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Lifeカードは神、だった(過去形)

2005年04月22日 | 大人げない
ライフカードの2005年4月までのポイント制度はすごかった。「すごい」の領域を遙かに超越して「金融のセキュリティホール」とでもいうべき大盤振る舞いのポイント制度だった。

ほかに例を見ないほどの大盤振る舞いなのは誕生月の買い物だ。ちょっとしたテクニックが必要で、1万円ずつの買い物をしなければならない。お店で1万円ずつの買い物を繰り返す、というのは大変なのでEdyカードのチャージに使えばいい。1万円を1回使うと正規のポイントは10ポイント。加えて誕生月ボーナスとして100ポイント付く。合わせて110ポイントになる。

ポイントはANAのマイルに交換する。1ポイントをANAの10マイルに交換できる。つまり1万円利用ごとに1100マイルもらえることになる。詳細は省くが、ANAの1マイルは最低でも1円として使えるので1100円分のキャッシュバックと同等だと考えていい。つまり還元率11%ということ。カード会社が手に入れられるカード利用手数料は2~5%程度といわれているので、カード利用者に11%ものキャッシュバックをしたら大赤字なのは間違いない。ANAマイルの交換には年間6300円の手数料が必要だが、後述するように、100万~200万円と使う人には無視できるほど安い。

もうひとつ、ライフカードが特徴的なのはショッピング限度額が大きいこと。ほかのカード会社で年会費無料のカードを取得すると、初めは限度額は10万~40万円程度の小さいショッピング枠になる例が多い。ところがライフカードだと年会費が無料カードであるにもかかわらず、桁違いのショッピング枠がもらえる。インターネットの掲示板情報を総合すると、限度額が100万円や200万にものぼるひとがゴロゴロいるみたいだ。だから1カ月に100万~200万円、などという使い方ができる。Edyカードのチャージに使うことを考え合わせると、使うというよりは「利息が11%の預貯金」と考えるべきだろう。

この低金利時代、預貯金の金利は0.00…%などという、ほぼゼロの状態が続いている。住宅ローンでも1%程度で借りられる。こんなご時世に「利息が11%の預貯金」が登場したら預貯金が殺到すること間違いない。みんなが気づいて資金を投入したらライフカードはまたつぶれる。これを金融セキュリティホールと呼ばずになんと呼ぶ。

さすがに2005年5月から、このセキュリティホールはふさがれた。誕生月はポイント5倍になった。1万円ずつ使わなくても5倍のポイントがもらえるのなら、まだまだおいしいポイント制度に見えるかもしれない。しかしANAマイルへの交換比率が下がった。手数料の6300円というのがなくなったものの、従来1ポイントが10マイルだったのに、今度は4マイルになってしまった。還元率で考えると2%。まぁ月並みな数字だ。もはやこの還元率では神とは呼べない。

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2 コメント

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だった、ですね… (石達夫)
2005-04-25 17:25:11
貴殿の予想通り

やはり塞がれましたね…

当然といえば当然…



#貴殿の一撃が効いたのかも



こちら関係の技を色々と研究した末

小生は庶民的それなり路線で行くことにしました

件の実験的サイトは

結果として既に閉鎖されています…

とりあえずご連絡まで



#貴サイトへのリンクは元に戻しました

 今後共宜しくお願いいたします :-)
返信する
時代の流れ (excel2000)
2005-04-25 21:31:07
昔なら、知る人ぞ知るお得な裏技として生き残れた可能性はありますが、このインターネット時代には無理でしょう。「利回り11%の貯金」感覚でみんながセーノで始めたら破綻するのは間違いないことですから。
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