7月14日に松江市のふるさと森林公園等で林業技士会島根県支部の研修会が行われました。
林業技士制度は、昭和53年度に発足した森林・林業に関する専門的技術者の資格認定・登録制度であり、島根県支部では34名が登録されています。
今回の研修では、県庁林業課普及スタッフからの県全体の森林林業情勢の情報提供と、「エピオネイチャーガイドオフィス」代表の池田講師をお招きしての、ネイチャーガイドの研修が行われました。
(エピオネイチャーガイドオフィス 詳しくはぜひHPをご覧下さい)
講師の池田さんは安来市出身で、大学進学に伴い上京され、卒業後、環境アセスメント業や野生生物調査に携わられました。
その後、埼玉県の自然観察公園にて自然学習指導員として従事し、2012年、島根県に帰省され、今年一念発起され「エピオネイチャーガイドオフィス(E.N.G.O)」を立ち上げられました
フィールドワーク歴10年以上、ネイチャーガイド歴6年の経験を活かし、ネイチャーガイドをビジネスとして確立しようと1人でがんばっておられます。
「エピオ」とはムカシトンボの学名で、「生きた化石」とよばれるムカシトンボは、はるか昔から森の中で生きつづけ、島根県の森でも見ることができるそうです。
10年後、20年後、100年後もムカシトンボがすみ続けていける森であるように、E.N.G.Oはしまねの自然とそこにすむ生きものたちをご紹介し、自然大好きな人たちの輪を広げていきたいということです。
定例ネイチャーガイド
現在実施中の「ヒメホタル舞う金色の森ナイトハイク」
しまねの人々が地元の自然を誇りに思い、しまねの自然が良い形で続いていくことを念頭に、将来子ども達がネイチャーガイドになりたいと思えるようなビジネスを展開していきたいとのことです。
すばらしいですね。 皆さん応援してあげて下さい。
また、研修会では、島根大学の久保先生をお招きして、出雲北山地区のシカ被害の現地研修も実施されました。
全国的には、再造林地等のシカ被害が深刻化しています。
島根県では北山地区を除く森林では大きな被害の報告はまだ聞かれませんが、安心はできません。
そのため林業技士会島根県支部では、このシカ被害対策技術も検討していくとのことです。
ところで池田講師の写真にある、「スズメバチがいなくなると、カブトムシもいなくなる」は○か×かわかりますか(理由も考えみて下さい)。