今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

出汁でたこやき

2015年06月18日 | 素材
鶏肉をボイルする事が多いので、必然的に出汁(ダシ)が余る。
今まで、海南チキンライスや、カレー、煮物、チヂミ(ネギ焼きに近い)、お好み焼き等をしてきたが、それでも余ってしまう事には変わりはない。だって、主食の如く週2~3回はボイルした鶏胸肉なんだもの。
追っつく訳がない。

という訳で、次は「たこ焼き機」を買ってきて、鶏の出汁と、ある材料で(偶々タコが安くあったので)、たこ焼きを作ってみた。
昔、大阪でスパに泊まりながら、たこ焼きと、レトロな喫茶店・緒方洪庵の適塾、真田幸村巡りをしてみた事があるが、たこ焼きってこんなに美味しいのか?と正直カルチャーショックを受けたのを思い出す。
やはり、出汁なんだよ、大阪のはというか関西のは、味で無理やり食わすんじゃなくて、出汁で食わす感じなのかも?、京都のはよく薄いと言われるが、川床料理とか高級な所は知らないが、大阪に比べるとアタック感が強い様な気がした(漬物文化が象徴している。)。きっと大阪より内陸の山間部にあるから輸送時間とかの事を考えると少し濃くなるのかな?と勝手にロマンを走らせる。

そんな大阪のたこ焼きだが、20店舗近く行ったが、自分の中では有名な多店舗展開しているとこよりも、1軒の老舗が美味しかったかな。
でもたこ焼きは美味いよ。
(猫舌なのが、少し問題なんだが)

で、どうやって作るんだったかな~と、箱に書いてあった作り方を見て、卵を2個使うって書いてあった、・・・どうしよう、卵2個なんて、そんな贅沢は、踏み出す勇気がいる。
でも、卵2個はやったことが無いし、さぞコクが出て、味に厚みが出て、フンワリ出来て、しかも周りがシッカリ固まって、美味しいんだろうなって。

やってみよう。ネギとか、紅ショウガとか、鰹節や青ノリが無いから、せめて生地だけでも豪華にしてみようと
卵を2個震える心で入れてかき回した。

あ、その前に、確か一晩(24時間)生地とダシを合わせて冷蔵庫で寝かせ、コシ出して、少し固まったので余っていたダシで作る前に溶いたんだ。それから卵入れたんだ。
そしたら、

美味しいのなんのって、やっぱり出汁で食うものだった。
驚いた、卵と鶏スープのコクが合わさって(まあ、元々鶏同士なんだけどね)、まるでスナック菓子のような(カールの様な)味だった。
もう端が止まらなくて、世の中にこんな美味しいモノがあるのか?って。
本場のたこ焼きとは、そりゃ違うけれど、卵を2個入れると、ホットケーキミックスで作った様な、誰にでも優しいたこ焼きになった。
(でも、最初って、尋常じゃなく上手く出来るんだよね、これを同じレベルで作り続けられるようになって初めてスタートしたというのだと思う、800回とか作っているとやはり少しづつ何かがズレてくる、そして1200回目とかで又復活してくるけれど、最初の頃の様には作れないけれど、必ずある程度のラインは越え続けるようになる、それが料理ではなく調理なんだろうな。なんでもそうだけれど、あ、失敗しそうだなと事前に気付いて、それを失敗しないように出来るようになってスタートに立つことが出来るんだと、20代の頃、思った事だった。だから最初から結果を出そうと焦る事はないんだ、人間そんなに能力に大差はない、人生50:50=フィフティ:フィフティだと思う。それが10年経ってやっと解った今日この頃。)

猫舌だから、少しだけ冷まして食べたけれどね、
あと、鶏の出汁だから、脂がそんなに必要なくて、こびりつかないのではないかな?と思った。(勿論、フッ素加工なんだけれど。)

この文化良い!!




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