『ゲゲゲの女房』(第19週)では、一度聴いたら絶対に忘れないメロディと声の主題歌が流れてきましたね! 懐かしさで胸がいっぱいになった方もいるでしょうが、ニワトリさんは本放送を見せてもらえなかったので、テレビ版『ゲゲゲの鬼太郎』の思い出はないも同然でした。やがて見られるようになったのですが、何といっても目玉のお父さんの声が印象的でした。目玉親父の声の物真似が上手な同級生がクラスに一人はいたものです。先週に引き続いて話を脱線させると・・・
小学校時代に見ることを許されていた番組は、『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の初期ウルトラ三部作(成田亨さんが怪獣や宇宙人のデザインを手がけていた)と、『オバケのQ太郎』『パーマン』『怪物くん』の藤子アニメでした。
(「ドラえもん」人気が爆発した1979年はもう大人?になっていた・・・漫画として愛読していた藤子作品は、いじめられっ子の魔太郎が陰湿で壮絶な復讐を遂げる『魔太郎が来る!!』と『プロゴルファー猿』。魔太郎は受けたいじめの酷さを★で示した「うらみノート」なるものをつけていて、★5つになると復讐を開始するのですが、このノートがなかなか素敵で自分も「うらみノート」をつけてみたことがあります。いちいち手帳に書くのが面倒になって、すぐに飽きたけど。魔太郎が発する「こ・の・う・ら・み・は・ら・さ・で・お・く・べ・き・か」という呪詛の言葉も、いじめられっ子には何とも爽快な「決め」の台詞でした)
それから、『モーレツあ太郎』『ひみつのアッコちゃん』(赤塚先生!)、『魔法使いサリー』『鉄人28号』(横山先生!)、『マグマ大使』『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『ヴァンパイア』『どろろ』(手塚治虫は両親からも信頼されていた。一番好きだったのは『火の鳥』と『どろろ』。『どろろ』は当時買った単行本が今も残っている。テレビアニメはまずまずだったが、近年の映画は最低)、『人造人間キカイダー』『サイボーグ009』『ロボット刑事』(石森章太郎)、『デビルマン』『マジンガーZ』(永井豪ちゃん)、『巨人の星』(うちの父が一徹とかぶった)、『サスケ』(白土さん始め、主な漫画家が全然出てきませんね!)『ムーミン』(「カルピスお子様劇場」と言ったほうがいいかも?)に、国民的番組『サザエさん』、とまあこんな感じでした。
よくわからないのが視聴可否の選定基準。『天才バカボン』と『仮面ライダー』を見ることができなかったのですが、なぜ「キカイダー」が良くて「ライダー」が駄目だったのか、さっぱりわかりません。そして『ゲゲゲの鬼太郎』も、どういうわけか却下されてしまいました。
それでも、こうした子供向けの番組に関してはまだマシな方でして、ドラマで見ることができたのは、『ありがとう』シリーズと『ケンちゃん』シリーズと、NHKの大河ドラマのみ(今の千葉県知事が主演した青春ドラマ『俺は男だ!』と、近藤正臣さんがつま先立ちでピアノを弾いた『柔道一直線』は主に再放送で見ましたが、人気の『奥様は18歳』は×)。両親が時代劇が好きだったことから『銭形平次』『大岡越前』『水戸黄門』に『破れ傘刀舟 悪人切り』『桃太郎侍』までが視聴可でしたが、『必殺』シリーズは見せてもらえませんでした。
歌番組で覚えがあるのは大晦日の『紅白歌合戦』ぐらいで、バラエティ部門では、コント55号、ドリフターズ、クレージー・キャッツが見られなかったのですから、テレビはなかったも同然? ただ、たまの土曜日に新橋の親戚の家に泊まることがあって、このときだけは『8時だよ、全員集合!』も『必殺』シリーズも『木枯らし紋次郎』も見ることができ、世の中にこんな面白いものがあるのだと胸を躍らせました(『木枯らし紋次郎』は、セカンドクールから家でも見られるようになった。多分、きわどい描写がなくなったからでしょう。)
中学生に入る頃には「縛り」がなくなったのですが(時間制限はあった)、悪名高い「ヘイズコード」と同じように、私の両親(特に母親)は女性の裸の胸が露出する番組を徹底して排除していたので、大人気番組だった『時間ですよ!』シリーズも、『必殺』シリーズも、そしてその頃一番見たかった『プレイガール』シリーズも、バラエティ番組の『11pm』も、禁断の番組でした(もちろん、隠れて見ようとしたのは言うまでもありません)。映画は割合見せてもらえたのですが、裸が出てきたり、微妙な場面を迎えると勝手にチャンネルを変えられてしまい、大いに憤慨したものです(かえって妄想を逞しくした?)。
試験前になると、テレビが一切禁止となり、そのときに見たい映画がオンエアされると、もう最悪です。「見たい見たい見たい」気持ちから悔しさだけをつのらせ、結局勉強など手につかなかったのだから完全に逆効果で、今思うと何とも浅はかな親でした。『小さな恋のメロディ』が放送された際は、「友達と一緒に勉強する」と嘘をつき、友達の家でテレビを見せてもらいました。自分が居間でテレビを見ている間、友達は真面目に勉強していました。その家のご両親は何と思ったでしょうね?
高校生になると、テレビで文句を言われることはなくなったのですが、そうなると逆にテレビを見なくなっていったのだから、人間の心理の常とはいえ不思議なものです。欠かさなかったのが、夏休みや年末などに集中して放送された深夜映画の数々です。普段はなかなか見ることのできないB級映画を堪能しました。
その中でも印象に残っているのが、『バーバレラ』『課外教授』(偶然だけど共にロジェ・ヴァディム監督)『内海の輪』の三本。一週間ほどの夏の楽しい旅行が終わり、『色即ぜねれいしょん』のじゅんたちと同じように悶々としながら家に戻ってきたところに、ジェーン・フォンダの無重力ストリップ(『バーバレラ』)と、アンジー・ディキンソンのバスタブ誘惑(『課外教授』)と、岩下志麻の恍惚の表情(『内海の輪』)は刺激が強すぎました。颯爽と「緋牡丹お竜」を演じていた藤純子さんにオンナの色気を感じて、たいそう魅せられたものです。そして、とどめをさしたのが『刺青』の若尾文子さん。以後、彼女が出演している映画を追いかけるようになります・・・。
今にして思うと、もしもこのとき池玲子&杉本美樹の映画がオンエアされていたら、その後のニワトリさんの人生はどうなっていたでしょうか?(完全に「みうらじゅん」化していたかもしれません・・・) 疲れが遅れて?きたのか、昨日(月)は21時半に寝てしまいました・・・。
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