EMIRIO☆REPORT~雑貨ちょび読書たま~

☆日常生活を不定期レポするホニャララブログ☆

墓場の少年

2011-02-20 | 読書小屋
              
          「墓場の少年」 ニール・ゲイマン著 角川書店刊

この子をノーポディ(だれでもない)と名づけようー。ある夜、一家が殺害された。
たったひとり、生き残ったよちよち歩きの赤ん坊が迷い込んだのは、真夜中の墓地。
この日から、墓地の幽霊たちの愛情溢れる、世にも奇妙な子育てが始まった・・・。
幽霊に育てられた少年の冒険と成長を描き、カーネギー賞とニューベリー賞を
ダブル受賞した、ゲイマンの最高傑作。         (カバー解説より)


久しぶりの読書小屋。今年に入って何作か、面白い本に出会っています♪
今回は、こちらの作品をピックアップしてみました。

しょっぱなから殺人事件と、いきなり墓地ですか!?という、ホラー小説と勘違い
しそうな導入部。ですが、そこには、それこそ意表をつく、ポッド(ノーポディ)少年の
生活が待っているのです。 様々な時代を生きた「墓場の住人」たちが、それぞれの
やり方でポッドを教育していきます。普通の人間生活では絶対経験できない体験を通して
成長していくポッド。そしてやがてやってくる、宿命との戦いと旅立ち・・・。

ととと☆ これ以上書くとネタバレしてしまうので、ストーリーはこの辺で。
個人的には、途中何度か「これはハリーポッターの正統版だぁ」と感じました。

ハリーポッターは「ストーリー以外の仕掛け」(良くも悪くも読者である子供の目線に
ハードルを下げて書いているなどに)いささか力を入れすぎているきらいがありましたが
(いや、あくまでも子供時代をとっくに過ぎたおばちゃんが「不死鳥の騎士団」以降を
読んだ感想ですよ!) 墓場の少年は、ストーリーで真っ向勝負している、といいますか・・・。となると子供受けはしないのでしょうけど~。でも、この作品が有名な賞を
ふたつも獲ったということはそういうことなのかな~、とか思ったり~。

・・・なんて偉そうに書いたらどちらの作品にも失礼かもしれませんけれどネ。
ハリーポッターをきっかけに読書に目覚めた子供たちも大勢いるでしょうし!
それぞれの作品には、それぞれのスタンスってものがありますけんな。
まぁ、個人的な読書感想コーナーなので、自由に感想を書かせていただきました♪