観劇三昧:ツキノウタ
2016/8/29
観覧車の事故が起きてから転落して死ぬまでのわずかな間、男が「死神」とともに時空の端から端まで飛び回る話。
前回の作品も一人芝居もそうだったけど、脚本の戒田さんは言葉に意味を重ねるのが巧み。
観覧車≒月→まるい→回る→輪廻。
まるいから分岐して赤い毛糸玉→赤い糸→編み物→親子と恋人の縁。
探せばいくらでもありそう。
回りくどいと言えば回りくどいけど、人からお金を取って人間を描くならこれくらい執拗にやんなきゃダメだとも思う。
ごく単純に滑舌が安定していて声の圧が強い。
前回より、死神の語りが聞きやすい。言い切り+接続詞でブレスする感じ。
そして、西原希蓉美さんの唄の、場を支配している感じ。
呪術的な感じと人間臭い感じが両立している。
動画の音が悪かったのは、ライブで観るときの楽しみにするべきということか。
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