今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

おかしな「ズコット」はホンモノか?ニセモノか?

2015年11月17日 | スイーツ
作りたいモノと、仕事で作るモノは別だ。
(自分で作りたいモノは自分のお金を出して、リスクを背負って、家で作ればいい、他人の金で実験してはダメだ。)
ふと、イタリアの郷土菓子、ズコットを作りたいと思った

元々、このお菓子は、16世紀(=1500年代~1600年代)中頃、当時トスカーナ地方にあるフィレンツェで権力を振るったメディチ家の為にベルナルド・ブオンタレンティ(建築家・彫刻家・画家・演劇デザイナー)が作り上げたと言われている。
当時は冷凍技術も無かった為に氷と硝酸を合わせた、冷凍技術はこの頃に開発されたという。

そう、このお菓子は冷凍したものを半解凍した「セミフレッド」という技術を応用したモノで、フランスにこの「セミフレッド」の技術が持ち込まれ、アイスクリームの原型になったとも言われている。
(因みに、当時のアイスクリームは現代のように卵を入れていなかったと言われる。)

名前の由来は、当時の兵士が被っていた金属性の鉄兜(クロマニヨンズではないぞ)の「ズッコット」、又はカトリックの聖職者が被る半円球の帽子「ズッケット」に由来しており、双方とも「カボチャ」という語源から派生した言葉である。

長らく、このレシピは歴史に埋もれていたが、1950年代にそのレシピが復活した。

勿論、ふとした思い付きで、リキュールなどは買っていられないから、あるもので代用、
・リキュール→シロップ
・ヘーゼルナッツ→安い胡桃(クルミ)
・チョコレート→カカオ70%のクーベルチュール(←製菓用だね。)を刻んだモノ。
・苺は運悪く15の日で何処も売っていなくて、高いから→フルーツカップで様々な果物で実験
・苺が足りないので、余ったジャム(ジャムは混ぜ過ぎない方が切った時キレイかもね、味は別として。自分は苺ジャムよりマーマレード派だが。あの苦さというか『味のキレ』が良いんだよ。)
・迷ったけれど、切った時、色々なお菓子が出てきたら楽しいんじゃね?と、ホノボノした安い駄菓子と、

・ビ○コにミルクティー味なんてあったのか。
・若い女性に大人気と銘打たれた「ブラッ○サンダー」・・・美味いんだよ、キッ○カットしようか迷ったが、あえてこの尖んがった感じが「さくさくぱんだ」の発想に似ていて、ツイ。
・家にあったビスケット類やその割れたモノ(=ビスケットアイスケーキをイメージした)。

(減ったな・・・、個人的には7○レブンの100円のビスケットが好き、煮たリンゴや、クリーム等色々乗せて何でも合うし、飽きるから沢山食べない、でも、又食べたくなる、ご飯のような代物だ。)

先ず、ボールにラップを大きめに敷いて

ホールケーキ2つ分を更に横から2つに切る。(本来は長方形に焼いたモノを三角に切って敷き詰めたり、長細いまま敷き詰めていったりする。)

隙間が無いように敷き詰めていき(横の縁を作るのがポイント)、シロップを塗る(ハケを買おうっと。)

クリームを6分(~7分)立てにして

上に持ち上げて、糸を引くように垂れたら6分と言われる(凍らせない場合のレシピは7分みたい。)

今回は一応、分けて。

普通の細かく切った果実入りの(クリームA)と、ジャム&お菓子入り&刻んだチョコレート(←カカオ成分70%のビターなクーベルチュールが余っていたので)と(クリームB)2つに分けてみた。(どうせ重みで混ざるだろうけれどね)

敷き詰めたスポンジにクリームを詰め込んで、(後でいろいろなレシピを見たら、クリームを2種類にする場合は、下部のクリームAを固め凍らせてからクリームBを入れて再度クリームBを入れると良いらしい。)

上面にシロップを塗ったスポンジで蓋をして、(詳しくは他の人のレシピを見てね。)

ラップで覆う(上からも)。

冷凍庫が狭いので一応、自分は側面の縁に輪ゴムをかけた(切れてしまうかな~?)

7分立てで冷蔵庫で冷やすレシピもあったが、本格的には6分立てで冷凍庫に入れ固めるレシピを採用(なんとか入った)。

3時間~半日置いて、皿にひっくり返して取り出し、

今回は1時間半~2時間後(これが冒頭で書いた「セミフレッド」の状態にする。)、先ず天井にココアパウダーが無いから、チョコレート(クーベルチュール)を削ってかける。

周りに、粉糖をかけて聖帽みたいにする。(ビターなチョコレートを使ってあるから多少甘くても大丈夫だろう)

完成。

切って、中が楽しい。

おお~、美味しそう。

やはり、イチゴは合う、本来バナナとかでやるみたいだが、あと果実はシャーベット状になるから、細かい方が食べ易い。クリームはセミフレッドのおかげで食べ易く滑らかな舌触り、アイスのシャリシャリッとも又違う、バターの様な滑らかさとでも言えばよいか。
最初に食べた所が、クルミ(食感を活かすためにあまり砕かなかった)と刻んで冷え固まったビターチョコなので、その歯応えの楽しさときたら♪
ビターチョコレートにしたので、そんなに甘シツコク無い、冷えているし。

ビスケットはあまり意味がなかったな(特にブラッ・・・)、あまりゴチャゴチャ入れるより、クリームそのものを味わうという方向性を出していった方が良いだろうか。

(ジャムは正解かも。色合い的にも、果実が足りなくて苺の風味を前面に出したい時にも・・・沢山入れるなら甘さの加減が必要だが。)
余ったので、冷凍庫に戻さず冷蔵庫で放置してみてどうなるか?実験してみたら、スポンジが湿って、ただのケーキになったので、又、冷凍庫へ戻した。やはりセミフレッドの方法が良いと思う。

残ったクリームは泡立てて、残ったスポンジと、残ったフルーツ(どうしても入れたくないモノってあるじゃん?、入れても良いんだろうけれど、今回は苺が主役だしさ)割れたビスケットと共に、パフェ?(=トライフル)にした。












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