島国ニッポンの山国から

地球温暖化、クルマ社会の諸問題、時評、街作り提言などを島国の中の四方を山で囲まれた山形盆地からのつぶやき

「社会実験」から本格運用へ  山形市中心街の自転車道(4)

2012-12-31 07:38:19 | クルマ社会の問題
  バス停問題が浮上

 この記事はこのシリーズの第5回になるはずだが、実質的な「第4回」は姉妹ブログ「山形の過去、現在、未来」の12月25日付けの記事に書いてしまったので、このブログ「島国・・・」では第4回とした。
 姉妹ブログでも述べたように、今回の車道両脇に自転車道を設置するにあたり最も苦心されたのが「バス停」の配置とバス乗降者の安全をいかに確保するかにあった。
 狭い道路において歩行者、自転車、バス等の公共交通車両、一般車両のどれもが安全に通行できるようにするには「ノーベル賞」的なアタマが必要なようである。
 以前の「社会実験」中の自転車道が東側にのみ「双方向」に設置されていた(前々回記事の写真参考)のに対し、現在は車道両側に一車線ずつ「片方向」に設けられたという大きな違いとなった。
 以前の「双方向」は全国的自転車利用者組織によると「最悪」の形体のようである。
 なぜなら、自転車同士の衝突や接触による事故の可能性が高まるからということである。
 しかし、山形の場合、その「双方向」方式がとられた「理由」を推測するに、やはりバス停を設置し、バスの乗降者の安全を確保するのには好都合であったからではないかと思われるからである。
 もともと、この「国道」の車道は一方通行のゆえにバスも北進の一方通行のためにバス停も西側歩道上にのみ設置されている。
 だから、以前はバスの乗降者は自転車道を跨ぐことなしに直接バスに乗り込み、バスから歩道に降りることができた。
 しかし、今度はどうしても自転車道を跨いでの乗降になってしまった。
 それでも自転車利用者がバス乗降者の安全に充分に留意するようであれば問題はないのかもしれない。
 しかし、それが百バーセントの自転車利用者がそうである保証はあるのか。
 バス停にバスが停車している場合は必ず自転車を停車させるか最徐行するかが不可欠であるが、やはり“暴走自転車”は跡を絶たない怖れが充分である。
 写真でも見られるように、確かにバス停前には自転車利用者にバス乗降者の安全を呼びかける立て看板があるが、速く走ることしか考えない高校生などの若者たちはどれだけこの看板を読んでくれるのかは未知数である。

「社会実験」から本格運用へ  山形市中心街の自転車道(2)

2012-12-18 23:44:46 | クルマ社会の問題
 社会実験つまり自転車道の「試行」期間においてクルマ利用者にとって、また沿道の店舗等にとって最も不満が多かったのは商品の荷卸しや乗客の降車などのために停車が可能な箇所がまったく無かったことである。
 それゆえその「停車可能のゾーン」を是非とも設けてほしいとの商店主等の要望に応える形で、歩道の一部を削減して自転車道も歩道内に食い込ませ、その脇にクルマの停車帯を設けることとなった。
 ただし、「停車可能ゾーン」が設けられたのは、既に商店等の建物がセットバックされてその分だけ歩道が広くなっている箇所だけに限られているために、そのゾーンの数は決して多くはない。
 ところが、せっかく設けられた停車ゾーンに停車せずに堂々と?車道に停車どころか駐車しているクルマも時折見受けられるのは残念である。

「社会実験」から本格運用へ  山形市中心街の自転車道(1)

2012-12-14 07:16:56 | クルマ社会の問題

 2年以上前から「社会実験」として運用されていた山形市中心街「ほっとなる通り」の自転車道は「実験」中の道路東側の「双方向」路線から道路両脇の「一方通行」路線へ、そして路面の色彩も「ブルー」から「ブラウン」へと大幅に変更されて本格運用されることになった。
 もう一つの大きな「改変」は両側の数か所ずつに貨物車両の荷捌きや乗り降り用の停車ゾーンが歩道を削った上で新設され、そのために自転車道のコースも若干の曲折を余儀なくされたことである。
 当然、この大幅な改変による再スタートに対しても早速様々な批判やら感想の声が挙げられているが、今回以降、再出発の自転車道についてシリーズ化し、問題点など論じていきたい。
 ◆下は「社会実験」の際の自転車道

真夏にネクタイ外したら「卒原発」は本物に?!

2012-12-03 22:54:00 | 原子力発電所
 いささか年かさが増してはいるが、この美男美女は言わずと知れた有名な紳士淑女。
 美女の方は新党「日本未来の党」を立ち上げたが、すぐに「オレの地位が一番」否「国民の生活が一番」と合流してしまった。
 しかし彼女については早速美男の傀儡(あやつり人形)になるのではないかとの心配とも揶揄ともいえる声が湧き上がっている。
 さて、この美男傀儡師・美女傀儡論の是非は来年の夏に判明するのではないか。
 この美男氏はかねてから初夏ならまだしも、真夏になっても背広ネクタイ姿で通していたことでも有名である。
 原発事故以降の節電意識に沿うかのように、自民党議員はもちろん民主党政権の閣僚の大部分もネクタイを外す姿が大半になり、上着も脱ぐ者も多くなっていたのに、なぜかこの美男氏だけは真夏にも背広ネクタイ姿のままであった。
 さて、美女主宰の「卒原発」を看板政策とする「日本未来の党」と合流してしまった彼の脱原発の主張がわずかでも本物ならば、彼がネクタイを外すことはむろん、背広の上着をも脱ぎ捨てるはずである。
 もし、それでも彼が真夏でも背広ネクタイ姿を押し通すならば、よほどの「低体温男」、つまり超クールビューティ男ということになる。
 もっとも、服装だけで卒原発や脱原発、地球温暖化抑制が可能になるとは思えない。
 脱原発とともに「脱マイカー社会」も不可欠である。
 高速道路の笹子トンネルの天井板崩落事故で知らされたのは、鉄道トンネルには天井板がないのに、なぜクルマ用トンネルには天井板が貼られた理由である。
 鉄道トンネルを通りぬけるのは少数の特定の列車だけであり、しかも特定の時間だけであるために重要な換気装置を組み込む天井部分を不可欠としないのに対し、クルマ用トンネルの場合は不特定多数のクルマが不特定の時間に通り抜けるために「換気」が重大事となるためではないか。
 まさしくこのトンネル内天井板崩落事故はクルマ社会の負の部分を象徴する事件であると言える。
 このままクルマ社会が全世界的規模で拡大すれば、それこそトンネル内天井板崩落どころでなく、天界の天井板が崩落し、気象激変はさらに加速化しかねない。