しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 ピリピ1章 <真の知識とあらゆる識別力>

2017-02-10 | ピリピ

茨城風景「私は祈っています。あなたがたの愛が真の知識とあらゆる識別力によって、いよいよ豊かになり、あなたがたが、真にすぐれたものを見分けることができるようになりますように。」(ピリピ1:9,10a)

パウロの時代、すでにキリストについて様々な見方をする人々が出ていた。そこから似て非なる福音が生じ、教会を惑わしつつあったことがわかる。「私が出発したあと、凶暴な狼があなたがたの中に入り込んで来て、群れを荒らし回ることを、私は知っています。あなたがた自身の中からも、いろいろな曲がったことを語って、弟子たちを自分のほうに引き込もうとする者たちが起こるでしょう。」(使徒20:29,30同)▼現代はさらにひどい。もっともらしい理論と信仰の装いを備えた異端や、不健全なキリスト教が洪水のように教会に襲いかかっている。そこで私たちに求められるのは、御霊による本当の識別力、霊を見分ける力を持つことである。理論に理論をもって対抗すれば、果てしない論争が続くだけで、愛が冷え、肝心の主イエスに対する信仰がなくなってしまう。それが悪魔の目的とするところである。▼羊は愚かで無知にみえても、飼い主の声だけはちゃんと聞き分けるというが、私たちも「自分は賢いから大丈夫」などと思うべきではない。祈り深く、謙遜な姿勢で、主イエスのお声をまちがいなく聞き分ける耳を与えていただくべきだ。「しかし、その方、すなわち真理の御霊が来ると、あなたがたをすべての真理に導き入れます。」(ヨハネ16:13同)