英語脳をつくる!~日本人はいかに効率良く英語を学べるか~

英語学習に関する事いろいろです。日本人がいかにすれば実用英語を身に付けられるか、その最短距離を考察!

英語コラム(14)

2006年01月26日 | コラム
「完了形」は、上手く使えれば、それに越したことはないんですけど、意外と、なかなか使う機会がなかったりする表現です。

‘I know him.’と言えば、ただ単に、「彼を知ってる。」、になるけど、どのくらいの付き合いがある上で、「知っている」、なんてことになるのか、その程度は定かではないんですね。でも、一方で、‘I have known him.’と言えば、「彼とは、以前からの知り合いだ。」、という、よく英文法の解説本なんかで説明される、「時間の長さ・幅」、という概念が盛り込まれるわけですね。

しかし、やっぱり、英語を母語とする方も、‘I know him.’で済ませてしまうことが多いような気がします。そこで、何で、完了形にしないの、と訊いても、言われてみりゃ、そうだね、程度のことで終わってしまう場合が多いんで、だったら、ま、いいか、という感じで、自分も、あまり完了形なんて使ってないなと、最近になって気付いたわけです。

‘I know him.’の方が好んで使われるひとつの理由として考えられるのは、実は、それが、別に「時間の長さ・幅」をもたせるのが不可能な表現というわけではないからなんですね。‘I know him for a long time.’は、全くOKな表現です。ですので、‘I know him.’は、長い付き合いを表現するには、十分ではないけど、逆に、短い付き合いを断定するものでもなく、ただ単に不十分な言い方という程度のもの。

日本語の場合でも、「彼、知ってるよ。」という表現からは、付き合いの程度が、どのくらいかなんて、わかりませんからね。でも、不都合なく使えると思えば、誰だって使うわけですし。これは、文法の話、うんぬん以前の問題で、コミュニケーションにおいて、不都合がない限り、余計なことなどは言わなくてよく、何も、わざわざ複雑な表現は使わないということです。これは、どちらかと言えば、可能な選択肢からの表現の選び方、つまり、「言語運用」に対する姿勢の表れ方の問題だと思ってもいいんじゃないでしょうか。

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