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アメリカの失業率解消法

2010年01月31日 14時45分06秒 | 思想信条
アメリカのGDP(=国内総生産)は5.7%増と6年ぶりの高い伸び率だそうであるが、失業率は依然10%と高い水準のままであると言う。
今朝の毎日放送「サンデーモーニング」で解説者の一人が言っておられたのによると、
現在のアメリカの工業と言ったら、武器製造業しか無い状態にあるから、売り上げを伸ばして景気回復を図るとしたら、武器輸出しか無い状態にあるのだそうである。
一頃のアメリカではいろんな産業が有ったのに、安い賃金を求めて漸次生産拠点を外国に移していったために、今や武器が唯一の工業生産品となっているそうである。

以前私は「恐竜を育ててしまったアメリカ」と言う記事を書いたことがあるが、アメリカ人の雇用は武器を増産するしか対策が無いのだろうか?
武器でも何でも作り続けているだけでは、在庫の山になってしまうだろう。
在庫の山を抱えたら、生産は縮小せざるを得なくなる。
在庫を処分したくても、平和時に調える武器の数には限度があり、いつか飽和状態となるだろう。
武器をどんどん消費させるには戦争しかない。

アメリカ人の雇用を守るために、アメリカは世界に紛争を起させ、争い続けさせると言うのが、
アメリカ大統領に期待されている職務であると、
現在のアメリカの失業者解消を模索する人達は考えているのだろうか?
最近アメリカが台湾に武器を輸出したと言うことで、中国政府が不快感を示していると言う報道が有った。
アメリカ人の雇用を守るために、オバマ大統領が(武器輸出をする事に)譲歩したのだろうと言う話である。
武器産業の雇用を守るために、更なる需要を武器産業側は期待し、政府に圧力をかけて来はしないだろうか?
そうしてアメリカの産業が活発に維持される為に、世界の人達は武器の餌食にされ続けねばならないと言うことになりはしないだろうか?

こんな産業を野放しに成長させたら、最後はどうなるか?
オバマ大統領がその言葉通り、チェンジを考えていた人であったならば、
現在のアメリカの恐ろしい現実に、慄いておられるのではないだろうか?

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7 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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武器製造業だけ? (ysJournal)
2010-02-01 05:35:17
解説者が誰だか知りませんが、こんな恥ずかしい事をテレビで言う人がいるのにはビックリしております。はっきり言って、鵜呑みにする人にもビックリ。

工業統計をちょっと見るだけでも、その発言がいかにバカげているか,直ぐ分かります。確かにアメリカの製造業は、人件費の高騰等で壊滅したもの、競争力が無いが保護主義で残ったものとか、バランスの悪い構造ではありますが、2009年でも自動車を約900万台作り、化学製品(プラスチック、合成ゴム、塗料)等は、他国の追随を許してません。鉄からICチップ、洗剤から医薬品まで、いろんな製造業があります。

失業率が高いのは、経済規模が縮小しているからです。労働集約的な製造業での雇用が少なくなっているのは、何もアメリカだけでは無く、日本を含めた先進国が皆抱えている問題です。

オバマ大統領のアフガン増兵等は、軍事的現実からの対応であって、失業対策などとは全く無関係です。

今回の様な話題の時には、観念的に自分の考えを構築される前に、工業統計などのデータをチェックされると良いと思います。
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ysJournal様 (和久希世)
2010-02-01 08:16:19
コメント有難うございます。
世界一位の経済大国なのですから、軍事産業しかないわけがないですよね。

解説者の言われた意味は、世界において競争力のある工業製品と言う意味だったのであろうと思います。
つまり競争力が無いから、輸出に期待できる工業製品が無いと言う意味であると思いました。
言葉が足りませんでした。お許し下さい。
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ysJournal様 (和久希世)
2010-02-01 11:00:44
「マスコミに載らない海外記事」の
「アメリカを衰亡させる方法:なぜ累積債務危機が、今アメリカ共和国とって最大の脅威なのか 」http://eigokiji.justblog.jp/blog/2008/02/post-56a8.html
チャルマーズ・ジョンソン
に、アメリカの現在(2008年)の状況が詳しく書かれたものを紹介しておられます。
一部引用してみました。
   (引用1)
1990年迄に、国防省向けに注ぎ込まれた兵器、機器、そして工場の価値は、アメリカ製造業の全工場と装置の価値の83%となった。
   (引用2) 
21世紀への変わり目に、アメリカの製造基盤がすっかり消え失せた主な理由の一つだ。工作機械、メルマンがその道の権威だった産業は、とりわけ重要な症例だ。1968年11月、5カ年間の棚卸が発表されたが(186ページ)「アメリカの産業で使われている金属加工工作機械の64パーセントは、10年かそれ以上の古さだ。こうした産業用機器(ドリル、旋盤、等々)の古さから、アメリカ合州国の工作機械資産は、全ての主要工業国家の中で一番古く、第二次世界大戦終了後に始まった劣化過程が継続していることを示しているを。この産業システム基盤の劣化は、資本、研究開発人材の軍事的利用がアメリカの産業にもたらした、継続的衰弱・枯渇作用を証明している。
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健全な疑いの目が必要では? (ysJournal)
2010-02-01 19:25:02
ざっとですが、紹介されたブログも読みました。興味もあるので、気にして調べてみます。

「1990年迄に、国防省向けに注ぎ込まれた兵器、機器、そして工場の価値は、アメリカ製造業の全工場と装置の価値の83%となった。」については、直感でおかしいと思う。計算方法もわから何で何ともいえませんが、例えば、GMがほんの少し軍事品を製造したら、GM全体の工場、装置の価値を国防省向けとするのでしょうか?

ざっとみても、アメリカのGDPの15-18%位が製造業、国防費はGDPの3-4%なので、????です。

アメリカ工作機械業界が壊滅的なのは事実ですが、工作機械が無いと軍事品だって作れないので、論理は間違っていると思います。製造基盤があるからこそ軍事産業もあるのです。

孫引き反論は一向に構いませんが、データのチェック位はされたら如何でしょうか?
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ysJournal様 (和久希世)
2010-02-02 08:24:50
コメント有難うございます。
データについてのチェックもせねばなりませんね。申し訳有りません。

日頃私は直感で判断している事がほとんどなのですが、この数字も直感でもって、そんなに外れていないかと思ったのです。
兵器・工場の価値が83%になったと有りますが、これは他の工場が改良されないままになっているため、価値が限りなく0に近ずいているのだろうと想像したのです。
軍事工場は常に最新式であるから価値が高く、83%を占める事も有りうるのかと・・・・・

報道や他の人の資料を見て、
「これは嘘ではなかろうと私が感じた」ものを根拠に、大抵書いていますので、専門知識を求められると、私にはどうしようもなくなってしまうと言うのが実態です。

もし御興味がおありなのでしたら、詳しいデータを、お調べいただけたらと存じます。

尚サンデーモーニングで言っておられたのは、確か、経済学者だったかと思います。
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Unknown (ysJournal)
2010-02-02 11:46:00
キツいコメントだったにもかかわらず、丁寧な回答ありがとうございました。

私だって、なんの専門知識持ち合わせていませんよ。普通に考えて、ちょっとだけ手間を惜しまないだけです。

何を正しいと感じるかはその人の自由ですが、嘘をつく人は許せませんし、その嘘を信じる人にはちょっと考えてみればと言うだけです。(大きなお世話ですけど)

特に、アメリカ住んでいる事もあり、アメリカ絡みの嘘には、訂正義務が有ると勝手に思い込んでいる只のおせっかいです。

見る時は、考えを飛ばしておかないと曇りますよ。

和久希世のブログを読んでいると、おぼこい田舎娘がチンピラ達に狼藉されている様な不憫さがあります。(気を悪くしないで下さい。純な所を褒めているつもりです。)

では,この辺で。
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ysJournal様 (和久希世)
2010-02-02 13:29:35
70に手が届きそうな齢になって、
おぼこいと言って頂けるのは、光栄な事なのでしょうか?
でも、今更賢くもなれませんので、
それで良しとさせて頂きましょう。
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