平安夢柔話

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平家後抄 落日後の平家

2005-12-17 14:28:16 | 図書室1
 本日は、先日UPした、大河ドラマ「義経」の感想を書く上で参考にした本の中から、特にお世話になったこの本を紹介します。

☆平家後抄 落日後の平家(上・下)
 角田文衞・著  講談社学術文庫
価格 上巻=1313円  下巻=1418円(税込み)

☆上巻目次
学術文庫版のまえがき
まえがき
序 章 北山の准后
 貞子の回想
 源氏と平家(付記)
第一章 嵐の後
 女院の還御
 関東護送
 平家の生虜たち
 宗盛父子の最後
 三位中将重衡の場合

第二章 さまざまな運命
 平家の侍大将
 平貞能の東国落ち
 頼盛の軌跡
 流人発遣
 生虜の侍たち
 阿波民部大夫
第三章 平家の残党
 平孫狩り
 宗親と時実兄弟
 盛久と盛嗣の場合
 丹後侍従
 宗家の開祖
 平家谷
第四章 女人の行方
 清盛の娘たち
 女院の大原入り
 大原御幸
 時忠の一族
 治部卿局
 頼盛の遺族
第五章 北陸の空
 時忠と能登国
 時忠の末裔
 長兵衛尉信達
 越後平氏
 平永茂
 建仁の乱
 坂額の奮戦

補 註
諸家系譜抄
 桓武平氏高望流 桓武平氏高棟流 宗家 長家

☆下巻目次
第六章 鎮魂の歌
 冷泉大納言隆房
 平家公達草紙
 栄耀の日々
 草紙と絵巻
 女院の動静
第七章 時の流れ
 伊賀大夫
 悪七兵衛景清
 三日平氏の乱
 乱の余波
 流人召
 忠快僧都
 幻の旅路
第八章 おどろの路
 院の近臣
 維盛の遺族
 勢観房源智
 信範の一家
 従三位教子
第九章 暗 雲
 順徳院の周辺
 鎌倉家の末裔
 鎌倉家の御家人
 貞子の結婚
 頼盛の子孫
第十章 源平の黄昏
 四条局の禍福
 金仙院 ー建礼門院の末年
 貞暁僧都
 竹の御所
 脩明門院
終章 怨念無常
 四条家の隆昌
 『平家物語』の作者たち
 堂上平氏の存栄
 六波羅家の後裔
補註

諸家系譜抄
 西洞院家、平松家、石井家および梶野・小松両家
 四条家、西・生嶋家、東・生嶋家、豊嶋家
解説 角田史学の心髄をみる
人名索引


 題名の通り、壇ノ浦合戦以後の平家の軌跡が語られている本です。

 平家は維盛の子息六代が斬られたことによって滅んだ」と私はずっと思っていました。しかし、この本を読んでそれが大きな誤解であったことに気がつきました。

 例えば、清盛の娘の一人は藤原隆房に嫁ぎ、その血は四条流藤原氏や天皇家に脈々と受け継がれることとなります。
また、順徳天皇のそばには平家ゆかりの女性達がたくさんいたようなのです。順徳天皇は、そんな平家ゆかりの女達の昔語りを幼い頃から聞かされて育ったと考えられます。そんな順徳天皇が、後年鎌倉幕府討伐に立ち上がったことはごく自然なことだったのかもしれませんね。

 さらに、平家の生き残りの男子の中には処刑を逃れ、僧として活躍していた人物も何人かいることがわかりました。

 そして、私が最も興味をひかれたのは、のちに対馬国の領主となる宗家の系譜です。どうやら宗家は、平知盛の子孫である可能性がかなり強いようなのです。著者の角田先生は、その裏付けを色々と述べられていますが、「本当にそうかもしれない!!」と思い、私は読みながらわくわくしました。

 他にも、建礼門院の晩年など目からウロコが落ちるような話が満載です。ぜひ、壇ノ浦以後の平家の軌跡を堪能してみて下さい。
  
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角田文衞『平家後抄 落日後の平家』 (平家物語)
壇ノ浦合戦後、生き残った平家の人々が、どのように生きたのでしょう。 角田文衞先生