中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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師走の逗子葉山;長柄桜山古墳・蘆花芦記念公園周遊

2016年12月31日 03時22分45秒 | 関東・伊豆箱根・上信越

                        <葉桜団地から富士山と江の島を望む>

     師走の逗子葉山;長柄桜山古墳・蘆花記念公園周遊
         (某箱根ハイキンググループ)
       2016年12月29日(木) 曇

<ルート地図>


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<逗子駅から歩き出す>

■年の瀬が押し迫っている
 歳末が押し迫った.サンデー毎日の私には盆暮れの多忙など無関係なはずなのに,やけに忙しなくて困っている.新年早々の行事の準備や家の大掃除など,心身共に疲れる物事が目白押しである.
 そんな暮れが押し迫った今日(12月29日),某箱根ハイキンググループの定例会が開催される.この会は石油関係会社や大学の先生方のOBが,主体のとてもユニークな会である.しかも,殆ど9割以上が男性高齢者である.
 少々話題が逸れるが…
 この会は大変地味だが,KGさんという熱心な方が中心となって活動しているのが特徴で,大変インテリの方が多い.したがって,行動中も猥雑な雑談など一切なく,政治経済に関連する話題が,他のグループと比較すると圧倒的に多い.
 さて,本日の定例会の目的は,逗子葉山地区にある二つの古墳見学と芦花公園を一廻りするプチ散策と新年会開催(於;橫浜)である.私は”怠け者の節句働き”ではないが,もう今日は29日だというのに,まだ自分の部屋の掃除すら済んでいないので,忘年会どころではない.このプチ散策が済んだらすぐにトンボ返りをして部屋の掃除をしなければ…

■コーヒーを賞味してから集合場所へ
 さて,今日の集合場所と時間は.新逗子駅南口13時30分である.
 わが家からは路線バスを利用して鎌倉駅まで所要時間は約15分,鎌倉駅から逗子駅まではたったの1駅,逗子駅から新逗子駅南口まで徒歩で5分.乗り物の接続さえ良ければ,所要時間30~40分である.
 それのもかかわらず,私は口では多忙と言いながら,集合時間の1時間半も前に自宅を出発してしまう.相変わらずの”せっかち”さはどうにもならない.揚げ句の果て,逗子駅に着いてから,集合時間まで時間がありすぎて困る.
 ”じゃあ…,亀ヶ岡神社でもお参りするか…”
ということで,逗子駅の近くにある亀ヶ岡神社を参拝する.境内周辺には何台かのベンチが於かれているが,近くの住民らしい人達が何人もベンチに座って休憩を取っている.
 神社の境内での暇潰しはせいぜい5~6分程度,それ以上はイライラしてきてジッとして居られない.それでは…ということで,新逗子駅1階にある某コーヒーショップでブレンドを賞味しながら暫く過ごすことにする.
 香り高いコーヒーを賞味している間に,だんだんと気分も落ち着いてくる.
 

<亀ヶ岡八幡宮>                             <某コーヒーショップでブレンドコーヒーを賞味する>

■新逗子駅南口から歩き出す
 集合時間の15分前に,コーヒーショップを出る.コーヒーショップから集合場所の新逗子駅南口まではユックリ歩いて所要時間5分である.
 南口に到着する.私と相前後して,参加者が全員集まる.総勢17人(男性16人,女性1人)である.今回は特別に長柄桜山古墳のボランティア専門家の方にご案内頂くことのことである.
 集合場所から逗子の山脈が見えている.ボランティアの方が,山脈を指さしながら,
 「あそこの左に見えている山が1号古墳ですよ…『今日は,古墳の山頂まで案内しますよ』と市の教育委員会の許可を得ていますから,皆さんを古墳の上まで案内します…」
とのこと.ラッキーである.
 13時47分,予定より17分遅れて,新逗子駅南口から歩き出す.先導役はこの会の旗振りであるKGさんである.
 
<新逗子駅南口集合>                         <1号古墳が見える>

<葉桜団地を目指して>

■「なかちょうばし」を渡る
 歩き出してすぐに,朱塗りの欄干が見事な橋を渡る.橋には「なかちょうばし」と刻字されたプレートがはめ込まれているが.漢字で書けば「中町橋」だろうか.良く分からない.
 橋を渡ると閑静な住宅地になる.住宅地内に入って,先導役のKGさんが,住宅地内の狭い路地に入っていく.路地は複雑に分岐するので,後から付いて行く私の頭の中はたちまちの内に混乱してしまい,一体何処を歩いているのか全く分からなくなる.
 
<なかちょうばし>                            <逗子の閑静な住宅地>

■逗子経塚
 13時58分,ちょっとした空き地のような所の脇を通る.ここに「逗子経塚」という案内板が立っている.
 この説明文によると.田越川下流付近には多数の経塚があったが,宅地開発などによって,次々に失われた.現在は個々だけが唯一残っている経塚だという.なお,この地方の字名は,以前,経塚だった.

←説明文(クリック拡大)

■金剛寺入口
 どこを通っているのか分からないまま,先頭を行くKGさんの後に付いて歩く.
 その内に,何となく見覚えのある通りにでる.前方に見えている山の形から,
 ”ありゃ~…何だか歩いたことがあるところだな”
という気になる.
 14時02分,金剛寺入口に到着する.ここで,私は現在地をハッキリと確認する.ずっと以前,かれこれ15~20年ほど前のこと,逗子の山道を迷った末に,やっと金剛寺境内に降りたことがあった.ここまで来て,あのときのことを急に思い出す(もう時効だが
).
 
<閑静な住宅街><金剛寺入口>

<葉桜団地へ>

■見覚えのある登り口
 14時06分,葉桜団地へ向かう山道の入口に到着する.ここまで来れば,私にも”蛍の尻”,土地勘があって明るい.ここは,これまで何十回と通っている場所である.
 ここから葉桜団地までは,竹林の中の山道が続く.山道と言っても団地の人達の生活道路である.とはいえ,平素,余り歩いていない人には,登るのがちょっと厳しいらしく,列が随分と長くなってしまう.
 14時22分,先頭のグループは葉桜団地に到着する.
 
<葉桜団地への登り口>                         <程なく葉桜団地へ>

■葉桜団地からの富士山・江の島の眺望
 14時29分,葉桜団地の展望場所に立ち寄って,暫くの間,富士山と江の島の眺望を楽しむ.カメラでは富士山が少々朧にしか写っていないが,肉眼ではもう少しハッキリと見えている(冒頭の写真).
 なかなかの絶景である.ここで,暫くの間,展望兼写真タイムを取る.

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<長柄桜山古墳群見学>

■古墳案内図
 絶景を堪能した後,往路をちょっとだけ戻って,14時38分,古墳登り口に到着する.
 登り口に,新逗子駅から古墳周辺までの案内図が立っている.この地図を見ると,私達はこの地図に載っていない道を通って,現在地まで来たことがわかる.
 私達は,これから第1号古墳を見学した後,第2号古墳,逗子市郷土資料館,芦花公園の順に見学して,始点の新逗子駅に戻る予定である.


■いきなりの急登
 第1号古墳に登り始める.いきなりの急登である.坂の長さは僅かだが,かの有名な丹沢塔ノ岳大倉尾根がビックリするほどの登り坂である.平素山登りをしていない人は,このいきなりの急登に少々面食らったかもしれない.

<第1号古墳への急な登り坂>

<第1号古墳>

■第1号古墳に到着

 14時42分,丘の上にある第1号古墳に到着する.
 「国指定史跡長柄桜山古墳群第1号古墳」と書いてある杭が立っている.
 ここで,地元ボランティアの方から,この古墳発見の経緯,古墳の発掘調査の結果などについて,詳しい説明を受ける.立派な前方後円墳である.
 なお,これらの古墳に関する資料として.
 「神奈川県逗子市・羽山町長柄桜山(平成21年度国指定長柄桜山古墳群の発掘調査)」
などの詳しい資料を頂戴する.
 ここでは冗長になるので,説明内容は省略する.

<第1号古墳>

■第1号古墳の説明文
 第1号古墳の麓に,説明板が立っている.第1号古墳については,この説明文参照.

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<第2号古墳>

■第1郷古分から第2号古墳へ
 つづいて第2号古墳に向かう.第2号古墳は,第1号古墳から約500メートル西へ向かったところにある.
 第1号古墳を下ってからほぼ平坦な山道を進むと,再び登り坂になる.この登り坂を上りきって,15時12分,第2号古墳に到着する.
 ボランティアの方の説明によると,第2号古墳の発掘調査はまだしていないとのこと.
 六大御前墓と第2号古墳との関係についての仮説を伺うが,大変面白い.

<第2号古墳(後円の部分)>

■第2号古墳の説明
 第2号古墳の近くに説明板が立っている.詳しいことは説明板の記事参照.

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■第2号古墳からの眺望
 第2号古墳からの眺望が素晴らしい.富士山を背景に江の島が見えている.まるで絵はがきのようだという表現があるが,正にここからの風景のことだと思う.
 そういえば,以前,ここに木製の展望台があったが,何時の間にか取り壊されてしまった.残念.

<第2号古墳からの眺望>

<郷土歴史史料館>

■ふれあいロード周辺マップ
 (注)第2号古墳付近に掲示されているマップを引用した

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■急坂を下る
 15時20分,第2号古墳を出発する.5分ほど歩くと分岐に到着する.どちらを歩いても逗子市郷土資料館で一緒になるが,今回は左側の道を下る.
 暫くの間,九十九折りの急な下り坂が連続する.結構大変である.下山速度の違いによって,間が随分と長く空いてしまう.
  私は,自主的に先頭グループと後ろのグループの中間を歩く・そして,分岐で先頭グループがどちらへ行ったかを後ろに伝える.
 15時31分,逗子市郷土資料館に到着する.
 
<急な下り坂>                             <逗子市郷土資料館>

■逗子市郷土資料館からの展望
 残念ながら,資料館は今日から年末年始の休館日に入るとのことで,見学はできないが,玄関脇で,風景を眺めながら休憩を取る.
 ここからの富士山と江の島の眺めも,また,絵はがき風である.

<逗子市郷土資料館からの展望>

■逗子市郷土資料館の説明文

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<蘆花記念公園>

■園内の紅葉坂
 15時37分,逗子市郷土資料館を出発する.
 綺麗に整備された下り坂の散歩道が続く.まだ随所に紅葉が残っている.紅葉の向こうに鎌倉江の島方面の海が見えている.素晴らしい散策路である.
 ときどき立ち止まって写真を撮りながら,ゆっくりと坂道を下る.

<紅葉の下り坂>

■蘆花記念公園入口
 15時4
3分,蘆花公園入口に到着する.これで,今回の見所は一応終わりである.
 ここからは,街中を新逗子駅に向かって歩く.
 
<芦花公園入口に到着>                        <芦花公園の看板>

■蘆花記念公園案内図
 公園入口に設置されている案内図.

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<新逗子駅へ>

■ネコに見送られて…
 公園入口に飼い猫が居る.人懐こいネコである.ネコに会ったら写真を撮ることにしている私は,ここでも写真を撮る儀式を行う.そのために,一行よりちょっと遅れる.
 公園前の道をほんの100メートルほど行くと川岸に出る.ここを右折する.
 
<公園で見かけたネコ>                          <100メートルほどで川岸へ>

■夕陽を浴びながら富士見橋を通過
 15時46分,富士見橋の袂を通過する.まだ,16時前だというのに,冬至が過ぎたばかりの夕暮れは早い.もう大分日が傾いている.
 16時丁度に,小さな橋を渡る.橋の名前は分からない.
 
<夕陽を浴びながら富士見橋を通過する>                              <小さな橋を渡って右岸へ>

■蘇峰・徳富猪一郎顕彰碑
 16時04分,蘇峰・徳富猪一郎顕彰碑に到着する.向かって左側の石碑には歌のようなものが刻字されているが,達筆すぎて「俺,人,神の,日本」ぐらいしか読めない.
 右側の黒い石板には,何かビッシリ書いてあるが,読んでいる暇がないので,写真を撮っただけで通過する.
 
<蘇峰・徳富猪一郎顕彰碑>                                                   ↑
                                                                   クリック拡大

<逗子駅で流れ解散>

■新逗子駅到着
 16時08分,新逗子駅に到着する.ここで流れ解散.
 大半の人は,これから京浜急行で橫浜駅へ移動して忘年会に参加する.私は多忙で忘年会に参加している時間がないので,ここで皆様とお別れする.
 
<新逗子駅に到着>                           <皆さんは発車間際の電車に飛び乗る>

■逗子駅から大船駅経由で帰宅
 解散後,私はJR逗子駅まで歩く.日中はポカポカと暖かかったが,日が落ちると同時に随分と寒くなる.
 逗子駅から横須賀線で大船駅へ.大船駅から路線バスを利用して帰宅する.
 もう夕方も良い時間なのに,早速,正月を迎える準備にかり出される.
 こうして今日一日も慌ただしく過ぎていく.

<ラップタイム>

13:47  新逗子駅前歩き出し
13:58  逗子経塚
14:02  金剛寺入口
14:06  葉桜団地登り口
14:22  葉桜団地
14;29  葉桜団地展望台(展望・写真撮影休憩)
14:35  第1号古墳登り口
14:49  第1号古墳(14:57まで見学)
15:12  第2号古墳(15:19まで見学)
15:31  逗子市郷土資料館(15:37まで見学)
15:43  芦花公園入口
16:04  蘇峰・徳富猪一郎顕彰碑
16:08  逗子駅着(解散)

[ウォーキング記録]

■水平歩行距離       3.6km

■累積登攀高度       137m

■累積下降高度       137m

■所要時間 (休憩時間込み)
 新逗子駅発              13:47
   〃   着       16:08 
 (所要時間)       2時間21分(2.35h)
 平均歩行速度     3.6km/2.35h=1.53km/h
                                                                      (おわり)
「関東伊豆箱根の山旅」の前回の記事
1http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/579a34e0f58d1a47a89e4b7334af5eef
「関東伊豆箱根の山旅」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/1825ade93b72feecf0f38521ebc33c82

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