久留里線全駅紹介 ~エピローグ 川俣大橋とC12機関車

2007-10-09 23:58:00 | 鉄道紀行&乗り物


                   


実用本位で作られているのに、無条件に美しい鋼鉄の塊たち・・・

 実は、この夜も、記事を一応書き終えて編集画面に一端保存したときに、パソコンがいきなりシャットダウンしてしまい、泣かされました。書き直す気力を失っていたので「ふて寝」をし、朝4時に起きたものだから出勤前に書き上げて昨日の日付のまま「投稿」したのですが、ものすごく「やり⇔投げ」に書いてしまい、帰宅後再び推敲しました。「書き直し」もいつものことですが、ませ。


 久留里線の記事も書き終えていないのに、フリー切符でいく日帰り旅行その2「烏山線」その3「身延線&御殿場線&相模線」の記事を書くべきか、それとも1か月が過ぎてしまった「日本横断」鉄道記事を先に書くべきだろうか考え、鉄道ネタなら都電荒川線と鶴見線もメモの段階で止まったままだし、「積ん読」状態になっている「昭和の鉄道模型」、まだ5曲しか聴いていない「ハイドン交響曲」、やはり止まったままの「おすすめ映画DVD」、好きな女優について書きたいのに未だに一人も書けていない「恋する女優編」なども、この先どうしようか?・・・
 ああ、一日が48時間あればいいのに・・・

 山とたまっていく写真のせいか、パソコンが日増しに重くなり、写真をUPするのに長時間待たされたり、いきなりプッツンとシャットダウンして書きかけの記事が台無しになったのも一度や二度じゃないのですが、今度はどうやらニワトリ頭がオーバーヒートしてしまったようです。昨日は仕事から帰ってきてから、パソコンに向かう気持ちが全く起きず、床寝してしまいました。
(慣れると不思議なもので布団より眠れる) 
 このところ遠ざかっていたのですが、宮脇俊三さんの復刻本第3弾『旅は自由席』を本棚から取り出し(発売と同時に買ったが、今日始めて読んだ)、名文に触れていると、少しやる気が出てきました。
「急ごうとするからダメなんだ。ゆっくりいこうぜ。ローカル線で教わったことじゃん!」

 クラッシュしてしまったパソコンに入っている映画の感想文は、「1日1映」の日記でもあった。誰かに見せるわけではないけれど、誰に見せても恥ずかしくない内容にしようと思いながら書いていた。このブログは「1日1映日記」の延長線上にある。だから、「1日1ブログ」UPさせることにこだわった。そのことは今でも変わりないのだけれど(だからといって、自慢することではないし、人に勧めることでもない)、それに固執すると本末転倒に陥る。書けないとき、書きたくないときは、書かない勇気も必要だ。
(「書かない勇気」って、そんな大げさな話なの? との声もあり)

 

                                           

                        

 コスモス畑を下って5分くらい歩いたら、あっけないくらいの感じで湖のほとりに出た。亀山湖だ。大きな池というか、水をたっぷり湛えた川にしか見えないが・・・
 道なりに進むと、赤い橋が視界に入ってきた。それほど大きい橋じゃないけど、いい形をしている。定番ともいえる緑と赤という反対色の組み合わせが、橋そのものと橋の背景になる風景と、双方をより魅力的に見せてくれる。赤ペンキが色褪せ、ところどころ剥がれていたが、それにいよいよ風情を感じてしまうあたりは「アバタもエエクボ」の典型的な一例かもしれない。


                   

 川俣大橋を過ぎて坂を下ると、湖畔に出る。向かいの亀山温泉ホテルで温泉に入るのもいいなと思った。亀山湖は上流から下流まで3kmほどあるが、随所で貸しボーに乗れる。釣りもできるし、ボートでしか見ることのできない滝もあるらしい。





                   



 14時01分発の上り列車で木更津に戻った。
(写真のトンネルは、久留里線に2つあるトンネルのうちの一つ。川は増水していた)
 予定よりも3時間半早い。小櫃駅に着く直前、車内から蒸気機関車の写真を撮ったが、またしても失敗した。『鉄子の旅』では、横見君と編集の石川氏が嬉しそうに乗り込んでいた蒸気機関車だから(菊池さんは「他人のふり」)、これを見ないわけにはいかない。幸い時間もあることだし、横田で下り線に乗り換えて(14時49分)、小櫃に引き返すことにした(15時05分着)。


          

     

 二人が子供に戻った?蒸気機関車C12287。C12型の287号車ということだろう。全走行距離124万3398km。本州最南端を行く指宿枕崎線や、二年前の台風で壊滅的被害を受け廃止届が出された高千穂線など、九州地区で使用されていたらしい。その車両がどうしてここにやって来たのか、よくわからないが、久留里線では同型のC12が使われていたそうだ。運転台に乗って、前方視界を確かめたりしてしまった・・・

 SLで遊んでいる間に(久留里駅ですれ違った列車が小櫃に折り返してくるまで30分時間が取れた)再び雨足が強くなり、駅に戻る頃に上がった。
 小櫃駅のホームで15時34分の上り列車を待っている間、帰宅途中の小学生と仲良くなった。このときは気がつかなかったが、ホームの裏に見える建物がおそらく学校ではないかと思う。彼らは隣駅の下郡で降車し、自分が「秘密の小径」と呼んだ垣根の間を抜けていった。ここを使っていたのは彼らだったんだね!
 横田駅では下り列車とすれ違うために5分間ぐらい停車する。本日何回目の横田駅だろう。でも、タブレットの交換を見ることに熱中してしまい、まだホームの外に出ていなかった。素早く改札を抜け、正面から駅舎の写真を撮り、ホームに戻ってタブレットの機械を窓越しに撮影した。これで13駅中8駅に下車したことになった。全駅下車はできなかったけれど、なかなかの成績ではないだろうか?
 内房線に戻り(木更津で降りて、「しょじょじ」を訪ねる手もあった)、五井で再び小港鉄道のキハ20形とすれ違った。秋が深まったら、乗りにいくつもりだ。
 木更津では弁当販売が終わってしまっていたので(売り切れ)、千葉駅で夕食の駅弁を買う。父には、おいしかった「漁り弁当」を買った。自分の方は、目をつけていたものが売り切れだったので、但し書きのついた立派な弁当を買ってみたが、内容が凝っているわりにおいしいとは感じなかった。但し書きで食べるわけじゃないもんな~。
 予定より2時間早い18時45分に帰宅することができた。お腹を空かせて待ってもらうのも気が引けたので、全駅下車しなくて正解だったと思う。


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