の2月までの調査報告では、がん確定は3人、疑いは7人だった。

 これまで調査主体の福島県立医大は、チェルノブイリ原発事故によるがんが見つかったのが、事故の4~5年後以降だったとして「放射線の影響は考えられない」と説明している。

 

早野龍五氏のWBCの論文もUNSCEARにだされたようです。PDFがこれです。このとき「内部被曝ゼロ」の見出しで、各新聞が一斉報道しました。 

https://docs.google.com/file/d/0Byf-QYeE0N7pTWFyRnVhMnhZNmM/edit?pli=1

このような日本のデータや論文を受けてつくられたUNSCEARの報告書。そして「住民に健康影響出ない」と世界に発表。

もし自分が福島の高濃度汚染地域で実際に病気になっていて、そんな報告書を見たらどうでしょうか?

この記事に対する反論は

「内部被曝はゼロ」とした早野論文の正しい理解を

「福島の子供たちに内部被ばくゼロ」報道はWBCに無知なマスコミを悪用した結果。その作為を見抜け!

原発再稼動前に「内部被曝ゼロ」と大合唱する大マスコミ

 

とりあえず今日はここまで。



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。