エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

新しい年

2018年01月02日 | ポエム
新しい年が始まった。
穏やかな新年、である。

近所に住まう孫が正月早々に来訪。
昼と夜、正月の食事をした。
一番上の孫は、大分遠い場所に住む。
年に一度会えるかどうかであり、寂しい。



けれど、どんな場所で正月を迎えようとも馳せる気持ちは同じである。
年を重ねるとともに、そうした血の繋がりが思われるのである。



先ずは氏神さま「氷川神社」に出かけた。
昼食後であったけれど、破魔矢も熊手も、お御籤も売いでいなかった。



けれど、この神社には富士塚がある。
何より、大銀杏のギンナンは美味しいのである。

まだ少し残っていて、風が吹くとパラパラ落ちてくる。
孫たちは、それを拾い集めて楽しそうであった。

氷川神社の後、孫が御籤を引きたいとのことで東京大物に出かけた。
人出は、圧倒的に多かった。

御籤を引くのに、長い列が出来ている。







「カンマ打ち葉月朔日良く晴れて」







いずれにしても、御籤を引くと云うのは新しい年の習いである。
孫二人は、末吉と大吉を引き当てた。

縄に結びつけ、帰ってきたのであった。
遠い場所に住む男の孫は一人。
近くに女の孫二人。
三人の孫だけれど、行く末をずっと見ていられない哀しさを感ずるこの頃である。


      荒 野人