クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その43 ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」抜粋

2006年10月05日 | とっておきの名盤「オペラ」
 
オリジナル・マスターズ<3枚組>(左)、LP盤のジャケット(右)
LP盤を購入したのは、大学2年の時だったと思う。
ジャケットの絵がとても心を惹きつけるものがあったし、当時ワーグナーの魔力に取り付かれていた事もあり、すぐに購入したのを覚えている。
その後、この盤を何度聴いたことだろう。
盤が擦り切れれば擦り切れるほど、愛着の思いが一層募るばかりだ。
LP盤には「第2幕第2場」全部と「イゾルデの愛の死」という、この楽劇の中でも最高の場面が収められている。
短い前奏曲の後、イゾルデ!トリスタン!の情熱的な叫びから始まる場面から後半の陶酔的な愛の二重唱までの音楽の高み・深みは尋常なものでない。
聴き手は、深遠な愛の呪縛に締め付けられること必定だ。
イゾルデとトリスタンを歌うヴァルナイとヴィントガッセンのせっぱづまった激し問い掛けが、耳に焼き付いて離れない。
その歌唱の素晴らしさは、いろいろなブログ等で何度も賞賛されているので、ここではこれ以上の記述は省略する。
今年の9月にヴァルナイ女史が亡くなったという記事を「音源雑記帖」という中身の濃いブログで知った。
遅ればせながら、ご冥福をお祈りいたします。
このLP盤の演奏は、「オリジナル・マスターズ<アストリッド・ヴァルナイ>」3枚組CDの2枚目に収録されている。
スタジオ録音なので、楽器や歌声の音色が非常に魅力的だし、ワーグナーをもっと録音して欲しかったと思わせるライトナーの指揮ぶりが印象的だ。
とにかくワーグナーファン、なかずんば青春の情熱の思いに浸りたい方には絶対のお勧めである。
・アストリッド・ヴァルナイ、ヴォルフガング・ヴィントガッセン、ヘルタ・テッパー、フェルディナント・ライトナー指揮、バンベルグ交響楽団 <Grammophon>



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1 コメント

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Unknown (naoping)
2006-10-05 22:50:18
トラックバックありがとうございます。ヴァルナイの記事は反響がことのほか大きくて、彼女の人気の高さに驚いています。また宜しくお願いします。

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