中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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紅葉の鎌倉:獅子舞・番場ヶ谷周遊

2009年12月10日 12時48分32秒 | 鎌倉あれこれ

                         <源頼朝墓>

            紅葉の鎌倉:獅子舞・番場ヶ谷周遊
               <紅葉の名所と秘境巡り>
                (五十三次洛遊会)
             2009年12月9日(水)

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 五十三次洛遊会の例会は,今回を以て13回目を迎える(1回は強雨のため休会).当初約束の1年間開催の約束は,今回で無事完了ということになる.
 今回は鎌倉の紅葉を見物するのが目的である.鎌倉の紅葉と言えば“獅子舞”と“番場ヶ谷”だが,計画の当初から,ほとんど平坦なところしか歩いたことがない大多数のメンバーが果たして無事に歩けるかどうか,私は迷いに迷った.実施日が近づくにつれて不安になった私は,ここ1週間の間に2回,番場ヶ谷を実際に下って,危険箇所の有無をこの目で確かめた.その結果,十分注意を徹底すること,若干危険と思われる箇所では手を貸すことさえすれば,十分安全に通過できるなと確信した.さらに,あくまでもすべての事故は参加者の自己責任であることを計画書に明記して,参加者の自覚を促すことにした.
 残念ながら,9日は終日曇だった.日光が当たれば見栄えのする紅葉も何となく寂しかった.
 途中,峠の茶屋で偶然出会った山友達“仙人”に,急遽支援をお願いして,番場ヶ谷も無事下った.この場を借りて,仙人に感謝の意を表したい.
 散策は予想以上に時間が掛かった.後半の“釈迦堂切通”は割愛した.
 小町通「モア」で全員参加の懇親会兼忘年会を実施した.
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<散策地図>


                  実績に合わせて修正済み

<プロフィールマップ>


                   実績に合わせて修正済み

■お天気が気になる
 実施日の前日,12月8日(火)の午後,私は念のため予定しているコースを大急ぎで一回りした.その結果,3時間ほどで所定のコースを歩くことができた.仮に本番で所要時間が2倍掛かったとしても,6時間あれば一回りできるだろうと予想する.もし仮にそれ以上時間が掛かったら後半をはしょることで,本番を実施しようと決めた.
 天気予報を見ていると,当日(12月9日)の天気はあまり良くない.
 私はほぼ3~4時間ごとに天気予報サイト(月額315円)にアクセスして1時間単位の詳細予報を見続けた.その結果,8日の22時頃の予報では,9日の9時,および11~12時の間,降水量1mm程度の雨が降るとのことである.いくら繰り返して予報を見ても良くなる兆候がない.もし計画通りに歩くとすれば,獅子舞の頂上付近で雨になる.これでは折角の紅葉見物も台無しである.
 私は獅子舞の見物を終えたらそのまま下山して鎌倉東部の社寺見学に切り替えるつもりで就寝した. そして真夜中,1時過ぎに,気になって目が覚める.直ぐに天気予報を見ると,南から北上している雨雲の動きが北東に向きを変えて,どうやら鎌倉付近には雨雲が掛かりそうもないようである.そして,予報から雨マークが消えて,終日曇に変わっている.やれ,やれ,一安心.

■鎌倉駅前を出発
 実施日9日,6時に天気予報を確かめる.予報は変わっていなかった.終日曇である.雨雲は本州東海上を北北東に進んでいる.西には次の雨雲があるようだが,今日一日は西の雨雲は関東地方に影響を与えることはなさそうである.
 私はあらかじめ作成しておいた縮尺12000分の1の散策地図を修正せずにコピーすることに決める.そして,少々早めに家を出て,大船駅前のコンビニで,25枚ほどコピーする(20枚は世話役経由で参加者にお配りする).
 そのまま,横須賀線の電車に乗って鎌倉へ向かう.かなり時間が早いので,駅舎内のコーヒーショップ“BECKERS”に入り込む.通路側の席に座って,駅前広場の人通りをボンヤリ眺めながら,今日のコースを頭の中に叩き込む.
 やがて,幹事役のOさんをはじめ数名の方々が集まり始める.集合場所に早く来られるメンバーは大体決まっているようである.9時45分,集合時間の15分前に,私もコーヒーショップを出てメンバーに加わる.
 今日の参加者は合計20人.あいにくの天気にしては,随分と沢山のメンバーに参加していただき大変有り難い.
 予定より少し遅れて,10時05分頃,鎌倉駅前を出発する.
  
               <大倉山やぐら群の石段をこわごわと下る>

■源頼朝墓・大倉山やぐら群・荏柄天神
 天気が良くないためか,昨日に較べると,観光客の数が大分少ないようである.
 段葛から鶴岡八幡宮の境内を抜けて畠山氏住居跡の脇を通り西御門から大倉幕府跡に入る.大多数の参加者は,折角,古都を散策しているのに史蹟にはほとんど興味を示さないのが残念である.
 最初に法華堂と源頼朝墓を詣でる.修学旅行で鎌倉を訪れている制服姿の女の子の一群と鉢合わせになる.源頼朝墓脇の大きなイチョウの木の紅葉は,もう見頃は過ぎているがそれでも見事である.
 源頼朝墓の左手から山道に入って大倉山やぐら群を詣でる.そこには何時もお会いしている先生が,相変わらず墓掃除をされている.さすがに大先生の前で,私が説明をするのも気が引けるので,殆ど説明せずに通過する.
 その後,荏柄天神を詣でで,鎌倉宮へ廻る.この辺りまで来ると,さすがに観光客の数は少なくなる.

                    <荏柄天神>

■獅子舞
 永福寺跡から紅葉ヶ谷住宅地の脇を通り抜けて,獅子舞の谷に入る.
 ここは,さすがに鎌倉の紅葉の名所である.泥道の中,沢山の観光客が訪れている.今日は曇天なので,晴天だった昨日に比較すると,折角の紅葉も随分と見劣りするのが残念である.
 今年の獅子舞の紅葉は,例年よりも少し早く見頃を迎えたようである.数年前の美しい紅葉に比較すると,今年の紅葉は少し寂しい感じがする.
 予定していた時刻より大分押してしまったが,特に急ぐこともないので,ゆっくり紅葉を楽しんでから,天園展望台へ登る.
 観光客が絶えず上り下りする狭い岩塊の上で,強引にマットを広げて昼食を食べ始めているグループがいる.私はこのグループの公徳心のなさに憤慨するが,注意して喧嘩になるもの嫌なので,そのままこの場を立ち去る.
 大平山と峠の茶屋の2カ所に分かれて昼食.私は大平山で昼食を摂ることにするが,峠の茶屋にちょっとだけ立ち寄る.茶屋にはご常連のEさんと山友達の“仙人”がいる.




                  <獅子舞の紅葉>



■大平山で昼食
 大平山で昼食を摂る.平日で曇り空なのでハイカーの数は大分少ない.上空では数羽のトンビが餌をねらって旋回している.少々寒い.
 昼食を食べ終わる頃,“仙人”が,偶然,私の前を通過する.
 「・・・仙人さん.これからどちらへ行かれるんですか?」
と私が声を掛ける.
 特段,何処へ行くということもなさそうなので,番場ヶ谷下りにお付き合いいただくことにする.山のベテランの仙人に参加していただければ,私も随分と気が楽になる.

               <峠の茶屋で仙人とバッタリ>

■番場ヶ谷
 天園から番場ヶ谷を下り始める.足元にはイチョウの落ち葉が積み重なっている.10日ほど前は,イチョウの黄葉で,この辺りは燃えあがるような見事な風景だったが,今はもう大分寂しくなっている.
 やがて,道のない川の中を下り始める.私が予想していた以上に,躊躇しながら歩く人が多い.仙人に列の真ん中に入って貰い,面倒をお願いする.途中で尻餅をついたり,滑ったりする人たちが続出する.そんなこともあって.時間も予想以上に掛かっている.私は心の中で,谷の途中から夫婦坂を登って天園ハイキングコースへ出ようと,密かに決める.
 モミジの木が集まっている小さな池の畔で小休止する.そして,夫婦坂を登る.途中でスリップする人がいる.一本橋では,橋を渡らずに,川に降りて渡りなさいと言っているにもかかわらず,数名の人が橋を渡る.挙げ句の果てに,1人は,橋の途中でスリップして川へ飛び降りる.橋の高さは1メートル余りしかないので,もちろん怪我はしなかったが,私も肝を冷やした.これまで延べ100人以上の人を案内しているが,忠告を聞かずに,橋から飛び降りた人は,今回が始めて.これには,正直,参った!




■天園ハイキングコースに出る
 お塔やぐらを見学する.大半の方は興味なし.折角,秘境に来ているのに残念.
 やや急な坂道を登って,天園ハイキングコースに出る.ここから瑞泉寺方面に向かう.途中,バラ線越しに見える偏界一覧亭の説明をするが大半の方々は興味なし.
 希望者だけ,北条首やぐらを案内するが,付いてきたのはほんの3~4人.折角,古都鎌倉に来ているのに勿体ないなと私は心の中で思っている.

                     <夫婦坂を登る>


                    <北条首やぐら>

■鎌倉駅へ
 浄明寺4丁目の住宅地に下山,理智光寺跡,森良親王墓を詣でる.長い石段を登るのが大変なので,仙人先導で2~3人だけが参拝する.私を含めて大半の人たちは階段下で待っている.
 杉本砦跡を前方に見ながら,左折して鎌倉宮に戻る.ここからバスに乗って鎌倉駅に出ても構わないと説明するが全員歩くという.大変良い心がけである.沢山の観光客に混じって,西御門,東御門,鶴岡八幡宮,小町通を経て,鎌倉駅前へ到着する.ここで仙人とお別れする.

■「モア」で懇親会
 小町通入口近くの「モア」で懇親会を開く.全員が出席する.
 参加者から色々な意見を伺う.今日のコースはきつくて限界という人もいれば,面白いのでもっと・・という人もいる.この辺りの感想には何とか応えなければと思う.
 一応,今回の催行で,私のノルマは達成した.しかし,この散策を続行して欲しいという要望も強い.続行はやぶさかではないが,2ヶ月に1回という方々と,特に女性群から毎月催行してくれという強い要望もある.私はどっちでも良いが,“私が忙しいだろうから”2ヶ月に1回にしようという意見は承伏しかねる.
 「私のせいにするな・・・」
と私は口には出さずに心の中だけで大声で叫んでいる.正直なところ,何ヶ月に1度だろうと全くゼロでもどうでもいい・・・ただ俺のせいにするなということである.
 つまり,こうである.
 平素「1」しか仕事をしていない人に,さらに「1」の仕事をお願いすれば,その人の仕事量は「2」になって「倍」忙しくなる.でも俺は平素「10」の仕事をしている人間だ.新たに「1」が加わっても,蚊に刺された程度のことなんだ!・・・ここんところを強調しておきたい.
 でも・・・まあ,どうでもいいか・・ハ,ハ,ハ.

[ラップタイム]

 10:05  鎌倉駅歩きだし
 10:41  源頼朝墓
 10:50  大倉山やぐら群
 11:06  荏柄天神
 11:20  鎌倉宮
 11:50  獅子舞入口
 12:15  天園展望岩塊
 12:25  大平山広場(12:45まで昼食)
 12:55  番場ヶ谷下り口
 13:40  夫婦坂登り口(13:50まで休憩)
 14:25  天園ハイキングコース
 14:36  北条首やぐら
 14:55  理智光寺跡・護良親王墓(15:10まで参拝)
 15:55  鎌倉駅前「モア」(18:10頃まで懇親会[忘年会])

[散策記録]

■水平歩行距離   10.3km

■累積登攀下降高度 341m

■所要時間(休憩時間込み)
  鎌倉駅前 発   10:05
   〃   着   15:55
 (所要時間)  5時間50分(5.83h)
 水平歩行速度  10.3km/5.83h=1.93km/h
                                      (おわり)


「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f384eac3399758aa49d4058b158254cd
「五十三次洛遊会」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/218bdc317f7bc43fdf6cc78c2646fd88
「五十三次洛遊会」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/270e2681904d043e69d7b9039a00e8c5 



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