「西の善き魔女1~8」 荻原規子著 中公文庫
相変わらず、おひさしぶりです。 自分がいかに寒さに弱いか、ブログ更新の少なさで再確認できますね。 最近の出来事としては、近くのスーパーたちに「森永チョコフレーク」が置いていないことが大いに不満のえみりおです。 あれ、私の定番なのよ。 あと、トイレの銀イオン効果を高らかにうたったどこぞの洗浄剤。 キョウケンのシュウマイも、吉兆や赤福の偽装もはっきり言って私には直接関係なかった。 だけど、あんたは違う。 あんたの効果を信じて疑わず購入し続けた、「銀イオンの効果ってよくわかんないな?」「いやいや、疑ってどーする、きっと除菌ばっちり効果絶大なのだ」と思いこもうとしていた私が、どれくらい裏切られたと思う? あんたを信じてたのに・・・。 そして原油価格・・・。 仕方ないとはいえ、ボイラー灯油入れてもらったら、18リットル1680円だか90円だかというとてつもない値段でした。 数年前の780円がウソみたい・・・。 なにかと主婦の文句が多いこの頃です。
本題ですが、「西の善き魔女」は、先日紹介した「薄紅天女」の作者の作品です。 実はあの後すぐに勾玉3部作「空色勾玉」を読んだのですが、「薄紅~」のインパクトがあまりに強すぎて、なかなか古代日本ファンタジーワールドに入れませんでした。 さすが「赤い鳥文学賞」を獲得するだけあって、「薄紅天女」が秀作だったのです。 で、目先を変えて、彼女の西洋風ファンタジー作品から切り込んでいくことにしました(なんのこっちゃ)。 私としては丁度よかったというか、読書のタイミングってこんなもんかぁ~と納得したというか。 というのも、「西の善き魔女」は30代後半読者にとっては、こっぱすがしくなるよーなお姫様や王子様、吟遊詩人といった生物が出てくるファンタジー小説だったからです。「さすがに、これは、読みづらい・・・」と排架ついでの文庫解説を見るたびに思ってました。 けれど先程の理由から比較的簡単に長年封じていた想いを開放することになったのです(やっぱり読みたかったんだなー)。
セラフィールドというイギリスのヒースのような荒涼な場所に暮らす少女フィリエル。 15歳を祝う舞踏会で知ることとなった自分の出生の秘密・・・、そこから8巻にいたる「世界の秘密」を知るハランバンジョーの冒険がスタートします。 フィリエル、がんばれ!
読んでみると意外や意外、結論をいえば、なかなかSFな作品なのでした。 舞台は架空の中世ヨーロッパ的世界ですけど、まちがいなく地球のようだし、「赤ずきん」とか「オオカミと七匹のこやぎ」といった昔話も出てきます。 でも、何かが違う・・・。 たとえばもう一つの地球・・・パラレルワールドみたいな設定なんでしょうかね。 架空の世界とは思えないほど丁寧な風景描写、いつの間にかセラフィールドが自分の故郷になっているよーな錯覚(7巻「金の糸紡げば」)・・・。 架空の舞台が見事に構築されているのがすごいですし、個々のキャラクターが間違いなく魅力的です。 あと読み進めていくうちに「薄紅天女」で感じた印象が間違いなかったと確信しました。 荻原さんの作風が氷室冴子さんに通じるものがあると思ったことと、ル・グウィン(ゲド戦記の作者)が大好きなんだろうな~ということです(もちろんこれは恐れ多い発言で、私の知らない作家も大好きなんでしょうけど!!)。 そうしてそれらを確信しながら、嬉しく楽しく読んだ次第です。 8巻で完結はしていますけど、物語としては全く終わっておらず(むしろこれからって感じ)、いつか続編が出たらとっても嬉しいなぁ~と思います。 特にフィリエルの両親のお話とか、女王候補アデイルやレアンドラの物語とか、ルーンと東の国の(なんとか関わってほしい!)話とか、もちろんフィリエルとルーンのその後など・・・キャラクターが豊富なだけに、完結後もなかなか興味が尽きない作品です(こーゆー願望って、踊る大捜査線の「スピンオフ」に似てるかも・・・)。 それにしても、手にとって読んでしまえばそんなことないんですけど、ホラ、この感想だけを読んだらアブナイなぁ~って思うでしょう?(笑)
相変わらず、おひさしぶりです。 自分がいかに寒さに弱いか、ブログ更新の少なさで再確認できますね。 最近の出来事としては、近くのスーパーたちに「森永チョコフレーク」が置いていないことが大いに不満のえみりおです。 あれ、私の定番なのよ。 あと、トイレの銀イオン効果を高らかにうたったどこぞの洗浄剤。 キョウケンのシュウマイも、吉兆や赤福の偽装もはっきり言って私には直接関係なかった。 だけど、あんたは違う。 あんたの効果を信じて疑わず購入し続けた、「銀イオンの効果ってよくわかんないな?」「いやいや、疑ってどーする、きっと除菌ばっちり効果絶大なのだ」と思いこもうとしていた私が、どれくらい裏切られたと思う? あんたを信じてたのに・・・。 そして原油価格・・・。 仕方ないとはいえ、ボイラー灯油入れてもらったら、18リットル1680円だか90円だかというとてつもない値段でした。 数年前の780円がウソみたい・・・。 なにかと主婦の文句が多いこの頃です。
本題ですが、「西の善き魔女」は、先日紹介した「薄紅天女」の作者の作品です。 実はあの後すぐに勾玉3部作「空色勾玉」を読んだのですが、「薄紅~」のインパクトがあまりに強すぎて、なかなか古代日本ファンタジーワールドに入れませんでした。 さすが「赤い鳥文学賞」を獲得するだけあって、「薄紅天女」が秀作だったのです。 で、目先を変えて、彼女の西洋風ファンタジー作品から切り込んでいくことにしました(なんのこっちゃ)。 私としては丁度よかったというか、読書のタイミングってこんなもんかぁ~と納得したというか。 というのも、「西の善き魔女」は30代後半読者にとっては、こっぱすがしくなるよーなお姫様や王子様、吟遊詩人といった生物が出てくるファンタジー小説だったからです。「さすがに、これは、読みづらい・・・」と排架ついでの文庫解説を見るたびに思ってました。 けれど先程の理由から比較的簡単に長年封じていた想いを開放することになったのです(やっぱり読みたかったんだなー)。
セラフィールドというイギリスのヒースのような荒涼な場所に暮らす少女フィリエル。 15歳を祝う舞踏会で知ることとなった自分の出生の秘密・・・、そこから8巻にいたる「世界の秘密」を知るハランバンジョーの冒険がスタートします。 フィリエル、がんばれ!
読んでみると意外や意外、結論をいえば、なかなかSFな作品なのでした。 舞台は架空の中世ヨーロッパ的世界ですけど、まちがいなく地球のようだし、「赤ずきん」とか「オオカミと七匹のこやぎ」といった昔話も出てきます。 でも、何かが違う・・・。 たとえばもう一つの地球・・・パラレルワールドみたいな設定なんでしょうかね。 架空の世界とは思えないほど丁寧な風景描写、いつの間にかセラフィールドが自分の故郷になっているよーな錯覚(7巻「金の糸紡げば」)・・・。 架空の舞台が見事に構築されているのがすごいですし、個々のキャラクターが間違いなく魅力的です。 あと読み進めていくうちに「薄紅天女」で感じた印象が間違いなかったと確信しました。 荻原さんの作風が氷室冴子さんに通じるものがあると思ったことと、ル・グウィン(ゲド戦記の作者)が大好きなんだろうな~ということです(もちろんこれは恐れ多い発言で、私の知らない作家も大好きなんでしょうけど!!)。 そうしてそれらを確信しながら、嬉しく楽しく読んだ次第です。 8巻で完結はしていますけど、物語としては全く終わっておらず(むしろこれからって感じ)、いつか続編が出たらとっても嬉しいなぁ~と思います。 特にフィリエルの両親のお話とか、女王候補アデイルやレアンドラの物語とか、ルーンと東の国の(なんとか関わってほしい!)話とか、もちろんフィリエルとルーンのその後など・・・キャラクターが豊富なだけに、完結後もなかなか興味が尽きない作品です(こーゆー願望って、踊る大捜査線の「スピンオフ」に似てるかも・・・)。 それにしても、手にとって読んでしまえばそんなことないんですけど、ホラ、この感想だけを読んだらアブナイなぁ~って思うでしょう?(笑)