『地獄先生ぬ～べ～』第六話

「こいつは嘘でも結婚してやらなければ
　成霊できないんだ」
『嘘？また嘘をつかれた』
「すまん、俺はお前のことを思って.....」

『騙すなら、最後まで騙してほしかった.....』
「待ってくれ、俺にはできない
　こんな　哀しい妖怪を.....」


「わかった。お前は俺がめとってやる
　一生愛し続けてやろう」

「俺の命がほしければくれてやる
　あの世で結婚しよう」

「だから律子先生から離れてくれ
　俺の大切な人を巻き込まないでくれ
　俺はもう　誰も失いたくはない」

「だからこの人は.....」

「俺みたいなつまらん男でいいなら
　俺の愛を受け止めてくれ」



.....妖怪の方が引き際がいいな.....

私なら、
「俺は死んでもいい、彼女は助けてくれ」
なんて言われたら

女を殺してしまうかも.....
もしくは男に取りついて離さない.....
（←遠慮なく"強制成仏"　されるな～(　-∀-)）


..........。


『愛している、結婚してくれ』

その一言だけでいいのか.....
それだけで嬉しかったのか.....


妖怪にバばかり感情移入するなあ
と思っていましたが
なんのことはない
彼らの方がよっぽど純粋だった.....


私の方が　欲深い.....



嘘をつくこと　も
正直に伝えること　も


私は発する言葉に
覚悟が持てないから.....


きっと
口を閉じてしまうのだろうな.....


罪深きは、私です.....