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流出雑記 

隣近所

2009年03月13日 | Weblog
2時半就寝、8時起床。

10時から京都駅で仕事。
9時過ぎ、家を出ようとしていると二件隣のH山さんが表を掃いていた。
H山さんはパン屋で働いていて売れ残った惣菜パンなどをなんどかもらった。心の中でパンのおばちゃんと呼んでいる。

おはようございますというと何か言いたげな顔をして近づいてきた。
「最近となり、夜中うるさくない?だんだんだんだん(階段を上がる音)」

H山さんと我が家の間の家には40過ぎの息子とその母が住んでいる。
息子の方は社会に適応できない性質だったそうで、病院に入っている時期と自宅に帰って来ている時期があり、ここ数ヶ月は自宅で暮らしている。
そういうことを隣のおばちゃんは隠さず話してくれた。
「人様に悪さしたりゆうことはないんですわ。ほんまに内気な質で。まあ一生のお付き合いですわ。」
隣のおばちゃんは話し好きで近所に友達も多く、私たちにも親切だ。
息子の姿はほとんど見ない。
ただ夜中に数回、隣の玄関ドアが開く音がして、15分ほどすると帰ってくるというのが毎日ある。
コンビニなんかは往復徒歩なら30分かかるし、そうすると自販機に煙草か飲み物を買いに行く程度しかすることはないと思うが、夜の1時や3時に何度も出歩くのはやはり不思議。
後は壁越しに聞こえてくるクラシック、オールディーズ、ブルースなどの音楽と、この世の誰にも遠慮のないボリュームのおならの音、イビキ、階段を上り下がりする音。
私はもうすべての音に慣れてしまってさほど気にならないが、パンのおばちゃんはなんかワザとやってるみたいに思えるわあと言っていた。

4回連続の固定ポーズ最終日。毎金曜通っていたが悉く雨だった。

2時間半5ポーズ

次、4月に休憩中に羽織っている上着の姿を描きたいとまた仕事をいただく。有難い。

iPod。最近、『相対性理論』を聴いている。
先月、詩人の会の時に少し話題になっていた。「かわいい女の子が共産党の陰謀とか歌う」と聞いて何だそれと思っていたその3日後、ダーリンがたまたまTSUTAYAで借りてきたCDの中に相対性理論の『シフォン主義』があった。
ヴォーカルの声を聞いていると理想上の平均的女子、アニメのキャラのような姿が浮かぶ。声が体と深く接続しない歌い方をしている。体というものよりメディアに接続した声という印象。実体を消し去った透明感と同時代的浸透力を感じる。
ダーリンも興味深く聞いたようですぐに新しいアルバム『ハイファイ新書』を買ってきた。

その後にずっと聞いているのは『メトロノミー』というイギリスのアーティストの音楽。
80年代ディスコサウンドを漉したようなレトロさと新鮮さ。
キカイっぽい音楽はあまり肌に合わないと思っていたのだが、メトロノミーはなんだか馴染んだ。

駅ビルをぶらっとする。なんだか観光客が妙に多い。
明日は写真の本撮影。景気付けに憧れの資生堂パーラーのかぼちゃスープ420円を買って帰る。