私のレコード・ライブラリーから

私のレコード/CDコレクション紹介

サー・マルコム・サージェント&ロンドン交響楽団 - レスピーギ「ローマの松」・「ローマの噴水」

2015-04-08 17:47:37 | 管弦楽曲

 筆者がまだ小学生の1950年代、レコードはまだSPレコード(78回転盤)が中心で再生装置といえば「電気式蓄音機」(電蓄)だった。その後、レコードがSPからLP移行時に体裁の良い当時としてはハイカラ・モデルのモノラル再生専用ハイファイ・プレーヤー登場、そして1960年代に入りようやく「ステレオ装置」が一般に普及し始めた。今日紹介するLPレコードはちょうどその頃、映画用35mmマグネチック・サウンド・フィルムを使用し高音質ステレオ録音されたサー・マルコム・サージェント指揮ロンドン交響楽団によるレスピーギの「ローマ三部作」から交響詩「ローマの松」・「ローマの噴水」がカップリングされたリマスター盤でレコードの重さは200gある。(写真/EVEREST SDBR3051 1959年録音)もう半世紀以上も前の録音だがリマスターされたサウンドは新鮮そのものでアナログ・レコードファンにはたまらない。レスピーギの音の描写を見事に再現している。実はこの音源、遡ること1970年代初頭、「日本コロムビア」のクラシック廉価盤ー懐かしい「ダイヤモンド1000シリーズ」でユージン・グーセンス指揮の「ローマの祭」(1960年録音)を加えてリリースされたことがある。しかし当時ほとんど話題に上がらなかった。因みにサージェント(Malcolm Sargent/1895~1967)は1950年ー60年代英国を代表する指揮者のひとり、「プロムス」の常連指揮者としても有名。1954年9月初来日し東京交響楽団、関西交響楽団を振る。写真(下左)は初来日公演プログラムの表紙。当時は紙の質も悪くタイプ印刷だった。写真(下右)はプログラム裏表紙に掲載されたサージェントのレコード広告、これも時代を感じさせる。