EMIRIO☆REPORT~雑貨ちょび読書たま~

☆日常生活を不定期レポするホニャララブログ☆

西の善き魔女

2007-11-30 | 読書小屋
      「西の善き魔女1~8」 荻原規子著 中公文庫

相変わらず、おひさしぶりです。 自分がいかに寒さに弱いか、ブログ更新の少なさで再確認できますね。 最近の出来事としては、近くのスーパーたちに「森永チョコフレーク」が置いていないことが大いに不満のえみりおです。 あれ、私の定番なのよ。 あと、トイレの銀イオン効果を高らかにうたったどこぞの洗浄剤。 キョウケンのシュウマイも、吉兆や赤福の偽装もはっきり言って私には直接関係なかった。 だけど、あんたは違う。 あんたの効果を信じて疑わず購入し続けた、「銀イオンの効果ってよくわかんないな?」「いやいや、疑ってどーする、きっと除菌ばっちり効果絶大なのだ」と思いこもうとしていた私が、どれくらい裏切られたと思う? あんたを信じてたのに・・・。 そして原油価格・・・。 仕方ないとはいえ、ボイラー灯油入れてもらったら、18リットル1680円だか90円だかというとてつもない値段でした。 数年前の780円がウソみたい・・・。 なにかと主婦の文句が多いこの頃です。

本題ですが、「西の善き魔女」は、先日紹介した「薄紅天女」の作者の作品です。 実はあの後すぐに勾玉3部作「空色勾玉」を読んだのですが、「薄紅~」のインパクトがあまりに強すぎて、なかなか古代日本ファンタジーワールドに入れませんでした。 さすが「赤い鳥文学賞」を獲得するだけあって、「薄紅天女」が秀作だったのです。 で、目先を変えて、彼女の西洋風ファンタジー作品から切り込んでいくことにしました(なんのこっちゃ)。 私としては丁度よかったというか、読書のタイミングってこんなもんかぁ~と納得したというか。 というのも、「西の善き魔女」は30代後半読者にとっては、こっぱすがしくなるよーなお姫様や王子様、吟遊詩人といった生物が出てくるファンタジー小説だったからです。「さすがに、これは、読みづらい・・・」と排架ついでの文庫解説を見るたびに思ってました。 けれど先程の理由から比較的簡単に長年封じていた想いを開放することになったのです(やっぱり読みたかったんだなー)。

セラフィールドというイギリスのヒースのような荒涼な場所に暮らす少女フィリエル。 15歳を祝う舞踏会で知ることとなった自分の出生の秘密・・・、そこから8巻にいたる「世界の秘密」を知るハランバンジョーの冒険がスタートします。 フィリエル、がんばれ!

読んでみると意外や意外、結論をいえば、なかなかSFな作品なのでした。 舞台は架空の中世ヨーロッパ的世界ですけど、まちがいなく地球のようだし、「赤ずきん」とか「オオカミと七匹のこやぎ」といった昔話も出てきます。 でも、何かが違う・・・。 たとえばもう一つの地球・・・パラレルワールドみたいな設定なんでしょうかね。 架空の世界とは思えないほど丁寧な風景描写、いつの間にかセラフィールドが自分の故郷になっているよーな錯覚(7巻「金の糸紡げば」)・・・。 架空の舞台が見事に構築されているのがすごいですし、個々のキャラクターが間違いなく魅力的です。 あと読み進めていくうちに「薄紅天女」で感じた印象が間違いなかったと確信しました。 荻原さんの作風が氷室冴子さんに通じるものがあると思ったことと、ル・グウィン(ゲド戦記の作者)が大好きなんだろうな~ということです(もちろんこれは恐れ多い発言で、私の知らない作家も大好きなんでしょうけど!!)。 そうしてそれらを確信しながら、嬉しく楽しく読んだ次第です。 8巻で完結はしていますけど、物語としては全く終わっておらず(むしろこれからって感じ)、いつか続編が出たらとっても嬉しいなぁ~と思います。 特にフィリエルの両親のお話とか、女王候補アデイルやレアンドラの物語とか、ルーンと東の国の(なんとか関わってほしい!)話とか、もちろんフィリエルとルーンのその後など・・・キャラクターが豊富なだけに、完結後もなかなか興味が尽きない作品です(こーゆー願望って、踊る大捜査線の「スピンオフ」に似てるかも・・・)。 それにしても、手にとって読んでしまえばそんなことないんですけど、ホラ、この感想だけを読んだらアブナイなぁ~って思うでしょう?(笑)

薄紅天女

2007-11-16 | 読書小屋
         「薄紅天女」 荻原規子著 徳間書店刊

週はじめに、「しゃべれども しゃべれども」をレンタルしに行ったんです。したら、この映画の原作者で、大好きな佐藤多佳子さんの本屋大賞受賞作(くどい?)「一瞬の風になれ1~3」がそれぞれ100円で売られていたっ!! あまりといえばあまりの安さにえみりおショーック!! 本屋で定価&Book Offで数ヶ月かけてやっと買い揃えた私はなんなんだ~。

で、同じ棚にあったのがこの「薄紅天女」。 以前から勾玉三部作として気にはなっていたのですが、先に読んだ「これは王国のかぎ」という彼女の作品がどうもピンとこなかったのと、なんとなーく「ガラスの仮面」の紅天女みたいなタイトルだなという先入観が邪魔をして手つかず状態なのでした(笑)。でも100円だし、買っちゃうか・・というわけで、松本洋子のなつかしマンガと共に200円でゲット。 ちなみに本体価格は2200円なんですよ、この本。 一体いくらで買取ったんでしょうかね?GEOは。

「しゃべれども~」を速攻観て返して(新作価格だから1日レンタルにした)、本書に取りかかりソッコー読破しました。 すっげーおもしろいっ!! えーと、以下あらすじ(カバー解説より)。

東の板東の地で、阿高(あたか)と、同い年の叔父藤太(とうた)は双子のように十七まで育った。 だがある夜、蝦夷(えみし)たちが来て阿高に告げた・・・あなたは私たちの巫女、明るい火の女神の生まれ変わりだ、と。 母の面影に惹かれ蝦夷の国へ向かう阿高を、藤太と仲間たちは必死で追う。 そして「私は阿高を捜しに来た」と語り、追跡に加わる都の少将・坂上田村麻呂の真意は・・・? 一方、西の長岡の都では、物の怪(もののけ)が跳梁し、皇太子・安殿皇子(あてのみこ)が病んでいた。 兄を救いたいと思いつめた十五歳の皇女・苑上(そのえ)は、少年の姿をとって「都に近づく更なる災厄」に立ち向かおうとするが・・・? 巫女の力を受け継ぎ、勾玉を輝かせる「闇(くら)の末裔(すえ)」の少年と、「輝(かぐ)の末裔(すえ)」の皇女(ひめみこ)の運命の出会いと、神代の「力」の最後の火花とをきらびやかに描き出す、待望の勾玉三部作完結編。

・・・ふー。 長い解説。 シリーズの二作は読んでません。 私お得意の「最終回」から手に取ったわけです。 けれど、どうやらそれぞれのお話はリンクしていないみたいで、それぞれ単独作品として楽しめるよう。「勾玉」がキーワードになってる「三部作」です。 さてこのお話は「阿高編」と「苑上編」にわけられたストーリー構成がいいですねー。 気づけば話にぐいぐい引き込まれてます。 周りのキャラクターも個性的かつ印象的で、ちょっとした冒険マンガをわくわく読む感じといいますか。 さらに勾玉を通して、闇と光の「全きもの」が描かれる感じが「ゲド戦記」の世界観と通じてますし。 和製ファンタジーの秀作って感じですヨ。 ただ、日本史と地理に明るくない私は、時代背景がいまいちわからず、武蔵の国や都の場所、伊勢神宮の場所すらもわからず(!!)、図書館で調べました。 するとびっくり、安殿御子も坂上田村麻呂も賀美野御子も実際にいた人物なのでした。 苑上の父君は「桓武天皇」ということも判明。 あと、藤原薬子という人物も実在人物。 そーいえば「薬子の変」って聞いたことあったよなぁ~って感じです。 もちろん、ストーリーはファンタジー小説ですが、実在の人物を当てはめることによってリアリティが増すというか、平安時代がより身近になっています。 前に少し紹介した上橋菜穂子さんの「孤笛の彼方」と、中学生時代に大いにハマった氷室冴子さんの「なんて素敵にジャパネスク」・・・これらと併せてえみりお的平安モノ小説三部作と銘打ちたい作品です。 とにかくGEOで思わぬめっけものをしてウシャシャなえみりおでありました(現在、第一部の「空色勾玉」を読んでマス)。

実家ごはん

2007-11-12 | report
       ▲どっしりと、「連れソファー」のケンです。

日曜日は毎年恒例・義父の国東(くにさき)のとみくじマラソンの日でした。 何が恒例かと申しますと、近くの住吉浜で新鮮な牡蠣を買って帰るのであります。 養殖カキですが、いわゆる水揚げしたての殻についたままの生ガキです。 あわせて実家でしゃぶしゃぶ&きのこ鍋となりました。

生ガキはレンジでチンして殻をはずしてカボスをかけて・・・お口に広がる磯の香りと半ナマのカキのうま味・・・おいしい!! 4人とも、殻をとるのに夢中で会話が全くはずまないまま、まるでカニを食べてる風景でした。 たっぷり20枚はあったかな? これで1000円は安いと思います! あと、ムカゴの素揚げ。 粗塩をかけて食べるのですが、これが里芋のフライドポテトみたいでうまい! すっかり味を占めてしまったので、今度スーパー(地産地消コーナーにたまにある)で見かけたら絶対買いたいと思います。 あ、いずれも食べるのに夢中で写真撮るの忘れてました(笑)。 とにかく、とみくじマラソンさまさまです。

写真はすっかり大人になったもうすぐ1歳のケンくん。 精悍な体つきはお隣付きのドックトレーナーさんから「コンテストに出しませんか?」と言われるほどです(もともとお隣さんからもらった犬ですからのー)。 夜に家に入れてもおりこうさんです。 最初は私たち夫婦がいるせいか、コーフンしてすごいけど・・・。 私たちが食事中は、おとなしくダイニングテーブル下に伏せて、いつの間にか4人みんながケンの腹の中に足を入れて暖をとってます。 これがあったけー。 天然のホットカーペットですね!

ひさしぶりの引越し

2007-11-07 | 読書小屋
      「ひさしぶりの引越し」 高橋みどり著 メディアファクトリー刊

お久しぶりです。 またまたマック部屋から遠ざかっておりました。 もう、そんな季節(寒くて部屋に居れないシーズン)なんですねぇ・・・。 と、しみじみしてる場合ではなくて!! 少し前に、私のインテリアのお手本「本」ですと紹介した「タカハシさん」のこと、覚えているでせうか?? LEE別冊「住みたい家はこんな家」の。 えーと、まずは冷静になって順を追って説明しますね・・・。

仕事が遅番の日は少し早めのバスに乗って、図書館近くの本屋さんで立ち読みしながらなごんでおります(つくづく本好きや・・・)。 「明林堂本店」っていうんですけど、広くて、大きくて、本もたくさんあって全く飽きません。 2階の窓際にはカフェコーナーもございます。 利用したことこそないけど(さすがに仕事前はね・・・)、カフェに隣接する美術書・洋書を見ていると、何とも言えないコーヒーのよい香りがします。 ここで売れ筋ランキングを確認したり、話題書(新聞、雑誌を切り抜いて、紹介された本と一緒にディスプレイされているコーナーがある!)を確認したり、ついでに読みたい本を探したり。 読みたい本によっては本屋さんの方が探しやすい場合があるんですよねー。 特に作者別で並んでいる本とか(図書館はテーマ別だから~)。

ともかく、本日はインテリア本コーナーに立ち寄ってみました。 そこでふと目に留めた1冊の本。 何気なくページをめくると、それは間違いなく、あの「タカハシさん」の部屋。 えー!?と思って著者を見れば、「高橋みどり」さん。 えーっ!? うっそー!?

・・・というわけで、ずっとインテリア雑誌を買うの封印していたのですが、もうこれは運命じゃと思い、1600円払いましたヨ。 以前「KASUKE」さんの本が欲しかったけど、高くて買えん!!と涙を飲んだ、あの本と同じ金額です。 しかも、こっちの方が小さくて、格段にページが少ない(せこい?)。 でも、でも!! ・・・飛び降りました。 どーも最近飛び降りすぎてあまり高くないんじゃないか?と噂される「ツマ清水の舞台」から。

内容は、ほぼエッセイです。 ですが思ったとおり、とっても魅力的な人です。 プロフィールは、大学で陶芸を専攻、卒業してテキスタイルのアトリエに通う。 大橋歩事務所、ケータリングを経て、フリーのスタイリストへ。 根っからの食いしん坊、器と布好き。本作りが好き・・・・などなど。 あーだから、キリムにも詳しいし、テーブルの上の器もオシャレだったんだ~と納得。 キリムのエッセイも入っていて、とても嬉しかったです。 私より約ひと回りお姉さんですが、本当に(ずうずうしいですけど)共感です! ・・・というか、師匠!!と呼びたい。 高橋さんの飾らない生活にうっとり~。

よくよく図書館で検索すれば、高橋さんの本が結構所蔵されてました(笑)。 多くは料理本なのですが、どれも貸出中。 さっそく予約をかけました♪ ちなみにこの「ひさしぶりの引越し」ではお家を引越されてます。 たまたま立ち読みで開いたページが「前の家」の写真だったという。 しかも、2005年の出版物です。 よく巡り会えたなぁ~とやっぱり偶然の出会いにしみじみしてしまうえみりおなのでした。

♪めーじろんろん

2007-11-03 | report
      ▲基本バージョンがまん中表紙の「聖火めじろん」です。

大分の愛すべき「ゆるキャラ」・・・。 最近では地元テレビ局のマスコット「トスキー&パスミー」や「そらぽ」。 大分の花博キャラクターで人気を博した後、今も県内イベントに顔を見せる「かぼたん」、そしてこの「めじろん」でしょう!!

めじろんは来年開催される、二巡目大分国体の大会マスコットで、大分県の県鳥である「めじろ」がモチーフ。 秋田国体終了後、市内はにわかに官民一体のめじろんキャンペーンが展開されております。 バスの中にシールが貼ってあったり、お店のレジにデカいぬいぐるみが置いてあったり、「レジ袋いりません」の買物スタンプがめじろんバージョンだったり・・・。 トドメは現在外観工事中の市役所の足場の組まれた外壁横断幕。大会キャッチフレーズの両サイドにちゃっかり工事現場のヘルメットとベルト、トンカチをもっためじろんがプリントされてます(芸が細かい・・・)。 

「めじろん体操」というのもありまして、県下各地のイベントを「着ぐるみめじろん」が文字通り飛び回る日々のようです。 図書館にも来館したことがあり、3階の下半分が木で覆われた渡り廊下をキミドリの巨大な半円形の物体がモコモコと移動しているのが2階カウンターから見えて不気味でした(笑)。 硝子ばりの所でやっと鉢巻き巻いためじろんとわかりホッとしましたけどー。 

ほぼ2等身なのがカワイイ♪ 競技種目別にスポーツをするシンボルイラストがカワイイ♪ シンクロ競技など、2羽のめじろんが「くきっ、くきっ」てシンクロするあじなマークだしね(うーん、言葉ではいまいち表現できないな・・・)。 グッズもたくさん出ています。 ストラップに、ペンにバッジに、タオルに、ゴムポールに、ぬいぐるみ・・・。 これだけ街なかで宣伝しているのだから、私も少しは協力しようと思って、メモ帳(200円)を買い、ブログに載せることにました(宣伝能力ないけど)。

着ぐるみといえば、大分にはハーモニーランドという素敵な場所があります。 もちろんキティちゃん、マイメロディといった着ぐるみもカワイイですが、私のハートをがっちり掴んだのは、意外にもそれまで見向きもしなかった「たあぼ」でした。 やっばり少ない等身の方がラブリーなんでしょーかね?? ほぼ2等身のめじろんも、かぼたん同様、大会後も活躍して欲しいナ~と秘かに期待しています♪

毎日冷茶

2007-11-01 | 食に関するエトセトラ
           ▲あったかいのも美味しいです♪
          (手前の丸い1粒を茶パックに入れて使ってます)

年中、冷たいお茶を冷蔵庫に常備しているあたしンちです。 せっかくなので、いろいろなお茶を煮出してますけど、すべてもらいものです! やでありがたや。 なむなむ・・・と、いうのも、オットの実家が色々なお茶を試してくれたり、義姉とこで中国茶を取扱っていたりするのとでそのおこぼれに預かるのであります。

現在飲んでいるのは写真左の中国のプーアール茶。 この商品に限るのかもしれませんが、若干薬くさい風味がある為、まわりの評判はかんばしくありません。 が、うちは全く気にならず、がぶがぶ愛飲しております。 食前に飲むと油分を分解してくれるって聞くし、医食同源感覚で飲んでます。 このプーアールの前に飲んでいた中国土産のウーロン茶がとってもお気に入りだったけど、このあたりではたぶん売ってないのでしゃーないですネ(商品名も産地表示も中国語でわからんかった)。 これも一期一会です。 これまでも麦茶はもちろんコーン茶、バイヤッカル(??)茶、ルイボスティーなどなど色々煮出しまくってます。 

ホームセンターで買った2リットル強のデカやかんが超お役立ち。 最初の頃はかわいらしい麦茶入れとかに分けて入れていたけど、小分けするのが面倒くさくなり、そのうちにデカ空きペットボトルを使い回すようになり、それも底とかが茶色にうす汚れてきて洗うのが面倒くさくなって、とうとう今はやかんまるごと冷蔵庫に入れてます。 さすがズボラ~!! このデカやかんが予想以上に庫内を占領するため余計な食材を買わなくて済むし、ラクチンだし一石二鳥♪(そうか?) ともかく、このプーアールがなくなったら、写真右側のウーロン茶を使う予定です。