＜フラワーセンター大船＞
春たけなわの鎌倉：玉縄・村岡地区の社寺史跡巡り(1)
（十王岩グループ）
２０１０年３月５日（金）
＜散策ルート地図＞
水平歩行距離 8.0km
累積登攀下降高度 約115m
■散策するなら今日しかないな
この所，雨の日が連続している．昨日も雨だった．そして，明日も明後日も雨の予報が出ている．そうなると，外を歩き回るのは今日しかない．実は，今日も塔ノ岳に行こうと思っていたが，なんとなく朝寝坊．目が覚めたときは4時30分を過ぎていた．これでは，始発のモノレールには間に合わない．残念だが，塔ノ岳行きは諦めた．
最初は，おとなしく家に籠もって，貯まっている雑務や，掃除をしようかと思っていたが，どうにも落ち着かない．そこで，十王岩グループの仙人と一緒に，普段あまり歩いていない鎌倉北部の社寺とフラワーセンター大船を一回りすることにした．
■仙人と二人連れ
10時30分に約束の集合場所，大船駅まで出る．パンクチュアルな仙人が所定の場所で待っている．すぐに，2人で歩き出す．特にどこへ行かなければならなという縛りもない．足の向くまま，気の向くまま，四つ角に来たら，二人で顔を見合わせて，
「さて，どっちへ行きましょう・・？」
と迷えばいい．
やっぱり，気の置けない山友達とのそぞろ歩きは実に良いなと思いながら，まずは，柏尾川沿いに西へ向かう．
キョロキョロしながら，ほんの少し歩いて，岡本2丁目にあるトンネル入口に到着する．どちらかと言うことなしに，
「トンネルを潜ろう」
ということになる．
私自身，ここ数十年，このトンネル道を通ったことがない．どんなところだっただろう？ 私は興味津々である．久々に歩く住宅地の細い路地．以前通ったときにはどんなところだったのか全く覚えていない．ただ，何となく集合住宅が増えているなと感じる．
■玉泉寺
この路地に入ったついでに，急に思い立って，岡本1丁目にある玉泉寺を訪れることにする．玉泉寺は，小さな尾根を挟んで，龍宝寺と反対側，つまり山を挟んで南側にある寺である．ぶらぶらと玉縄の住宅地に入る．そして，10時20分に玉泉寺に到着する．
玉泉寺は真言宗大覚寺派のお寺である．三号は聖天山．「江戸時代初期，小林若狭が開山，背後に聖天の祠があった．本尊は不動明王像．この像の胎内にお不動様を抱えているのが特徴．鎌倉時代の願行上人昨．胎内不動と呼ばれる」とのことである（鎌倉商工会議所(監),2009,pp.85-86）．
境内に入る．静寂．人の気配が全くない．息を飲むような静けさである．本堂の片隅に御大師様の立像が立っている．ちょっと見頃を過ぎているが，境内の梅や桃の花が心を和ませてくれる．
「静かですばらしいところですね・・・」
「鎌倉の中心部でなくて良かったですね・・・もし，鎌倉駅周辺だったら観光客で大賑わいになるでしょうね・・・」
私たちは，暫くの間，玉泉寺の静寂さを楽しむ．
■フラワーセンター大船
10時30分頃，玉泉寺を出発する．
住宅地を抜けて，10時35分頃，フラワーセンター大船に到着する．窓口で福寿手帳を提示して，100円也の入場料を支払って園内に入る．
何を特に見物するという目的もないので，まずは入口から見て右側に広がる芝生の方へ向かう．芝生の向こうに大きな温室が見えているので，入ってみる．
中に入ると，いきなり「むっ」とする湿気が体中にまとわりつく．眼鏡が一瞬で曇る．あわてて，眼鏡を擦ってから，室内を見回す．私には植物の名前はさっぱり分からないが，色とりどりの実に綺麗な花が沢山咲いている．暫くの間，綺麗な花に見とれながら，館内に止まる．
＜花で作った雪の富士山：フラワーセンター大船にて＞
（つづく）
[参考文献] 鎌倉商工会議所（監）,2009『鎌倉観光文化検定公式テキストブック』かまくら春秋社
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f4fc61bd2a94e94efdd60a1fdd032565
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/225430f9e184a80d4bab01dc965d4ae9
春たけなわの鎌倉：玉縄・村岡地区の社寺史跡巡り(1)
（十王岩グループ）
２０１０年３月５日（金）
＜散策ルート地図＞
水平歩行距離 8.0km
累積登攀下降高度 約115m
■散策するなら今日しかないな
この所，雨の日が連続している．昨日も雨だった．そして，明日も明後日も雨の予報が出ている．そうなると，外を歩き回るのは今日しかない．実は，今日も塔ノ岳に行こうと思っていたが，なんとなく朝寝坊．目が覚めたときは4時30分を過ぎていた．これでは，始発のモノレールには間に合わない．残念だが，塔ノ岳行きは諦めた．
最初は，おとなしく家に籠もって，貯まっている雑務や，掃除をしようかと思っていたが，どうにも落ち着かない．そこで，十王岩グループの仙人と一緒に，普段あまり歩いていない鎌倉北部の社寺とフラワーセンター大船を一回りすることにした．
■仙人と二人連れ
10時30分に約束の集合場所，大船駅まで出る．パンクチュアルな仙人が所定の場所で待っている．すぐに，2人で歩き出す．特にどこへ行かなければならなという縛りもない．足の向くまま，気の向くまま，四つ角に来たら，二人で顔を見合わせて，
「さて，どっちへ行きましょう・・？」
と迷えばいい．
やっぱり，気の置けない山友達とのそぞろ歩きは実に良いなと思いながら，まずは，柏尾川沿いに西へ向かう．
キョロキョロしながら，ほんの少し歩いて，岡本2丁目にあるトンネル入口に到着する．どちらかと言うことなしに，
「トンネルを潜ろう」
ということになる．
私自身，ここ数十年，このトンネル道を通ったことがない．どんなところだっただろう？ 私は興味津々である．久々に歩く住宅地の細い路地．以前通ったときにはどんなところだったのか全く覚えていない．ただ，何となく集合住宅が増えているなと感じる．
■玉泉寺
この路地に入ったついでに，急に思い立って，岡本1丁目にある玉泉寺を訪れることにする．玉泉寺は，小さな尾根を挟んで，龍宝寺と反対側，つまり山を挟んで南側にある寺である．ぶらぶらと玉縄の住宅地に入る．そして，10時20分に玉泉寺に到着する．
玉泉寺は真言宗大覚寺派のお寺である．三号は聖天山．「江戸時代初期，小林若狭が開山，背後に聖天の祠があった．本尊は不動明王像．この像の胎内にお不動様を抱えているのが特徴．鎌倉時代の願行上人昨．胎内不動と呼ばれる」とのことである（鎌倉商工会議所(監),2009,pp.85-86）．
境内に入る．静寂．人の気配が全くない．息を飲むような静けさである．本堂の片隅に御大師様の立像が立っている．ちょっと見頃を過ぎているが，境内の梅や桃の花が心を和ませてくれる．
「静かですばらしいところですね・・・」
「鎌倉の中心部でなくて良かったですね・・・もし，鎌倉駅周辺だったら観光客で大賑わいになるでしょうね・・・」
私たちは，暫くの間，玉泉寺の静寂さを楽しむ．
■フラワーセンター大船
10時30分頃，玉泉寺を出発する．
住宅地を抜けて，10時35分頃，フラワーセンター大船に到着する．窓口で福寿手帳を提示して，100円也の入場料を支払って園内に入る．
何を特に見物するという目的もないので，まずは入口から見て右側に広がる芝生の方へ向かう．芝生の向こうに大きな温室が見えているので，入ってみる．
中に入ると，いきなり「むっ」とする湿気が体中にまとわりつく．眼鏡が一瞬で曇る．あわてて，眼鏡を擦ってから，室内を見回す．私には植物の名前はさっぱり分からないが，色とりどりの実に綺麗な花が沢山咲いている．暫くの間，綺麗な花に見とれながら，館内に止まる．
＜花で作った雪の富士山：フラワーセンター大船にて＞
（つづく）
[参考文献] 鎌倉商工会議所（監）,2009『鎌倉観光文化検定公式テキストブック』かまくら春秋社
「鎌倉あれこれ」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/f4fc61bd2a94e94efdd60a1fdd032565
「鎌倉あれこれ」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/225430f9e184a80d4bab01dc965d4ae9
