英語脳をつくる!~日本人はいかに効率良く英語を学べるか~

英語学習に関する事いろいろです。日本人がいかにすれば実用英語を身に付けられるか、その最短距離を考察!

英語コラム(06)

2006年01月26日 | コラム
英語のリスニングって、難しいッスね。原因は多岐にわたるんですけど、一番多いと思われるのは、「音」の聞き取りと「意味」の解釈とがうまくシンクロしない、というものです。そこで、英語の音声が物理的に聞き取れないと思っているヒトは多いんですが、そんな方は、要注意です。

実は、物理的な音声自体は、そこそこ聞き取れてはいるんだけど、その瞬間に、意味の解釈が完了せずに次の文に移ってしまい、前に聞いた文に対して、整理ができてない状態で、どんどん文が先に進むから脳内でパニック状態になる、というケースの方が圧倒的に多いんですね。

逆に、解釈が瞬時にできるような表現に対しては、かなりいい加減に聞いていても意味がわかってしまいます。聞き取りは、慣れていくに従って聞いたことのある表現が増えていきます。すると、部分的に聞き取れなくても、脳内補完を自動的に行い、埋め合わせ、聞き取れていない表現でも想像で補う、という作業でこなせてしまうんです。

実は、日本人による日本語の聞き取りでも、同じことをよくやっているんですね。本当は、物理的な音としては聞き取れていないんですが、無意識のうちに、自分でよく使っている表現をストックしてある、言わば、「脳内リスト」から、推測によって、適合しそうな語彙を選び出して埋め合わせを行うというものです。

相手の発話から推測するに、適合しそうな表現の「照合」を行って、この文脈なら、この語彙を当てはめれば、意味的におかしくない。どうやら、今こう言ったのだな、と判断するわけです。そして、母語の場合、この作業は瞬時に行われます。

これがヒトの会話の流れの正体で、リスニングが難しいというヒトは、実は、「脳内リスト」の量が、まだまだ不十分なものだから、「照合」作業には十分に耐えられない、というわけです。だから、その場の、物理的な音声の聞き取りのみで、英語をわかろうとするのではなく、発話表現の音声パターンを、「句」単位である程度ストックしておいてから聞き取るようにするのが、実は、会話における自然な聞き取り (?)、ということになるんですね。

そこで、「単語」単位ではなく「句」単位、といったのは、イントネーションによって全く違った単語に聞こえていた、というものや、3語だなと思って聞いていたら、実は、5語だった、というようなことと関係しています。これは、「リエゾン」 (隣り合った単語の音が融合して、同化現象を起こすことです。) を、少し勉強すれば、何とか対応の仕方がわかってきます。

そして、音調は、実は、文法の影響もかなり関与しているということがありますので、やはり、多少は、多角的な学習も意識することがポイントになってきます。(EG48参照)

●関連 :EG48  

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